2025年6月13日、弊YouTubeチャンネル「デイリーフォース」はチャンネル登録者1,000人を達成し、収益化条件をクリアした。
ひとえに、いつも動画を見てくれる人たちのおかげだ。本当にありがとう。
今回は、そんなデイリーフォースの開始から現在に至るまでの経過をまとめることで、これからYouTubeに挑戦をしようと考えている人たちの一助になればいいと思いながら書き記していきたいと思う。
YouTubeを始めたきっかけ

まず、俺がYouTubeで動画投稿しようと思い立ったきっかけについて話していきたいと思うんだけど、それはとある1本の動画が契機になっている。
このブログやYouTubeを見てくれている人には多分おなじみの、「トーマスガジェマガ」っていう禿げた関西弁を話す怪しい仮面を被ったおっさんの「実際に挑戦した副業5種類と学んだこと【体験談・おすすめ】」っていう動画だ。
俺はこの動画のあるフレーズに衝撃を受けた。
「99%の人は行動しない。行動するだけで上位1%になれる」
この言葉が、俺がYouTubeで動画投稿を始めるきっかけになった。
YouTubeで動画投稿を始める

YouTubeを始めるにあたって、とりあえず自分が話せることをガジェマガ方式(モニターを使ったプレゼン形式)で解説しようと思った。
当時は、「フェルミ漫画大学」や「リベラルアーツ大学」といった、ビジネス系YouTubeチャンネルを良く見ていたし、ファイナンシャルプランナーとしての知見を活かして、「本要約動画」や体験談を中心に投稿をした。
正直に言って、これは失敗だったし、YouTubeで稼ぐには適さない題材だった。
本要約動画は鳴かず飛ばず

とはいうのも、本要約動画っていうのは、刺さる人には刺さるんだけど、良くも悪くも「勉強」動画なんだ。
だから、正直に言って面白くない動画になりやすい。
これを如何にエンタメに落とし込んで解説をできるかが勝負になるし、そのためのガジェマガ式プレゼンだったんだけど、残念ながら数字を取ることはできなかった。
サムネイルのクリック率が致命的

仮に、動画の内容をかなり面白くすることができたとしても、致命的な問題が1つある。
それが「サムネイルのクリック率」なんだ。
当時の俺が出していた動画のサムネイルクリック率は、頑張っても3%くらい。
YouTubeで動画を伸ばすためには、コンスタントに7%程度のクリック率を出すことが求められるため、この時点でかなり厳しい戦いになる。

「本要約動画」で調べてみると、色々なユーチューバーの動画が出てくるが、やはりその中でも「フェルミ漫画大学」は、「勉強」と「漫画」を掛け合わせた、秀逸な企画だと言えるだろう。
逆に言えば、サムネイルのクリック率さえ改善できれば、本要約動画でもまだまだ戦うことは可能だと思う。
簡単な例を挙げれば、美人が顔出しで本の解説をするのが一目でわかるサムネイルであれば、クリック率7%は余裕で取れると思う。

サムネイルのクリック率を伸ばすために簡単なのは、「女性」、「食事」といった、人間の三大欲求を刺激するようなものだ。
ただし、そのサムネイルが投稿した動画と結びつかなければ勿論意味がない。これが難しい所なんだ。
体験談がちょっと伸びる

そんな本要約動画の投稿に混ぜて出していたのが実体験に基づいた動画だ。
比較的強いサムネイルを作りやすかったので、3本投稿して、いずれも5,000回再生ぐらい取ることができた。
これで、動画投稿を始めて2か月程度でチャンネル登録者200人を獲得することができたんだけど、残念ながらこの手法では継続的にチャンネルを成長させることはできないということを思い知らされた。
まったく動画が視聴されなくなる

