ワイヤレスイヤホンのレビューを始めてから、早めに紹介をしておきたいなと思っていた「ANKER soundcore p40i」
感想としては、色々なブログやYouTubeチャンネルで紹介されている通り、1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしては抜群の性能を誇っているんじゃないかと思う。

今回は、そんなコスパ最強モンスター「ANKER soundcore p40i」のレビューをしていく。
soundcore p40iの特徴
- コスパが高い
比較的手頃な価格ながら、ANCや長時間バッテリーを備えている点は魅力的。価格以上の価値を感じられる。 - バッテリー性能が優秀
イヤホン単体で最大10時間、充電ケース込みで最大60時間と長時間使用可能。同価格帯のイヤホンと比べてもトップクラスのバッテリー持ち。 - 音質がいい
しっかり目の低音。音の解像度が高い。 - 機能が高い
この価格帯でワイヤレス充電とマルチポイント接続に対応。
結果としては、「コスパ最強」の名にふさわしい完成度だった。
soundcore p40i スペック表
まず最初に、soundcore p40i の、おおまかなスペックを把握しておこう。
特徴 | soundcore p40i |
---|---|
![]() | |
価格 | 7,980円 |
装着方式 | カナル型 |
ドライバーサイズ | 11mm |
ANC | ウルトラノイズキャンセリング2.0 |
外音取込 | あり |
充電端子 | USB Type-C |
再生時間(単体) | 10時間 |
再生時間(ケース) | 60時間 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
防水防滴 | IPX5 |
重量 | 約5g(片耳)/58g(充電ケース込み) |
コーデック | SBC,AAC |
注目するべきは、7,990円という低価格ながらも、ノイズキャンセリング、ワイヤレス充電、マルチポイントに対応をしていて、機能性が非常に高い点だ。
更に、バッテリーはイヤホン単体で10時間と超長い。ケースを合わると60時間となり、充電を忘れがちな人にも安心だ。
更に10分間の充電で5時間の使用が可能になる急速充電(5V*0.8A=4W)ができる。4Wの充電を急速充電と言っていいのかは個人的に疑義があるが、ちょっとの充電時間で数時間使えるのだから問題ない。
また、アクティブノイズキャンセリング2.0は、上位機種「Soundcore Liberty 4」にも搭載される、高性能ANCになる。
主なスペック
- ANC
上位機種にも搭載される、ウルトラノイズキャンセリング2.0に対応 - バッテリー性能が優秀
イヤホン単体で最大10時間、充電ケース込みで最大60時間と長時間使用可能。 - 機能が高い
この価格帯でワイヤレス充電とマルチポイント接続に対応。
soundcore p40i 外観・付属品

ガジェット感満載のANKERらしい爽やかなブルーのパッケージ。物欲をそそられる。
パッケージ前面には大きく「ウルトラノイズキャンセリング2.0」と銘打たれていて、ANC性能の性能に期待が高まる。

開封するとこんな感じ。イヤホンケースが謎の紙で包まれている。

付属品は充電用のUSB-A to C ケーブル(30cm)とイヤーピース。
ワイヤレス充電に対応しているからケーブルは正直不要。

イヤーピースはプリセットを含めば XS ~ XL までの5サイズから選べる。
イヤホンケース

収納ケースはそれぞれこんな感じ。マット加工がされていていい感じ。
サウンドコアブランドの「d」のロゴだけ金属で、光が当たるとキラッと光る。
イヤホン本体

ケースを開けるとイヤホン本体が登場だ。
イヤホン本体の表面は鏡面仕上げ、フチの部分が金属っぽい仕上げで高級感がある。
イヤホン本体をケースから取り出す際に、穴が広く深く空いているため、指を差し込みやすく取り出しやすい。

