「せっかく光回線を契約したのに、夜になると動画が止まる…」、「1Gbpsのプランのはずなのに、スピードテストをしたら数Mbpsしか出ない…」なんていう経験はないだろうか?実はそれ「配線方式」に原因があるのかもしれない。今回はそんな賃貸アパートあるあるな「光回線なのに速度が遅い問題」について解説するとともに、解決策を考えていく。
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光回線なのに50Mbpsしか出ない

突然なんだけど俺が住んでいるアパートは築30年越えのまぁまぁ年季の入った建物だ。このアパートを借りる際の決め手の1つが「光回線」が引けているかどうかだった。契約して速攻で回線契約を結んだのまでは良かったが、なぜか速度が50Mbpsとかそれくらいしか出ない。

勿論速度は理論値だが1Gbps出る。しかし、実際はその1/20の速度である50Mbpsほどしか出ない。しかもMaxの状態。夜のゴールデンタイムなんかはもっと遅いし、安定性は最悪だ。
アパートの光回線には3つの「配線方式」がある

この回線速度が遅い原因の主な理由に「配線方式」の違いが関係している。一戸建ての場合、近くの電柱から部屋の中の機器(ONU)まで、1本の光ファイバーをまるごと直接引き込むことができるが、アパートはそうはいかない。各住人の部屋へさらに配線をしなければならないからだ。

しかし、すでに建っているアパートの内部に新しく光ファイバーの線を張り巡らせるのには、大変な手間とお金がかかる。つまり「コストをどれくらいかけるか」によって、複数の配線方式が生まれたんだ。ここからは、「VDSL方式」、「LAN配線方式」、「光配線方式」の3つの配線方式を詳しく見ていこう。
| 配線方式 | 部屋までのケーブル | 最大速度の目安 | 安定性・快適さ |
| VDSL方式 | 電話線(メタル) | 100 Mbps | 混雑に弱く遅くなりやすい |
| LAN配線方式 | LANケーブル | 100 Mbps | ケーブルの規格による |
| 光配線方式 | 光ファイバー | 1 Gbps | 非常に安定して高速! |
1. VDSL方式:古い電話線を流用する「遅さの主犯格」

VDSL方式は「共用部」までは光ファイバーが来ているものの、各部屋までの引き込みは、昔ながらの固定電話用ケーブル(メタル線)を使ってネットを届ける。部屋の壁にある「モジュラージャック(電話線の差込口)」に配線をしてネットを開通させる。

あなたの家の部屋の壁にこんな形のジャックはないだろうか?おめでとう。それは電話回線(メタル線)のモジュラージャックだ。メタル線の通信速度の理論値は下り最大100Mbps、上り最大40Mbpsしか出ない。俺のアパートはこれ。無知の自分を恥じてももう遅い。

つまりメタル線を利用しているアパートで光回線契約をしても下り最大100Mbps、上り最大40Mbpsしか出ない。これを「光回線使えますよ」で貸すのは詐欺だろ。
VDSL方式は安定性も超悪い

さらに悪いことに、VDSL方式は通信の安定性も超悪い。とはいうのも、VDSL方式は1本の光ファイバーをアパートの住人でシェアすることになる。つまり、ただでさえ低速な回線速度なのに、夜ゴールデンタイムなどの込み合う時間帯はさらに回線速度が低下する。通信速度も安定しない。これがVDSL方式がヤバイ理由なんだ。
2. LAN配線方式:VDSL同様に注意が必要

LAN配線方式は、文字通り「LANケーブル」を使って各部屋に繋ぐ方式だ。マンションの共有部に「みんなで使う大型の共有型ONU」を設置し、そこから各部屋へLANケーブルを伸ばす。部屋の壁には「LANの差込口」がついており、そこに直接ルーターやPCを挿すだけでネットが使える。

一見すると安定した回線速度出るように感じるが、これも大元の光ファイバーは1本だけ。つまりアパートの住人で1Gbpsの通信速度をシェアする形になる。つまり通信回線の品質は悪い。また配線されているLANケーブルが古い規格の場合、VDSL同様に「最大100Mbps」で速度が頭打ちになる点にも留意したい。

