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【要約】JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則【ニック・マジューリ】

今回はアメリカのデータサイエンティストである、ニック・マジューリさんの書かれた「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則」について解説をしていきます。
  
この本は一言でいうと「自動的にお金が増え続ける方法」を教えてくれる本だ。
 

 

 
 
おいジェームス、自動的にお金が増えるなんてコトがあるわけないだろ。
 
美味しい話にはウラがあるって俺のおばあちゃんが言っていたぞって思うかもしれないがちょっと待ってほしい。
 
結論から言うと、自動的にお金を増やす方法は「ただ株を買い続けること」になる。
  
この記事を読んでくれている人の中には、既に株を買っていて、経済や様々な金融理論について詳しい人も多いと思う。
  
世の中にはたくさんの株式投資やお金持ちになる方法について解説をしたビジネス書であふれているが、大抵それは自分の経験談に基づくことだったりする。
 
しかし、この本に書かれていることは、ただ成功者のありがたいポジショントークではなく、データサイエンティストという統計学のプロが、100年以上に渡るデータを駆使して証明した様々なお金持ちになる方法だ。
  
今回はこの本を通して、100年間の歴史が証明したお金持ちになれる方法を学び、なぜ株を買い続けることで豊かな人生を送ることができるようになるのかについて学んでいきたいと思う。


 

 
 
当たり前の生活はできない時代



まず、そもそもなんでリスクのある投資をしてまでお金を増やさなければならないのかっていう話からにはなるんだけど、普通に働いていただけでは我々が思っている当たり前の生活っていうのはもうできない時代になってしまっているからだ。
  
社会人になったらお金を稼いで、カッコイイ車を買って、結婚をして、子どもが産まれて、家を建てて、誰もが幸せな人生を送れるという風に思っているかもしれないが、それは大きな勘違いだ。
 
令和の時代を生きる私たちは、長年賃金が上がらない中、物価だけはあがり続け、実質的には貧しい生活を余儀なくされている。
 
住宅価格は高騰し、電気ガス代は高く、消費税は3%から10%にまで引き上げられた。
 
そんな不安でいっぱいな時代では、これまで当たり前のように出来ていた結婚とか家を買うとかいう人生の一大イベントを先送りにしてしまう人が多くなっているんだ。
 
つまり、私たちが当たり前にできると思っている生活をするためには、漠然と今と同じように働き続けるのではなく、転職や副業をして収入をアップさせなければならないという厳しい時代に突入しているんだ。
   


収益を生み出す資産に投資する



しかし、誰でもすぐに転職や副業ができるというわけではないと思う。
 
そこで、この本で書かれているお金を増やす方法として最も大事なことは、「資産を買うこと」だ。
   
ここでいう資産とは、不動産や株、債券、自分のビジネスなどになる。
  
ロバート・キヨサキ先生の書かれた名著「金持ち父さん貧乏父さん」の中では、資産とは「自分のポケットにお金を入れてくれるモノ」と表現されている。
 

  
この資産を持っているかいないかがお金持ちかそうじゃないかの差になるんだ。
 
 
これらの資産は、自分が働いていない時も働いてお金を増やし続けてくれる。
  
例えば家やマンションを貸し出せば、勝手に家賃が入ってくるし、株や債券を持っていれば寝ていても配当が入ってくる。
 
資産を持っていない人は自分が寝ている時は収入がストップするのに対し、資産を持っている人は寝ている時も常にお金が増え続けているんだ。
 
つまり、資産と言うのは体力に限界が無く、あなたの命令に従順に従って24時間お金を稼いできてくれる最強の従業員なんだ。

貯金力と投資力



この本では資産を増やしていくにはあなたの「貯金力」と「投資力」のアップがかかせないと書かれている。
 
貯金力とはつまり、節約をして無駄を省いたり、収入を上げて貯金を増やすチカラのことだ。
 
また投資力とは、その生み出した貯金から投資に回せるお金を増やすチカラのことだ。

貯金力



 
この本では貯金力を高めるためには、節約より収入アップを目指すべきだと書かれている。
 
この点に関しては賛否両論あり、節約こそ最初に取り組むべきだと感じる人も多いと思う。
 
しかし、この本では収入アップを優先するべきと紹介されているので、今回はそれに沿って解説をする。一つの意見だと思って聞いてほしい。
   

収入を増やす



収入アップを優先させるべき理由は、シンプルに節約できる金額には限界があるのに対して、収入を増やす事には限界がないからだ。
 
この本に書かれている収入を増やすおすすめの方法は、「知識・スキル・経験」のどれかを売って副業をするということになる。
 
自分の知識や経験談をYouTubeやブログで発信したり、ココナラなどのクラウドソーシングサービスでイラストを描いて売ったり、動画編集の仕事を受注したりして、収入アップを目指すんだ。
 