イヤホン本体はよくある「完全ワイヤレスイヤホン」で、スティックの部分が少し長くて取り扱いしやすい。
代償としてうどんが耳から飛び出る。

音楽の停止や次に送りたい時は、イヤホン本体のタッチセンサーで操作をするんだけど、Soundcore P40iは結構親切で「d」の丸い部分の真ん中に点字みたいな突起がついている。
ここにセンサーが埋まっているから、タッチする時にどこを触ればいいか非常にわかりやすい。親切設計。
外観・イヤホン本体
- 見た目
イヤホン本体の表面は鏡面仕上げ、フチの部分が金属っぽい仕上げで高級感がある。 - スティック部分が長い
取り扱いがしやすい。代償としてうどんが耳から飛び出る。 - タッチ操作がしやすい
センサー部分に点字みたいな突起がついている。
あと、それぞれケースにマグネットが内蔵されているから、イヤホンをケースにしまう時に地味に便利。
充実した機能面

ここはらは soundcore p40i の機能面を紹介する。
コスパ最強イヤホンの呼び声が高いのは、値段に反してワイヤレスイヤホンに必要な機能が「全部入り」だからだ。
アクティブノイズキャンセリング2.0

soundcore p40iのANCは ANKER 独自規格の「アクティブノイズキャンセリング2.0」に対応している。
「アクティブノイズキャンセリング2.0」は、上位機種「Soundcore Liberty 4」にも搭載される高性能ANCで、周りの騒音レベルに合わせてノイズキャンセリングの強度を自動で調整してくれる便利機能だ。
ノイキャン性能はそこそこ。街の雑踏を歩く程度なら問題ない。数万円のイヤホンには及ばないという声もあるが、同室で付けているテレビの音をほぼゼロにするくらい強力で、個人的には十分ノイキャン効果を実感できた。
Xaomiの激安イヤホン(2,480円)「Redmi bus6」と比較した場合、同じくらいノイキャンが効いている印象。Redmi bus6 が凄すぎる。
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参考【イヤホン】Xiaomiのコスパ最強イヤホン Redmi Buds 6 Lite / Active / Play 3機種レビュー
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バッテリー
本機の特徴の1つとして、「長時間使える」ことが挙げられる。
ANCオン時で連続10時間再生、オフ時で連続12時間再生と非常に長い時間の連続使用に耐えることが可能だ。
また、ケース込みの場合は、60時間再生に耐えられる。
これだけあれば使用している間にバッテリーが切れることはないが、それでも毎日使っていたら勿論バッテリー切れになるので、充電は毎日行うようにしたい。
そして、本機はワイヤレス充電にも対応している。
バッテリー
- ANCオン時で連続10時間再生
- ANCオフ時で連続12時間再生
- ケース込みで60時間再生
ワイヤレス充電

本作は低価格ながら嬉しいことに、ワイヤレス充電に対応している。これは非常にポイントが高い。
充電を開始すると、ケース前面のインジケーターが白く点滅するので、わかりやすくて良い。
俺の場合は、モバイルバッテリー「Anker 621 Magnetic Battery (MagGo)」に載せて充電している。
充電器がケーブルに刺さっていないことで、机の周りがめちゃめちゃすっきりしている(ように見える)。
急速充電

また、10分間の充電で5時間の使用が可能になる急速充電(5V*0.8A=4W)ができる。4Wの充電を急速充電と言っていいのかは個人的に疑義があるが、ちょっとの充電時間で数時間使えるのだから問題ない。
ちなみに本機はワイヤレス充電に対応しているが、ワイヤレス充電の規格(Qi)の出力は5W ~ 15W なので、有線充電でも無線充電でも、充電にかかる時間は変わらないと思われる。
このあたりは情報が出ていないので真偽不明な部分があって申し訳ないが、有線でも無線でも充電速度に変わりはないと思ってもらって大丈夫だ。
急速充電
- 10分間の充電で5時間の使用が可能
- 最大4W(5V*0.8A=4W)
- 有線でも無線でも変わらない
マルチポイント接続