- メリット: 退去時や入居時に機器を入れ替える手間もないため、「インターネット完備」をうたう賃貸マンションによく採用される。
- デメリット:一度壁の中に通したLANケーブルの交換は難しく、古い規格のLANケーブルが使われている場合はVDSL同様に「最大100Mbps」で速度が頭打ちになる。共有回線をみんなでシェアするため、ヘビーユーザーが同じマンションにいると遅くなる弱点も共通している。
3. 光配線方式:一戸建てと同じクオリティ!最速かつ超安定

これこそが、俺たちがイメージする「真の光回線」。アパートの共有部から、自分の部屋の中まで「1本丸ごと光ファイバー」を直接引き込む。部屋には一戸建てと同じようにONU(回線終端装置)の設置が必要。

VDSLやLAN配線方式とは違い、1本の光ファイバーが部屋まで配線されている状態のため、光回線の上限測度である1Gbpsという超速度の通信が可能。もちろん他の住人とシェアもしないので安定性も抜群だ。

- メリット: 光ファイバーが部屋まで引き込まれるので高速通信かつ非常に安定する。
- デメリット: 建築済みのマンションに後からこの光ファイバーを通すのは、物理的なハードルが非常に高い。
VDSLやLAN配線から「光配線方式」に変えたいときの注意点

というわけで、もし「自分のアパートがVDSLやLAN配線だった場合」、光配線方式に変えたいと思うだろう。しかし、これには乗り越えるべきハードルがある。しかも高いハードルだ。
アパートの管理会社などの許可が必要

光配線方式に変更するためには、共有部への新しい機器の設置や、配管を通すための工事が必要になるため、独断では絶対にできない。オーナーや管理会社の許可が必要。そしてほぼ100%許可は下りない。降りても原状復帰しなければならないから面倒くさいのと費用が掛かりすぎて現実的じゃない。
物理的に配線が不可

アパートの構造によっては物理的に光回線の配線ができない場合もある。とはいえ、このケースであればそもそも管理会社からの許可は下りない。
戸建てプランでの契約が必要

光回線のアパート契約プランが安いのは、今回紹介したような「実は通信がシェアされている」というところが大きい。つまり、光回線を独自に引っ張ると、光回線契約自体は戸建てプランでの契約が必要になる可能性がある。この点にも留意しておくべきだろう。
対応策

さて、光回線方式への変更のハードルが非常に高いのはわかった。ここからは具体的な対応策について考えていきたいと思う。
NURO光で契約をしてみる

割と正攻法な対策がまず考えられる対策が「NURO光」で契約が可能かどうかだ。とはいうのも「NURO光」は一般的な光回線とはちょっと仕組みが違って「ダークファイバー」と呼ばれる普段は利用されていない光ファイバーを利用した通信サービスを展開している。

実際に公式サイトで俺の住んでいる物件を調べてみると、なんと対応している。マジか。申し込んじゃおうかなこれ。
CATV(ケーブルテレビ)で契約をする

NURO光がダメだった場合の次の手段。それがケーブルテレビでのネット契約だ。ケーブルテレビは通信速度が遅いんだけどその分料金が割安。根本的な解決にはならないが対応策にはなる。ちなみにCATVもデータをシェアしている形らしいので安定性は悪いらしい。あと対応エリアが狭いのがネック。
ホームルーターを導入する

割と現実的な線がコレ。SIMフリーモバイルルーターを購入して、楽天モバイルの回線のみ契約。これでデータ無制限の通信が月額3,000円ちょっとで可能になる。
勿論楽天モバイルの電波が入るエリアである前提のハナシではあるが、ちゃんと4G回線を捕まえてくれれば100Mbpsの通信速度も現実的。安定して高速で通信できるかどうかは一度楽天モバイルを試してみないとわからない。お試しでポイントをバラまいている今がオススメ。
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まとめ

というわけで今回は「光回線なのに遅い」というアパートあるあるの問題について解説をしてきた。原因の多くは、部屋までの配線がボトルネックになっていること。

これから引っ越しを考えている方は、不動産屋に「このアパートの光回線の配線方式はなんですか?(光配線ですか?)」と事前に確認することを強くおすすめする。また、現在住んでいるアパートがVDSLでどうしても速度に不満がある場合は、今回紹介した方法で検討をしてみるのもいいだろう。
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