もちろん会社で上手くやっていける人はシンプルに昇進を目指せばいい。ここはその人の能力や適性によって何をやるべきなのかが大きく変わってくるから、自分の頭で考えて動くしかない。

スキルや知識がなくてもいい



自分に際立ったスキルや知識がないという人もいると思う。俺も特にない。
 
しかし、才能、つまり自分が得意なことというのはやってみないとわからないことも多い。
 
だからとりあえず色々な副業に手を出してみて、自分がしっくり来たものを続けてみることをお勧めする。

最初は稼げなくて当たり前



最初はまったく稼げないと思うが、それは当たり前のことだ。
 
副業を始めたてのあなたは、その業界で働くたくさんの人達の最後尾にやっと追いついたところなんだ。
 
だから結果がでなくても落ち込む必要はないんだ。
 
でも、そういった挑戦と失敗を繰り返していくことが、必ずあなたの経験という資産になり、本業や別の副業に役立つから、失敗を恐れずにドンドン挑戦をしてもらいたい。

過度な節約は散財につながる



収入アップの次は節約になるんだが、大事なのはストレスにならない範囲で節約をすることになる。
 
とはいうのも、過度な節約はストレスが溜まって、結局そのストレス発散にたくさんのお金が必要になってしまうからだ。
 
実際にブルッキングス研究所によると、「ストレスから生じるマイナスの影響は、収入アップや健康促進から生じるプラスの影響を上回る」ということが明らかになっている。
 
もし節約をしてストレスを感じているのなら、その節約はあまりいいものとは言えないだろう。
  
先取り貯金をするかどうか

 

そのためこの本では、「毎月5万円貯金する」「収入の2割を貯金する」といった明確な目標を持つのではなく、「できる範囲で貯金する」というゆるい意識が必要だと書かれている。
 
これは前述したストレスを防ぐためなのだが、個人的にはこの方法はお勧めしない。
 
貯金の王道は間違いなく「先取り貯金」だ。
 
貯金をしていることを忘れるようにして生活を送るのが最も貯金ができる方法なんだ。
 
あまったら貯金しようでは一生貯金なんてすることはできない。
 
おすすめは通信回線の見直し

 

ただし、あまりにも高い目標で貯金をすると、ストレスがかかるから、できる範囲で金額を設定することが大事ということになる。
 
おすすめなのは携帯回線や光回線の見直し、保険料の見直しだ。
 
これらは意識しなくても勝手にコストが下がってくれるから、最優先で節約してもらいたい。
 
ここで大事になるのは、あくまで収入のアップがメインであって、節約はそのあとだ。
 
収入を増やさずに、ただ節約の鬼になってストレスをため込んだり、自分への投資を削ってしまわないように注意しよう。
 
次からは、まとまったお金を何に投資するべきかについて解説していく。

アメリカ経済に投資をする



この本で書かれている最も良い投資先は、ずばり「アメリカ」だ。
 
具体的に言うと「S&P500」に連動したインデックスファンドに投資することだ。
 
S&P500とは、アメリカを代表する500社、例えばアマゾンとかアップルとか、マイクロソフトなどの会社の時価総額の平均を1つにまとめた指数になる。
  
日本で言う日経平均株価のようなものだ。
 
つまり、S&P500に投資するということは、アメリカのトップ500社に投資するということになる。
 

 
このグラフは、過去30年以上のS&P500がどのように推移していったのかを示すチャートになる。
 
この30年間の間にリーマンショックや新型コロナウイルスの蔓延など、世界的な危機や災害が起こった。
 
一時的に下がったり、長い間停滞している時期もあるが、最終的には右肩上がりで株価が上昇しているのがわかると思う。
 
つまり、この30年間のどのタイミングで投資をしていたとしても、お金を増やすことができているというわけなんだ。
 

一流製品はアメリカ製



 
アップルのiPoneを始め、パソコンのOSであるwindowsはマイクロソフトの製品だし、電気自動車ではテスラ、最近では生成AIブームの波にのって大手半導体メーカーのエヌヴィディアが世界時価総額ランキングトップになったニュースは記憶に新しいところだ。
 