チャンネル登録者が着実に増えていたので、年内にはチャンネル登録者1,000人の達成ができるだろうとタカをくくっていた頃から、新しく動画を投稿してもまったく視聴されなくなってしまった。
これは、再生回数を取れていた体験談の動画が原因で、動画そのものが悪いわけではないんだけど、当初、本要約動画の視聴者層として狙っていた20代~40代の男性ではなく、高齢者や女性の視聴者が多くなってしまったことが良くなかった。

これは「視聴者層が濁る」とかいうんだけど、YouTubeは、それまで投稿した動画に対して、性別、年齢、趣味、嗜好なんかを勝手に分析してくれて、動画に適した視聴者にインプレッションを配るようにできている。

例えば、登山の動画であれば、他の登山系YouTuberの動画を見た後のおすすめ動画として表示されやすくなるし、キャンプやアウトドア関連の動画にも表示されやすくなる。

一方で、例えば「美容」とか「フィットネス」みたいな動画をよく見る女性には一切おすすめされることはない。
これを踏まえると、視聴者層がバラついてしまうような体験談は、少なくともYouTube初期には投稿を控えるべきだった。
失敗を経て風向きが変わる

ただし、この失敗をきっかけとして、年が変わって2月頃から、本格的にガジェット系、特にイヤホンを中心として動画を投稿するようにした。
イヤホンを扱ったのは、比較的安価、若い世代に見られやすい、需要が高い、ということで、やりやすかったから。あとトーマスが数字を取れるっ言っていたから。

動画投稿を始める前までは、正直イヤホンにはあんまり興味はなかったし、ドライバーって何?っていうぐらいの知識だったんだけど、勿論それからは色々調べたり、実機を買ってレビュー動画を出し始めた。

そして、多分1つの転換点になったのが、ANKERの超人気ワイヤレスイヤホン「SoundcoreP40i」のレビュー動画だ。
YouTubeでの検索量が非常に多いことは知っていたし、それなりに再生回数が伸びるだろうと期待して作った動画なんだけど、結果としては、YouTubeがものすごい勢いでインプレッションを配ってくれて、投稿初日で3,000回再生を達成することができた。
売りたいものではなく、売れるものを売る

そんなこんなで、ひと月あたりチャンネル登録者を100人ぐらいのペースで獲得することができたんだけど、幸いにも、チャンネルをもうひと伸びさせてくれた出来事があった。
それが、5月にANKERから新型ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty5」が発売されたことだ。
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参考【ANKER Soundcore Liberty4 / 5 比較レビュー】変わったところ、変わらなかったところ
続きを見る
このシリーズのイヤホンは非常に人気が高いということは知っていたので、発売に合わせて、前作の「Liberty4」、そして時間を置かずに「Liberty5」のレビュー動画を出したことで、一気に再生回数を増やすことに成功をした。
これは「商売は売りたいものを売るのではなく、売れるものを売る」っていう超絶当たり前のことを痛感した瞬間だった。
チャンネル登録者1000人を達成

そして、つい先日の6月13日、ようやく最初の目標としていたYouTubeチャンネル登録者1,000人を達成することができた。
ひとえに、この弱小チャンネルの動画を見てくれた人たちのおかげだ。
コメントで励ましてくれた人もいるし、手厳しい意見をくれた人もいる。そのどれもが、このチャンネル運営に活かされている。本当にありがたいことだ。
そして、チャンネル登録者1,000人を達成して初めて収益化をすることができるようになる。
収益化できるようになる

さて、そんな最初の目標としていたチャンネル登録者1,000人なのだが、これはYouTube運営をする上で、どうしても達成したいポイントになる。
とはいうのも、YouTubeは、単純に動画を投稿すれば誰でも収益を得られるわけじゃなくて、一定の条件をクリアしなければお金を得ることはできない。
その1つの条件が「チャンネル登録者1,000人」なんだ。
もう1つの主な条件として「1年間の総再生時間が4,000時間」っていうのもあるんだけど、これはチャンネル登録者1,000人を達成できていれば、こっちの条件もクリアしている場合が多いから、さほど問題にはならない。
なので、YouTubeでお金稼ぎをしようと思ったら、少なくともこの「チャンネル登録者1,000人」っていうのは、どうしても攻略したい壁になるんだ。
チャンネル登録者1,000人の収益