マルチポイント接続は、同時に複数のデバイスに接続することが可能な機能だ。
とはいっても、同時に2台のスマホから音を流せるというわけではなくて、事前にイヤホンに割り当てた機種に、接続先をワンプッシュで変更できるっていう機能だ。
俺の場合は普段スマホで聞くのは勿論の事、作業はデスクトップパソコンでするから、地味に使う。逆に言えば、パソコンを使わない人には不要な機能。
マルチポイント接続を有効にするためには、スマートフォンに「soundcore アプリ 」をインストールして設定する必要がある。

「右上の設定マーク」▷ マルチポイント接続 ▷ 新しい機器と接続する
から、2台目以降を登録することができる。
操作面でも、いちいちアプリを起動して接続先を切り替える必要はなくて、例えば、p40iを接続しているパソコンで動画の編集作業をしている時に、スマホでYouTubeを流した場合、自動的にスマホ側の音源に切り替わる。
2台のデバイスから同時に音を拾うことができるわけではないから注意してほしい。
マルチポイント接続
- 同時に2台のデバイスに接続
片方のデバイスを操作すると自動で音源が切り替わる。 - 2台以上の登録も可能
ただし同時に接続できるのは2台まで - サウンドコアアプリの設定が必要
最初に設定が必要だけど、簡単だからやってみてほしい。 - 同時に音を流せるわけではない
2台のデバイスから同時に音を拾うことができるわけではない。
外音取り込み

本機は外音取り込み機能にも対応。
外音取り込みは、イヤホンのマイクで収音した音をスピーカーで流す機能。
交通量が多いシーンなどで周囲に注意が必要な際に、いちいちイヤホンを取り外さなくても良いのが便利。
個人的にはなくてもいい。
IPX5防水

本機は IPX5 防水機能を備えている。
IPX5防水は、流水に耐えられるだけの防水性能であり、突然の雨や、スポーツシーンでイヤホンを流水で洗うことが可能。
スマホスタンドになる


「soundcore p40i」の最大のウリ?は、ケースに内蔵のスマホスタンドだ。
ケース前面にある「PHONE STAND」を立ち上げると、ちょっとした突起になる。ここにスマホを乗せると、スマホスタンド代わりになるんだ。地味に便利。

このスタンドを使用することによって、ワイヤレスイヤホンを使用しながら、スマホで快適に動画を視聴することができる。
俺のYouTubeチャンネルも是非見てほしい。

スタンドを使用した時のスマホの角度は、大体60度くらいで結構斜め。
飲食店やデスクで椅子に座っている時にピッタリの角度だ。

それ以上の角度で立てることは一応可能であるが、重心が後ろにズレすぎて、ちょっとの衝撃で倒れてしまうため実用的ではない。

安定してスマホスタンドとして利用できる秘密は、ケース裏側の滑り止めにある。
この滑り止めの効果で、イヤホンケースにスマホが乗っていても、倒れることなくがないんだ。
装着感

耳に付けた時の装着感は、カナル型イヤホンなので、良くも悪くも普通。

イヤーピースが若干縦長の楕円形なので、その分大きくなってちょっと安定感が低い気がする。個人的には「redmi buds 6 lite」のような丸いイヤーピースの方が好み。
ただし、イヤーピースの穴に斜めのスリットが入った形状になっていて、ゴミがイヤホン本体の内部に入りづらい構造になっているのは評価できる。

ちなみにイヤーピースとの装着面も楕円形なので、市販の交換用イヤーピースは付けられないと思われる。
デスクに座って作業する分には問題ないが、街中で歩きながら使う場合は、不意に耳から落ちてしまう可能性があるので要注意だ。

とは言え、イヤーピースはデフォルトも含めてXS ~ XL まで5サイズあるから、自分の耳にフィットしたサイズを選ぶことで、安定して使う事ができるだろう。
装着感
- カナル型イヤホン
イヤーピースで着け心地は普通。 - 楕円形のイヤーピース
耳の形に合わない人がいるかも。 - イヤーピースは5サイズ展開
XS ~ XL まで5サイズあるので、耳のサイズに合わせて調整できる。
音質

