2025年11月23日、長期レビュー結果を追記しました
機能性が高くて安い、つまりコストパフォーマンスが高いワイヤレスイヤホン。
ちょっとネットで検索すると必ず上位に表示されるのが「ANKER Soundcore Liberty 4」だ。
2022年10月に発売されたこのイヤホンの人気は、3年経った現在でも衰えることはない。
今回は、そんな名作「ANKER Soundcore Liberty 4」のレビューをしていきたいと思う。
ANKER Soundcore Liberty 4 まとめ
- 高級感のある外装
イヤホン本体、ケースともに非常に上質 - 音質はかなり良い
高音がキツめだがイコライザで調整可能 - ノイキャンは強力
様々な騒音をカット。ただしP40iと同性能。
こっちもおすすめ
Soundcore Liberty 4 のスペック表

まず最初に、「Soundcore Liberty 4」と、廉価版モデルの「soundcore p40i」 の、おおまかなスペックを把握しておこう。
| 特徴 | Soundcore Liberty 4 | Soundcore p40i |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| 発売日 | 2022年10月 | 2024年4月 |
| 価格 | 14,990円 | 7,980円 |
| 装着方式 | カナル型 | カナル型 |
| ドライバーサイズ | デュアルドライバー | 11mm |
| ANC | UNC2.0 | UNC2.0 |
| 外音取込 | あり | あり |
| 充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
| 再生時間(単体) | 9時間 | 12時間 |
| 再生時間(ケース) | 28時間 | 60時間 |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
| マルチポイント | 対応 | 対応 |
| 防水防滴 | IPX4 | IP55 |
| 重量 | 約5g(片耳)/55g(充電ケース込み) | 約5g(片耳)/58g(充電ケース込み) |
「Soundcore Liberty 4」と「ANKER Soundcore p40i」のスペックを比較してみると、廉価版であるp40iの方がスペックが高い傾向にある。
ノイキャンに関してはANKER独自の規格「ウルトラノイズキャンセリング2.0」を両機種とも搭載をして違いはない。
一方で、バッテリー性能や防塵防水性能はP40iが圧勝。そしてお値段も大きな価格差があり、スペック表だけ見ると「Soundcore Liberty 4」を買うメリットは少ないように感じる。
Soundcore Liberty 4 の外観・付属品

まず最初に外観を確認していこう。
「Soundcore Liberty 4」は高級機なだけあって、非常に上質な見た目をしているぞ。
Soundcore Liberty 4 のイヤホンケース

イヤホンケースも非常に高級感があふれている。

マットな質感の中に銀色の金属ラインが走っていることで、より上質な印象を受けた。
また、開閉の機構がスライド式になっており、ケースが小さいことも相まって片手で操作できるのがポイント高い。
Soundcore Liberty 4 のイヤホン本体

そして次にイヤホン本体をだが、こちらもだいぶ手の込んだ意匠になっている。パッと見、ツルツルの外観だが、安っぽさがまったくない。
よく見てみると、表面が透明な素材で覆われていて、まるで薄いガラスでコーティングしているような作りになっており、非常に質感の高い印象を受ける。
イヤーピースについては、通常の丸形ではなく特殊構造になっているらしい。

幸い、俺の耳にも問題なくフィットしてくれたからよかったが、p40iは耳にフィットしなかったから、ここは個人差がありそう。
2025年11月23日、長期レビュー結果を追記
実際に1年経ち、このレビューをしてから「Soundcore Liberty 5」を始めとして様々なイヤホンを試してきたが、装着感はこの「Soundcore Liberty 4」がピカイチだった。
音質やノイキャンも大事だが、使っていて一番心地よいのがこの機体。これだけでも結構おすすめできる。
Soundcore Liberty 4 の付属品

付属品を並べるとこんな感じ。

イヤホン本体以外には、充電用の「タイプA to Cケーブル」、イヤーピース3種類、説明書及び保証書になる。

イヤーピースについては、S,M,Lサイズの3種類。
この価格帯であれば5サイズ以上の展開が多いだけに、少なく感じるのは否めないし、特殊形状のイヤーピースなので、替えが聞かないのは痛い。
逆に言えばMサイズが入っているので、デフォルトのイヤーピースがなくなっても替えが効くのは嬉しいところだが、他のサイズを失くした場合は別途専用のイヤーピースを購入しなければならない。そして2025年5月現在、アンカー公式のオンラインストアでは売り切れの状態だ。
Soundcore Liberty 4 の機能性
ここからは 「Soundcore Liberty 4」 の機能面ついて解説をしていく。
| 特徴 | Soundcore Liberty 4 | Soundcore p40i |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| 発売日 | 2022年10月 | 2024年4月 |
| 価格 | 14,990円 | 7,980円 |
| 装着方式 | カナル型 | カナル型 |
| ドライバーサイズ | デュアルドライバー | 11mm |
| ANC | UNC2.0 | UNC2.0 |
| 外音取込 | あり | あり |
| 充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
| 再生時間(単体) | 11時間 | 12時間 |
| 再生時間(ケース) | 12時間 | 60時間 |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
| マルチポイント | 対応 | 対応 |
| 防水防滴 | IPX4 | IP55 |
| 重量 | 約5g(片耳)/55g(充電ケース込み) | 約5g(片耳)/58g(充電ケース込み) |
ぱっと見のスペックは「Soundcore P40i」の方が優秀だが、「Soundcore Liberty 4」はデュアルドライバーを搭載している分音質が良さそう。
Soundcore Liberty 4 のノイキャン性能

