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スマートフォン

【完全解説】1円スマホを最も安く運用する方法とオススメの乗り換え戦略

現代人の必需品となったスマートフォン。できることなら新しい機種をできるだけ安く使いってみたい。

そんなわがままな願いを叶えてくれるのが「1円スマホ」だ。最近だと「iPhone15」や「iPhone16e」など、最新機種ではないけど月額1円でスマホ本体を利用できるサービスが、ドコモ、ソフトバンク、au、そして楽天モバイルなどの大手キャリアを初めとした通信回線事業者から提供されている。

実際に俺もiPhone13の頃から利用していて、リアルガチで月額1円でスマホが使えている。ただし、通信回線使用料も含めて安く運用しようとすると、それなりの知識と立ち回りが必要になる。

今回は、とってもお得なこの「1円スマホ」のメリット、デメリットを紹介しつつ、安く運用するためのテクニックを紹介していく。

  • 1円スマホのカラクリ
  • 本当に1円で使える
  • 回線料も安く抑える
  • ドコモで乗り換え期間短縮
  • ソフトバンクは要注意

1円スマホとは

まず、そもそも1円スマホっていったい何なんだっていう話からにはなるんだけど、読んで字のごとく、1円でスマホが使えるサービスのことだ。

もうちょっと詳しく書くと、「スマートフォン本体」を月額1円で「使う」ことができるサービス。通信回線料はもちろん含まれていないし、あくまでスマホ本体をレンタルしているだけなので、本体が自分のものになるわけではないから最終的には返却を前提としている

なので、「1円スマホ」って何?と聞かれれば、「2年間、月額1円でスマホ本体を借りられるサービス」っていう感じになる。

  • スマホ本体を月額1円で使える
  • 購入ではなくレンタル
  • 2年後に本体を返却する必要がある

1円スマホのカラクリ

最新機種ではないにしろ、「ちょっと良いスマホ」を月額1円で使えるなんてそんな虫がいいハナシがあるわけないだろ?って思ったあなたは賢い。

そう、美味しいハナシにはもちろん裏があるし、普通に考えて本体価格10万円を超えるスマホが月額1円でレンタルできるわけがないんだ。

しかし、家電量販店に行けば「iPhone15」が1円スマホで借りられてしまう。どうしてそんなサービスが提供できるのだろうか。

勿論それにはカラクリがある。ピンと来ている人もいるかもしれないが、スマホ本体は「1円」で貸し出しつつ、回線使用料でコストを回収しているからなんだ。

1円スマホは回線とのセット販売

結局のところ1円スマホを利用するためには、各キャリアとのデータ回線契約をセットで申し込むことが条件なんだ。つまりスマホだけ1円でレンタルすることは勿論できない。

あと、基本的に新規契約や機種変では適用されず、他社からのMNP乗り換えを前提にしている。

そしてキャリアの回線使用料はそこそこ高い。

  • キャリアとの回線契約が必要
  • 他社からのMNPでの乗り換え
  • 2年後に本体を返却

ちなみに、2年後に本体を返却せず、そのまま使うこともできるが、以後は割引が適用されないため1円で使用できず、レンタル料金がかかる。

1円スマホの具体例

実際にauオンラインショップで「スマホ得するプログラム」を利用し、iPhone16e(128GB)に乗り換えると次のようになる。(2025年9月14日現在)

どうだろう。月額1円とはいかなかったものの、確かに2年総額47円という驚異の安さでiPhone16eを使うことができてしまう。

図の中にある「最終回支払金額74,253円」が、借りてから2年後にスマホを返却した場合に免除される金額になる。そのまま使い続けることも可能で、毎月3,100円程度の本体料金(74,253円を24で割った数)を支払うことで、最終的にiPhone16eを自分のものにすることも可能だ。

1円スマホのメリット・デメリット

さて、実際に1円スマホのサービスが夢でも幻でも詐欺でもなく、実際に存在することがわかった。実際に俺も4年前にiPhone13にMNPで乗り換えた際、本当に月額1円で使えて感動をしたのを覚えている。

というわけで、ここからは実際に俺が1円スマホのサービスを4年間利用してわかったメリットとデメリットについて解説をする。

1円スマホのメリット

実際にサービスを使って見て感じたメリットは次のとおりだ。

  • スマホ本体が格安で使える
  • まとまった現金が無くても良い

スマホ本体が格安で使える

1円スマホの最大のメリットは何といっても、iPhoneのようなハイスペックな機種をタダ同然で使えてしまうことだ。

2年後にキャリアに返却をする必要はあるが、2年後も同じように1円スマホのサービスを利用することによって、比較的新しいスマートフォンを2年のスパンで「乗り換える」ことができる点は非常に魅力的だ。