というわけで収益化に成功をした弊チャンネルだが、だからといってたくさんお金がもらえるようになったわけではない。
具体的な数字を出すとYouTubeの規約違反になるらしいから出せないし、今時点で1か月の収益結果が出ていないから正確なことは言えないんだけど、たぶん1か月あたりの収益は1万円~2万円の間に収まると思う。
どうだろうか、正直言って「すくなっ」って思った人が多いと思う。
1年間頑張ってきて、1か月に動画を4本投稿して、やっと得られるものがそれだけなのか思うと、びっくりするくらい夢がない。
登録者1,000人は人生を変える挑戦権になる

というわけで、チャンネル登録者1,000人はとても高い山ではあったんだけど、そこに到達をしても収入が凄い増える訳ではないし、人生が変わるわけではない。むしろ本当の本番はここからだ。
とはいっても、人生を変える為のチケット、挑戦権を手に入れたのも事実だ。
今後の目標

時間はかかってしまったが、一応チャンネル開設から1年以内にチャンネル登録者1,000人の目標を達成することができた。
ただし、もちろんこのままでは、俺の人生は何も変わらない。
もっともっとその先に行く必要がある。
というわけで、次の目標は、年内チャンネル登録者1万人を目指している。
中々厳しい目標だと思うかもしれないが、今の路線でイヤホンを中心にガジェットレビューを続けて、更に、週2投稿という地獄に耐えることができれば、それも不可能ではないと思う。
というわけで、俺のYouTuber挑戦は、この半年間が非常に重要な期間になるし、多分マジで人生の中で最も重要な6か月になる。
全身全霊をかけて、取り組みたい所存。引き続き応援をしてくれると嬉しい。
これからYouTubeに挑戦するあなたへ

というわけで、俺のこの1年間の取り組みや、その中で学んだことをつらつらと書いてきたところではあるんだけど、もし、これからYouTubeに挑戦をしたいと思っている人、今まさに挑戦している人に向けて、特に大事だと思うことを残したいと思う。
サムネイルが一番大事

まず、YouTubeの再生回数を伸ばすうえで、最も大事なのは「インプレッションクリック率」だ。
繰り返しにはなるんだけど、このクリック率をコンスタントに7%取れないと、YouTubeがインプレッションを伸ばしてくれないから、再生回数を取っていくことができない。
もちろん、サムネイルだけ強ければいいという訳ではないんだけど、動画を作成する上で、まず最初に意識するべきことが、たくさんの人にクリックされるサムネイルを作れるかどうかだ。
つまり、サムネイルありきで企画を考えることが非常に重要だということだ。
動画の内容を考えてからサムネを考えるのではなく、その逆から企画をした方が良いだろう。
タイトルも大事

サムネイルに関連して、動画のタイトルも非常に重要になる。
とはいうのも、YouTubeの視聴者は、まずサムネイルを見る。
そして次に動画のタイトルを見て、「この動画はいったいどういう内容なのか?」ということを無意識のうちに考えて、動画をクリックするかどうかの判断をしているんだ。
つまり、タイトルはサムネイルを補足する立ち位置であるから、これも非常に重要になる。
また、タイトルに付けたキーワードは、検索からの流入もしやすくなる。
そのため、できるだけ検索がされやすそうなキーワードを盛り込んでおくことも大事だ。
再生維持率が超大事

そして動画本体で大事になるのが「再生維持率」つまり、動画がどれくらい継続して見られたかっていう指標になるんだけど、一般的には40%、つまり10分の動画であれば、平均して4分見られるような動画づくりを目指したい。
もちろん、これは長い尺の動画の方が難しく、短い動画の方が達成しやすいから、40%っていう数字も根拠があるわけではないんだけど、体感として再生維持率20%を切る動画はインプレッションが拡大していかないので、最低でも20%を超える動画を継続して投稿していくことが大事だ。
再生維持率を伸ばしていくテクニックは色々あると思うんだけど、2つ確実に言えるとすれば、「動画の明るさ」と「音質」にはできるだけ気を使った方がいいだろう。
動画の明るさ

