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【ワイヤレス充電】Qi2ワイヤレス充電とは何なのか?MagSafeとの違いとiPhoneユーザーが購入するならどっち

ワイヤレスイヤホンのレビュー動画を出すようになってから、ANKERの製品がとっても気になるようになった。そしてANKERの製品が気になるということは即ちワイヤレス充電器に詳しくなるという事。

 

恥ずかしながら俺はガジェットブロガーを名乗っていながらワイヤレス充電には疎かったし、「MagSafeってiPhoneに磁石でくっつく充電器だろ」くらいの認識でしかなかった。恥ずかしい。

  

この記事では、誰もが知っている「ワイヤレス充電」の中でも、最新規格Qi2や、MagSafeとはいったい何なのか、そしてどんな違いがあるのかについて解説をしていく。

  

この記事でわかる内容を3行でまとめると次の通り。

   

  • Qi2とMagSafeは最大15Wの急速充電に対応
  • Qi2とMagSafeは磁石でピタッと吸着する
  • Qi2対応製品を選べば間違いない

  

  

  

ワイヤレス充電機のスペック比較

本題に入る前に、簡単にそれぞれのワイヤレス充電規格のスペックを簡単に見ていこう。

      

特徴QiMagsafeQi2
登場時期201020202023
マグネット×
出力5W ~ 15W15W15W
メリット幅広い製品に採用されているQi対応製品にも使えるQi,Magsafe対応製品にも使える
デメリットズレると充電不可Apple製品以外には効果が薄い特になし

  

幅広いデバイスに採用されているが、給電性能とマグネットによる吸着に対応をしていないのが「Qi」、高出力&マグネット吸着に対応をした「Magsafe」、そして最も汎用性の高いのが「Qi2」だ。

  

無線充電の違い

  • 充電速度の違い
  • 吸着の違い
  • 製品ラインナップの違い

ワイヤレス充電の仕組み

そもそもワイヤレス充電って一体何なんだっていうハナシからにはなるんだけど、充電器とそれに対応したデバイスを近づけるだけで、充電できる仕組みのことだ。

 

高校の物理の授業で習った、コイルに電流を流すと磁力が発生するっていう奴を応用したもので、充電器が磁界を発生させることで、スマホ側で電力を発生させることができる仕組みだ。

   

ワイヤレス充電の仕組み

1. 電気を流すと充電パッドの「送電用コイル」が反応して磁界(磁束)が発生してする。

  

2. 充電パッドに「受電用コイル」が入ったスマホを近づけると、スマホの中のコイルが磁界に反応して誘導電流が発生し、電力に変換する。

 

  

Qiの登場とMagsafe/Qi2への進化

そしてこのワイヤレス充電の仕組みを利用した充電規格が「Qi(チー)」で、充電パッドにデバイスを置くだけで充電可能になった。

 

ケーブルをいちいち挿さなくて良いこの充電方式は瞬く間に普及し、現在でも、ほとんどのワイヤレス充電の規格はこの「Qi(チー)」を採用している。

  

 

しかし、この「Qi(チー)」には弱点が2つあった。それが「充電効率が悪い」ことと「充電位置がズレると使えない」ことだ。

  

「Qi(チー)」の電力効率は「50% ~ 70%」と言われている。有線接続に比べて電力効率がいくらか悪くなるのは仕方のないことではあるが、ロスが発生するということは即ち「熱」が発生することに繋がり、安全面で課題がある。

 

また、「Qi(チー)」はその仕組み上、デバイスの充電位置がズレると正しく給電できないというおおきな欠点があった。

   

Qiとは

  • 広く普及した無線充電規格
  • 充電効率が悪い(熱が発生)
  • 充電位置がズレると使えない

   

MagSafe(マグセーフ)の登場

そんな Qi の課題を解決したのは、やっぱりAppleだった。

 
Appleは「Qi(チー)」を改良した「MagSafe(マグセーフ)」を開発し、自社製品の iPhoneやiPadシリーズ向けにリリースした。

   