まとまった現金が無くても良い

また、1円スマホのサービスは、本来であれば10万円程度の現金がないと買えないハイスペックなスマートフォンを、手出しなしで使えてしまうのは魅力的だ。

勿論、毎月の回線使用料はかかるものの、一度に大金を用意しなくてもiPhoneを使えてしまう点は、学生を若者を中心にメリットが大きいだろう。

1円スマホのデメリット

一方でデメリットを挙げるとすれば次のとおりだ。

  • 破損した場合に返却料がかかる
  • 回線使用料が高額になる
  • 最新機種は無理

実際に1円スマホを検討している人にとっては気になる点だと思うが、上手く立ち回ればこのデメリットは軽減をすることが可能だ。

破損した場合に返却料がかかる

1円スマホはレンタルしているものなので、勿論返却時に破損をしていたり、汚れ傷があれば料金がかかる。

例えば、auの1円スマホサービスである「スマホトクするプログラム」の場合、返却時のスマホの状態によっては最大22,000円の料金がかかる。

ただし、過去2回スマホを返却しているが、査定に引っかかったことはない。しっかり保護フィルムとケースを使っていれば、返却時に料金を取られるケースは少ないと思う。

また、本体を購入している場合でも、結局破損した場合の修理代は自分で払うことになるので、どんなに壊れていても22,000円で許してくれるのであれば良心的。返却時の破損に関してはデメリットに含めなくても良いとは思う。

回線使用料が高額になる

繰り返しにはなるが、1円スマホの契約はキャリアの通信回線プランとのセットが条件になる。auの場合は最低でも7,788円(使い放題MAX+)、ソフトバンクの場合は7,425円(ペイトク30)の契約をする必要があり高額だ。本体を安く済ませても、毎月高額な回線使用料を払っていては意味がない。

ただし、後述するが、サブブランドや格安SIMの回線に乗り換えることで回線使用料を抑えることができる。実際に本体を1円で使用しながら、安い回線使用料で運用することが可能なので参考にしてもらいたい。

最新機種は無理

当たり前の話ではあるんだけど、1円スマホの対象になるのは本体価格が安いものや、いわゆる「型落ち」のスマホだ。iPhone17のような最新機種も割引サービスの対象にはなるものの、月額1円で使うことはできない。

実際に発売されたばかりのiPhone17を、auの「スマホトクするプログラム」を利用して購入した場合の料金が下図。

auオンラインショップ

この表を見てもらうとわかる通り、最新機種の「iPhone17」をレンタルした場合は、最初の2年間は月額1,500円を支払う必要があり、総額は34,500円となる。残念ながら月額1円で使うことはできない。

ただ、逆に言えば2年間最新機種をレンタルして「34,500円」で済むという見方もできるので、一括で買うお金はないけど、安く最新機種を使いたいという需要には応えられる設定になっている。

(本題)1円スマホの回線料を安くする方法

さて、実際にスマホ本体を安く借りることができるということがわかったが、繰り返しになるが、1円スマホのデメリットは回線使用料が高いことだ。

1円スマホに釣られて、毎月8,000円の高額な回線契約を結んでいれば意味がない。ここからは如何に回線使用料を抑えて、トータルで安く抑える方法を解説していく。これがこの記事の肝になる部分だ。

実は回線を乗り換えてもいい

まずそもそもの話ではあるんだけど、1円スマホでセット契約した回線は、2年以内に乗り換えても構わない。つまり、スマホの返却まで律儀に高額な携帯回線を契約している必要はなく、サブブランドや格安SIMに乗り換えても構わないんだ。

もちろん、契約をしてからすぐに乗り換えるとキャリアから目を付けられて「ブラックリスト」入りになる。これは、かつてスマホ本体を大幅に値引いて回線とセット販売をしていた時代からの名残で、スマホ本体の転売対策のための措置になる。

例えば、ドコモのブラックリストに入ってしまうと、次回以降はドコモとの回線契約を結ぶことができなくなってしまうので、ブラックリスト入りは可能な限り避けるべきだ。

基本は6か月経ったら乗り換えてOK

じゃあ具体的にどれくらい経ったら回線を乗り換えてもブラックリスト入りしないのかというと、「6か月間」回線契約を継続すれば問題ないとされている。

逆に言えば、6か月経った時点で格安SIMに乗り換えることで、以降の回線使用料をぐっと抑えることができる。

回線契約の乗り換えは正直面倒くさいと思うかもしれないが、ネットから申し込めて20分~30分程度で簡単に乗り換えをすることができるので、1円スマホを利用する場合は、「次の回線」も見据えた上で検討をしてもらいたい。

また、ブラックリスト入りしない期間は「基本は」6か月間だが、各キャリアのサブブランドへ転出する場合は更に期間が短縮される。これが回線使用料を更に安くするためのキーポイントになる。

サブブランドへの乗り換え期間は更に短い

公表はされていないが、実際に大手家電量販店に常駐している各キャリアの担当者に確認した結果が下図。サブブランドへの転出の場合は、ブラックリスト入りしない期間が大幅に短縮されているのがわかると思う。