私たちの身の回りの一流の製品のほとんどはアメリカ製品といって過言ではないんだ。
 
つまり、常に技術革新が起こり続けているアメリカは世界ナンバーワンの経済大国なんだ。
   

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)



そして、結論としてどの銘柄を買えばいいかというと、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」になる。
 
この銘柄だけを買っておけば、常にあなたはアメリカのベスト500社に常に投資をし続けることになる。
 
つまり、その会社の経営に参加することになり、利益の一部を貰い続ける権利を手にすることになるんだ。
  
あなたがこの投資信託に投資をするということは、あなたはいつも通り昼に仕事をしている間も、夜に寝ている間も、アメリカの経済成長にあやかることができるようになるんです。自分のバックにアメリカが付いていると思ったらとても心強いことだと思わないだろうか。いや思う。(倒置法)
 

個別株には投資しない



ここまで話してきたように、あなたが買うべき株は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だけで構わない。
 
これが万人に対する最適解だ。
 
しかし、例えば自分が好きな企業であったり、高配当や魅力的な株主優待を設定している会社に投資したいと思っている人も多いと思う。
 
しかし、結論を言うとこれはやめておいた方がいい。

 

プロ投資家でもインデックス投資には勝てない



なぜなら、プロの投資家であっても、指数に連動したインデックスファンドより高い成績を収めることができるのは、わずか25%だけなんだ。
 
つまり、たくさんの情報や技術、そして環境が揃った投資のプロでさえもインデックス投資にはほぼ勝てないという結論が出ているんだ。

 

高配当株や株主優待も危険



高配当株でも業績が悪化すれば減配と株価暴落のリスクがあるし、株主優待もいつ廃止されるかはわからない。
 
そんな危険な個別株をもっているよりも、ただ淡々とS&P500に連動したインデックス投資を続けることこそが、いちいち株価の上げ下げに頭を悩ませる必要もなく、確実にお金を増やすことができる唯一の方法になるんだ。
 
株が明日上がるか下がるかはプロでもわからない。言ってしまえばギャンブルみたいなものだ。
 
そんな不毛なことに時間と労力をつぎ込むよりも、読書をして自分に投資したり、新しい副業を始めた方がよっぽどあなたの人生にとって有意義なんだ。
  
だから個別株は絶対に買ってはいけないんだ。

いつ投資を始めるのがいいのか



ジェームス、インデックス投資が儲かるのはよくわかったが、株は暴落するかもしれないだろ。一体いつ始めるのがいいんだ。
 
っていう気持ち良くわかります。
 
結論を言うと、今すぐ始めるのが一番良い。になる。

 

投資は今すぐ始めるのが一番良い



繰り返しにはなるんだけど、アメリカの経済はほとんどの期間で上昇をし続けていて、これからも人口増加、技術革新によって経済成長を続けると考えられている。
 
ほぼ右肩上がりをし続けているということは、今すぐに株を買うというのが長い視点で見れば最も効率的な買い方になるんだ。

株はなかなか暴落しないし、しても買えない



理屈は確かにわかるけど、株が暴落している時期もあるだろ。暴落した後を狙って買うのが一番損しないんじゃないかって思っているあなた。その気持ちはよくわかる。
 
でも、いざ暴落が来た時に株を買おうとしても、人は恐怖で株を買うことができない生き物なんだ。
 
人間は理性よりも感情が優先される生き物だからです。
 
暴落で株がズドーーンと下がった時、まだまだ下がるんじゃないかという半端じゃない恐怖に襲われることになる。


インデックス投資なら株が暴落しても買い続けられる



だから、インデックス投資をし続けて、株が上がった時も下がった時も、淡々と株を買い続けることこそが最も勝つ確率が高い投資手法になるんだ。
 
だから、株を始めるか悩んでいるそこのあなた。いつやるか? 
 