Soundcore Liberty 4は独自規格「アクティブノイズキャンセリング2.0」を搭載している。
これは、周囲の騒音環境に合わせて、ノイキャンの強さを自動調整してくれる優れものだ。
実際に使ってみた感想としては、音が急に大きくなったり、音の高さが変わったりするようなこともなく、ノイズのカットも優秀だと感じた。
Soundcore Liberty 4 のバッテリー性能

メーカー公称値としては、イヤホン単体で9時間ケース込みで28時間の連続再生、対してSoundcore p40iはイヤホン単体で12時間ケース込みで60時間となっている。
ケース込み28時間でも十分実用範囲だが、半額近い値段で買うことができるp40iと比べてしまうとどうしても見劣りしてしまう。
| 特徴 | Liberty 4 | p40i |
|---|---|---|
| 再生時間(単体) | 9時間 | 12時間 |
| 再生時間(ケース) | 28時間 | 60時間 |
ただ、実用上では全く問題はない。
「Soundcore Liberty 4」はワイヤレス充電にも対応をしているので、バッテリー面で不満に感じることはないだろう。
Soundcore Liberty 4 のワイヤレス充電

ワイヤレス充電が可能かそうでないかでイヤホンの使い勝手はだいぶ違ってくる。その点、Liberty4はアンカーの中ではハイブランド機に位置付けられているだけあって、しっかり搭載をしてくれている。
ネックとしてはどうしても有線より充電速度が遅い点。ケース込みで充電にかかる時間は、有線だと2時間、ワイヤレス充電だと3時間となっている。
Soundcore Liberty 4 のルチポイント接続

マルチポイント接続とは、同時に複数台のデバイスにペアリング可能な接続方法のこと。
「Soundcore Liberty 4」は同時に2台の接続が可能で、例えばパソコンとスマホの接続を瞬時に切り替える
Soundcore Liberty 4の音質

2025年11月23日、長期レビュー結果を追記しました
そして最後が一番気になる音質。ワクワクしながら最初に音楽を聴いた時の正直な感想は「ナニコレ?」だった。
とはいうのも、なんだか高音がキーキーうるさい感じで、お世辞にも音質が良いと言えなかったからだ。
そのせいでファーストインプレッションとしては「あ、これハズレだわ」ってマジで思った。
ただし、この音質については、専用アプリのイコライザ設定でだいぶ改善する。というか、設定しないと正直使い物にならない。

特におすすめなおが「Hear ID」というイコライザ設定で、自分の耳に最適な音質に調整をしてくれる機能だ。
これのおかげで低音の迫力は増し、高音もだいぶ聞きやすくなった。イヤーピースのフィット感の良さも相まって、最新機種の「Soundcore Liberty 5」よりも使用頻度が高い。
まとめ

というわけで、俺の結論としては「Soundcore Liberty 4」はおすすめしない。ではあったんだけど、1年間他のイヤホンと使い比べた結果、「かなりいいじゃん」っていう感想に変化している。
最初は高音がキーキーいって、「高い金を出した割にイマイチ」と思っていたんだけど、イコライザ設定で音質を改善してみると、とっても聞きやすくなった。
「音質の良さ」、「程よいノイキャン」、「筐体の小ささ」、「イヤホンのフィット感」、「ワイヤレス充電対応」というワイヤレスイヤホンにとって重要な要素を高水準で達成しているこの機体は、2025年現在でも優秀なイヤホンといっていいだろう。
ANKER Soundcore Liberty 4 まとめ
- 小さくて高級感のある外装
イヤホン本体、ケースともに非常に上質 - 音質はかなり良い
高音がうるさいのでイコライザ設定必須 - ノイキャンは強力
様々な騒音をカット。ただしp40iと同性能。 - イヤホンのフィット感がピカイチ
装着感の良さでついつい選んでしまう - ワイヤレス充電対応
搭載していてほしい便利機能に対応
ANKER Soundcore Liberty 4
こっちもおすすめ