「MagSafe」の素晴らしいところは、電力効率を有線接続をした場合と比べて遜色のない「80~85%」程度にまで改良をした。

 

そして、何より革新的だったのが、充電器とデバイス双方に磁石を内蔵することで、最も効率的な位置で充電を行うことができるようにした点だ。

 

MagSafeとは

  • Appleが開発したQiの改良規格
  • 電力効率が向上(80~85%
  • 最大15Wの給電が可能
  • 充電器とデバイスが磁石でくっつく

    

ちなみに2025年2月時点で最新のiPhone16シリーズには最大30Wの充電が可能。

 

逆に「MagSafe」非対応、つまりApple以外の製品、例えばandroidスマホなんかには最大7.5Wまでの給電にしか対応をしていない。

 

Qi2の登場

そんな「MagSafe」のいいところを踏襲してリリースされた規格が「Qi2」だ。

 

繰り返しになるが、「MagSafe」非対応の製品、例えばandroidスマホなんかには最大7.5Wまでの給電にしか対応をしていない。

 

しかし、「Qi2」は「MagSafe」と同等のスペックを持ちながら、Apple製品以外にも使用することが可能になったんだ。(もちろん、Apple製品にも使用できる)

   

MagSafeとは

  • MagSafeと同等の性能
  • 最大15Wの給電が可能
  • 充電器とデバイスが磁石でくっつく
  • Apple以外の製品も恩恵を受けられる

       

Qi/Magsafe/Qi2の比較

 

ここで改めてワイヤレス充電規格のそれぞれのスペックをまとめると下図のようになる。

 

特徴QiMagsafeQi2
登場時期201020202023
マグネット×
出力5W ~ 15W15W15W
メリット幅広い製品に採用されているQi対応製品にも使えるQi,Magsafe対応製品にも使える
デメリットズレると充電不可Apple製品以外には効果が薄い特になし

  

幅広いデバイスに採用されているが、給電性能とマグネットによる吸着に対応をしていないのが「Qi」、高出力&マグネット吸着に対応をした「Magsafe」、そして最も汎用性の高いのが「Qi2」だ。

 

つまり、2025年現在では「MagSafe」を優先して購入する理由はなくなり、Qi2対応の製品を買っておけば間違いない。

 

電力効率に注目してみると、こんな感じになる。

  

充電方式電力効率(目安)
有線充電(USB-C、Lightning)85~95%
Qiワイヤレス充電(従来型)50~70%
Qi2(磁気吸着あり)75~85%
MagSafe(Apple純正)80~85%

 

例えば、MagSafe対応のワイヤレス充電機でiPhoneに15Wで充電をしたい場合は、だいたい20W出力対応(20W × 80% = 16W)の充電器とケーブルが必要なことがわかる。

 

  

 

まとめ

今回はワイヤレス充電の規格について、俺なりに調べた結果をまとめてみた。

 

結果としてはQi2対応の充電器を買っておけば間違いないっていうのが結論なんだけど、デバイス側がまだまだ Qi2 に対応している製品が少ない。

 

そもそも Qi 規格の充電機でも7.5W程度で充電することができるから、よっぽど急いで充電をしたい場合でない限りは、 Qi 規格でも十分なのかもしれない。

 

ただし、マグネット吸着についてはめちゃめちゃ便利だ。Qi 規格でも、例えばANKERの「621 Magnetic Battery (MagGo) 」なんかは磁力でくっついてくれるから、そういった製品を選んでも構わないと思う。

 

無線充電まとめ

  • Qi2とMagSafeは最大15Wの急速充電に対応
  • Qi2とMagSafeは磁石でピタッと吸着する
  • Qi2対応製品を選べば間違いない

   

  • この記事を書いた人

ジェームス

元公務員。既婚。ファイナンシャルプランナー。新人ユーチューバー。チャンネル登録者はメインch400人、サブch8,000人。趣味は登山と野球。

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