今でしょ。

余剰資金は一括投資する



さて、投資するタイミングは今すぐがいいというのはわかった。
 
じゃあどれくらいのお金を最初は投資すればいいんだっていう問題が出てくると思う。
 
これについての答えは「余っているお金は全て一括投資する」になる。
 
これが最も効率的なやり方になる。

分散投資より一括投資の方が成績がいい



繰り返しになるが、S&P500の指数は右肩上がりで上昇をし続けている。
 
つまり、早ければ早いほどいいのと同じ理由で、できるだけ早い時期に大きいお金を投資し始めた方が、最も高い確率でたくさんのお金を手にすることができるんだ。
 
日本を代表するシンクタンクであるニッセイ基礎研究所の調査によると、2000年~2023年の間で、S&P500とオルカンは約9割で「1月一括投資」が「毎月投資」を上回った。
 
つまり、長期的には積み立て投資よりも一括投資が有利であるということが証明されているんだ。まさに圧勝です。
 
これは新NISAが2024年1月に始ったことも相まって、一時期とても話題になった。
出典:ニッセイ基礎研究所(新NISA、「毎月投資」か「1月一括投資」か)

一括投資は怖いけど何もしないのが一番怖い



それでも株の大暴落が怖い、暴落したら買いたいという人もいるかもしれないが、大暴落はなかなか起きるものじゃない。
 
そして、大暴落を待っていると結果的に投資できるタイミングを失ってしまって、上がっていく相場を指をくわえてまってしまうだけになるんだ。
 
いわゆる「機会損失」というやつだ。

悩むよりさっさと始めた方が一番良い



そのため、使う予定がなくて貯金しているお金は、さっさと全額投資に回してしまった方が一番効果的なんだ。
 
だから、2024年から始まった新NISAでは、投資できる上限金額の240万円を1月にさっさと投資してしまった方が、シンプルに最もお金を増やせる可能性が高いんだ。
 
とはいえ、そんな大金を持っていないという人が多数だから、自分が投資できる範囲で始めるのが賢いやり方になる。

自分の許容範囲を超えて投資しない



無理がない範囲と言うのは、そのお金を投資しているのを忘れられる金額がちょうどいい。
 
自分の許容範囲を超えて投資をしてしまうと、どうしても毎日の株の値動きに振り回され、仕事中に株のチャートを見始めたりと悪影響を与えるからだ。
  
あくまで、無理のない範囲で投資を始めてもらいたい。

一括投資した後はドルコスト平均法で積み立て続ける



そして、一括投資をした後は、毎月決めた金額を淡々と買い続けることがおすすめだ。
 
おいちょっと待てジェームス、さっき株は一括投資した方が一番儲かるっていう話をしたばっかりじゃないか。今度は毎月コツコツ買い続けた方がいいってどう考えても矛盾してるぞって思うと思うけどちょっと待ってほしい。
 
ここでいう毎月買い続けるっていうのは、一括投資で余剰資金を全部投資した後の話になる。
 
毎月のお給料から決まったお金を貯金ではなく投資に回しましょうっていう話だから、余剰資金がある人はまずは一括投資してねっていう話ね。
 
例えるなら、一括投資は最初に苗を植えることであって、そのあとに水や肥料を与え続け、ドンドン成長させていくのが分散投資になるんだ。

ドルコスト平均法は最強の投資手法



そして、この毎月決まった金額で株を買い続ける手法を「ドルコスト平均法」といい、インデックス投資が最強である理由の一つに挙げられる。
 
例えば、株が大暴落してしまった際、普通の人間であれば恐怖のあまりその下がった株を売ってしまう。
 
しかし、ドルコスト平均法の場合は感情を排除し、機械的に決まった金額の株を買い続けていくことができる。
 
そして、安くなった時には大量の株を買い、高くなった時には少ない株を買うということを自動的に行うことができるのが最大のメリットになる。

神でさえドルコスト平均法には勝てない



そして、最終的には株価は復活して、暴落する前の価格より高くなるのはこれまでの歴史が証明しているから、結果として暴落した時に大量に株を買うことができるドルコスト平均法は最も最強の投資手法になるんだ。
 
実際にこの本では「現金を貯めてタイミングのいいところで投資できると考えているなら、考え直した方がいい。神でさえドルコスト平均法には勝てないのだから」と書かれている。
 

株は売らない(JUST KEEP BUYING)



そして、この本で最も重要なコト。それは、「株を買い続けて決して売ってはいけない」ということだ。
 
つまり、この本のタイトルである「JUST KEEP BUYING」だ。
 
つまり、淡々と毎月ドルコスト平均法で株を買い続けて、買った株は売らないというのがこの本の要旨になる。

暴落は必ずやってくる



そして、今後、リーマンショックや新型コロナウイルスのような災害の時に、株が必ず暴落するタイミングはやってくる。
 
そういった恐怖に包まれた時でも、淡々と株を買い続けたものに勝利がやってくるんだ。
 
逆にそこで売ってしまったものに待っているのは、敗北だ。

暴落は絶好の買い増しチャンス



そして、もしこの暴落したタイミングで余剰資金があるのであれば、その時はドルコスト平均法に加えて、株を買い増す絶好のチャンスだとこの本では紹介されている。
 
とは言っても、暴落したタイミングというのは、ニュースやSNSでも大騒ぎをして不安になるから、ここではそんな時でも株価のことは一切無視して、本業や副業などに力を注ぐべきだろう。