想像してみてもらいたいんだけど、とある動画をクリックして、明るさが足りなくてなんだか不気味な投稿者がしゃべりだしたらどう思うだろう。
もしくは、髪の毛がぼさぼさだったり、服がよれよれだったりしたらどう思うだろう。
きっとあなたは「あ、こいつは素人だな。大した動画じゃなさそう。ハズレだ。」って思って、すぐに別の動画をクリックするんじゃないかと思う。
なので、最低限の身だしなみはもちろんだし、画角に不要なものは映り込まない方がいいし、なるべく動画の照度は高くして、第一印象を良くするべきなんだ。
これは少ない労力でできるから、まずは率先して取り組むべき内容だと思う。
音質

次に気を付けるべきは音質だ。
音質と言っても、高いマイクでASMRのような音を取れっていう訳ではない。
例えば、マイクが服にかすれてボフボフいったり、発生する時のリップノイズとかクチャ音みたいな不快音がすると、視聴者は動画を見ることをやめてしまう。
だからそういったノイズを抑えるために、収録前に歯磨きをしたり、水を飲みながらしゃべるようなことを心掛けたい。
ちなみに俺が最近使っているマイクがこれ、安い割に機能性が高い。レシーバーセットの方が音質が良い。
動画編集ソフトで、音質を良くする方法はいくらでもあるとは思うんだけど、どの音が視聴者にとって一番心地よいのかっていうのは、正直わからない。
だから、元々の音源の音質を良くする努力よりも、音源にそもそもノイズが入らない環境づくりの方が遥かに大事になる。
つまり、音質も明るさも、減点を防ぐことを意識しようっていう話なんだ。
継続することが大事

最後に、何よりのテクニックは、「継続すること」だ。
これは週1回投稿しましょうとか、そういう話でもあるんだけど、それ以上に、自分のできるペースを守り、投稿を辞めないことが最も大事だということだ。
動画投稿は想像以上に大変だ。
俺の場合でも、企画、台本・プレゼン資料作成、撮影、編集という段階を踏んで動画ができるんだけど、多分15分の動画を作るのに15時間はかかっていると思う。
それでも、ガジェマガ式プレゼン動画は動画編集にかかる時間がめちゃくちゃ少ない(字幕やエフェクトが不要)ので、マシな方なんだけど、週1回投稿をキープするのが結構きつい。
本当に大事なこと

最後に、YouTubeに挑戦をする上で、最も大事なことを話したい。
他の内容はどうでもいいから、これだけは覚えておいてもらいたい。
それは、YouTubeに動画を投稿するあまり、「本当に大事なことを疎かにしてはいけない」ということだ。
俺が動画投稿を始めて2か月経ったくらいの時、あんまりにも動画に時間を使うがあまり、夫婦喧嘩が絶えなくなったことがあった。
まぁそれもそうだろう。朝から晩まで、同居人がパソコンとにらめっこしていたら、妻にとっては気が休まらないだろう。
1人暮らしの社会人であれば大して問題ないのかもしれないんだけど、動画投稿に固執するあまり、家族とか恋人とか、友人とか、自分が持っている本当に大切なことを失わないように注意したい。
本当に大切なものほど当たり前に存在しているということを、是非忘れないでほしい。
謝辞

最後に、弊チャンネルを見てくれた方、コメントをくれた方、応援をしてくれている貴方と、俺が一歩を踏み出す機会を勝手に与えてくれた「トーマスガジェマガ」に最大の感謝を贈り、今回の報告を終わりたい。
それではまた次の動画でお会いしましょう。バイバイ。