最も気になる音質面。
いわゆるドンシャリ系(低音と高音を強調した設定)と耳の肥えたガジェオタ達は言うんだけど、確かにまず感じたのは前面に出てくる重低音だった。
普段聞いている曲を流してみると、バスドラムの「ドンッ」という重低音が明らかに強調されているのがわかる。
一方でボーカルの声が潰れているのかと言われたらそんなことはない。むしろ聞きやすい。
なので、ドンシャリ系というよりは、低音重視の迫力あるサウンドと言うべきか。
あと、言葉の表現が難しいんだけど、「音の解像度」は「redmi buds 6 lite」に比べて高い。
普段聞こえていないような音が鮮明に聞こえている。音の数が多い。気がする。
という感じで音質面に関しては何の不満もないというのが個人的な意見。
音質
- 低音重視
低音が強調され、ノリのいい曲と相性がいい。 - 音の解像度が高い
普段聞こえていないような音が鮮明に聞こえる。気がする。
マイク音質

通話の際に重要となるマイク音質だが、実際に試してみて特に不満に感じる点は無かった。
ノイズキャンセリング搭載機だけあって、家の中で掃除機を付けた超騒音環境下でも、声を認識できたので、ライブ会場で使ったりしない限り通話には問題ないだろう。
スマホとの接続方法

iPhone との接続はとてもスムーズ。
- iPhone の設定 ▷ Bluetoothをオン
- イヤホンケースの蓋を開ける
- 接続先の候補に機器名が表示される
またアンドロイドスマホ向けには、Google Fast Pair に対応していて、iPhone と同じような感覚で接続することができる。
接続方法が簡単なのは、ワイヤレスイヤホン初心者の人にとっても心強い限りだ。
操作方法

基本の 再生/停止 や曲送り 以外にも音量の上げ下げはサウンドコアアプリで設定が可能だ。
更に右のイヤホンと左のイヤホンそれぞれをカスタマイズ可能。
3回タップまで設定できるので、誤作動防止に1回タップに設定を割り当てないというのもアリだ。
プリセット
- 再生/停止
R 側を2回タップ - 曲送り
L 側を2回タップ - 曲戻し
アプリで設定可能 - 音量を上げる
アプリで設定可能 - 音量を下げる
アプリで設定可能 - 通話終了
通話中にL or R側を長押し - ANCモードの切り替え
L or R側を長押し - 着信に応答
着信時にL or R側を2回タップ - 応答拒否
着信時にL or R側を長押し
まとめ

今回はANKERの完全ワイヤレスイヤホン Soundcore P40i の比較レビューしてきた。
Soundcore P40i は、10,000円以下で買える完全ワイヤレスイヤホンとしては、ANC、ワイヤレス充電、マルチポイント接続などの機能が充実しており、更に音質面も申し分ないという完成度を誇っており、発売から半年以上経った2025年現在でも、最もコスパの高いワイヤレスイヤホンとして多数のレビュアーから推薦される製品だ。
社会人が日常使いとして買ってもいいし、学生であれば、プレゼントとしてあげると喜ばれるのではないだろうか。
soundcore p40iの特徴
- コスパが高い
比較的手頃な価格ながら、ANCや長時間バッテリーを備えている点は魅力的。価格以上の価値を感じられる。 - バッテリー性能が優秀
イヤホン単体で最大10時間、充電ケース込みで最大60時間と長時間使用可能。同価格帯のイヤホンと比べてもトップクラスのバッテリー持ち。 - 音質がいい
しっかり目の低音。音の解像度が高い。 - 機能が高い
この価格帯でワイヤレス充電とマルチポイント接続に対応。
というわけで今回の記事は以上だ。最後読んでくれてありがとう。