アメリカ経済が一生成長し続ける保証はない



ここまでの話は、アメリカ経済が成長し続けるという前提のもとで成り立っているが、果たして未来が本当にそうなるとは限らない。
 
かつて高度経済成長の波に乗って、世界有数の経済大国の地位を誇った日本経済が、バブルがはじけて沈んだように、アメリカがこれからもナンバーワンであり続ける保証はない。
 
画像:SMBC日興証券
1990年代前半までは日本経済がアメリカより好調だった。
 
この30年間は株価が右肩上がりでも、30年後はアメリカは核戦争で負けて国が滅びているかもしれないし、インドや東南アジアの国々が世界経済を牛耳っているかもしれない。

投資するかは自分で決める



だから、インデックス投資をやるということは、株価は将来絶対に上がるという固い信念を持つことが必要になる。
 
それは、誰かがアメリカ株を買えば儲かるといったからではなく、あなた自身がそう決めたからということは覚えておいてほしい。
 
そうでないと、いつか株が暴落した時に、あの時あいつが言っていたことは嘘だった、騙されたと思って、あなたは株を売ってしまうことになるでしょう。
 
だから、ここまでの話を聞いて、やっぱり株は信用ならんと思ったのであれば、株をやらない方がいいし、投資をしないで貯金をした方が精神的に健全だと思う。
 

お金より重要な資産は時間



ここまではお金を増やすことについて解説をしてきたが、この本ではお金よりも時間の方が大切であると書かれている。
 
世界の億万長者でも、もし余命半年であると告げられたら、全財産を投げ出しても若返りたいと思うだろう。
 
それと同じように、お金持ちにはなっていなくても、不自由なく毎日を生活できるくらいのお金があるのであれば、お金を稼ぐことよりも自分の時間を優先した方がいい。
 
お金は時間と引き換えに増やすことができるが、時間はどれだけお金を積んでも交換することができないんだ。
 
自分の限られた時間を楽しむためには、できるだけ早い時期に資産を増やし、その資産に働いてもらうことで自分が働く時間を減らすことが大事なんだ。

まとめ インデックス投資だけしておけばいい



これまで長々とこの本の内容について解説をしてきたが、一言でまとめると、ただ淡々とインデックス投資を続けるだけで勝手にお金が増えていくということになる。
 
この結論は、この本以外にも様々な本で言われていることである。
 
そういった、これまでインデックス投資をし続けて成功した人の体験談に加えて、統計を用いて検証をしてきたこの本でも同様のことを話しているので、やっぱり我々が投資をするのであれば、インデックス投資だけをし続けていくのが最適解なんだろうと思う。
 
インデックス投資と最も良いところは、いちいち株の値動きに頭を悩ませる必要がないということだろう。
 
株が明日上がるか下がるかはわからないが、長期的には年4~5%以上のリターンが期待できるのだから、投資していることなんて忘れてさっさと副業を始めたり、自分の趣味に時間を使った方がよっぽど有意義なんだ。
 



 
投資をRPGに例えるなら、モンスターを倒して得たお金で仲間を増やし、装備や魔導書を買ってパーティーを強化していくようなものだ。
 
そして更に強いモンスターを倒していくように、ドンドン稼いだお金は投資していった方が効率的に成長ができるんだ。
 
逆にいつまでも一人でスライムを倒し続け、傷薬や薬草ばかり買っていてはいつまでたっても強くなることはできないし、最初の街を出て魔王を倒しに行くことはできないんだ。
 
資産も同じで、できるだけ早くたくさんの資産を仲間にすることで、効率的にお金を稼ぐことができるようになるんだ。

  • この記事を書いた人

ジェームス

元公務員。既婚。ファイナンシャルプランナー。新人ユーチューバー。2024年6月「デイリーフォース」開設。23年にオヤジが突然の末期癌で死亡。時間は意外と短いことに気が付かされる。趣味は登山と野球。

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