転出元転出先期間
ドコモahamo即日
auUQモバイル1か月
ソフトバンクLINEMO3か月

注目するべきはやはり「ドコモからahamo」への転出だろう。1円スマホを申し込む際に、ドコモの正規プラン「ドコモ mini」などをいったん申し込み、その後、オンラインでahamoにプラン切り替えをすることで実現可能だ。

これは、ahamoのプランがドコモのサブブランドではなく、ただの回線契約切り替えになるため。

つまり、ドコモで乗り換えを行えば、1円スマホを手に入れながら、月額2,970円の ahamo を利用することでができる。これは非常に美味しい。

そしてahamoに乗り換えて6か月経ったら、格安SIMに乗り換えることで回線使用料を更に安く抑えることができる。

格安SIMへの乗り換えで更に安い

格安SIMの中でも人気な「日本通信SIM」のプランを参考に見てみよう。

20GBの「合理的みんなのプラン」は、20GBのデータ通信量と、かけ放題のオプション付きで何と月額1,390円で利用することができる。

ちなみに、契約時に初期手数料として3,300円が別途かかるが、アマゾンのスターターパックを購入しておくことで、若干安く抑えることができるぞ。

(結論①)スマホ回線乗り換え戦略

というわけで、ここまでの乗り換え戦略をまとめると次のようになる

  1. ドコモにMNP乗り換えして1円スマホをゲットする
  2. すぐにahamoへプラン変更する
  3. 6か月経ったら格安SIMへ乗り換える

これにより、「iPhone15」や「iPhone16e」を始めとした1円スマホを手に入れつつ、回線料金を抑えることができる。

2年間のスマホ代と回線使用料(月20GB)の総額は次のようになる。

  1. 1円スマホ(1円×24円)
  2. ahamo利用料(2,970円×6か月)
  3. 日本通信SIM手数料(3,300円)
  4. 日本通信SIM利用料(20GB)(1,390円×18カ月)
  5. 2年間のケータイ代総額(46,164円)

どうだろう。型落ちと言えどもまだまだ現役で使えるiPhoneを頭金なしで使いつつ、2年間のスマホ代が総額46,164円になる。

これを月々に割り返すと1,924円ということで、毎月のケータイ代を本体込みで2,000円以下で使うことができてしまう。これは安いと言わざるを得ないだろう。

(結論②)本体一括払いより確実に安い

しかし、世の中にはiPhoneを買い切った方がトータルで安く料金を抑えられると主張する派閥も存在する。実際に俺も1円スマホに手を出すまではその考え方だったし、1円スマホがあまりにもお得なので、何か落とし穴があるに違いないと思っていたからだ。

というわけで、総額で考えた場合についても検証をしてみよう。まずは「iPhone16e」を最初に購入して格安SIMで運用しつつ、2年後に売却をした場合のトータルの費用を考えてみよう。

  1. iPhone16e(99,800円)
  2. 日本通信SIM手数料(3,300円)
  3. 日本通信SIM利用料(20GB)(1,390円×24カ月)
  4. iPhone16e売却益(+50,000円)
  5. 2年間のケータイ代総額(86,460円)

2年間の総額は「84,460円」という結果になった。なお、スマホの2年後の売却価格は現実的なところで半値で設定している。

対して、1円スマホを2年間運用した場合の総額は次の通り。

  1. 1円スマホ(1円×24円)
  2. ahamo利用料(2,970円×6か月)
  3. 日本通信SIM手数料(3,300円)
  4. 日本通信SIM利用料(20GB)(1,390円×18カ月)
  5. 2年間のケータイ代総額(46,164円)

どうだろう。2年間の総額は、スマホ買い切りの場合「78,120円」、1円スマホで運用した場合は「46,164円」となり、3万円以上お得にスマホを使うことができたことになる。

1円スマホの場合は「最初」と「6か月後」の2回、乗り換える必要があるが、その手間賃で3万円貰えると考えれば十分割りに合うんじゃないだろうか。

(結論③)実は更に安く運用できる

というわけでここまではガチで正攻法に1円スマホを安く運用する方法を検討してきた。ここまででも十分に安く運用できるが、もっと安く運用する方法もある。

6か月ごとに回線を乗り換える

その方法は「6か月ごとに回線を乗り換える」ことだ。これは1円スマホでも、最初に本体を一括で購入した場合でも同じことが言える。

繰り返しになるが、回線契約を6か月続けることでブラックリスト入りを防ぐことができる。

そして、大手キャリアを始め、格安SIMの通信会社もシェア獲得のため、「乗り換えキャンペーン」を行っていることが多い。そこに更なる勝機がある。

乗り換えキャンペーンを渡り歩く

例えば、ドコモの通信プラン「ahamo」でも乗り換えキャンペーンを行っている場合がある。

実際に2025年8月以降、dポイントが20,000ポイント貰えるキャンペーンを行っている。

ahamoの月額が2,970円なので、6か月経った時点で次の回線に乗り換えることで、回線料金を無料どころかプラスにしてしまうことができる。

同様のキャンペーンは楽天モバイルや。

ソフトバンクのサブブランドである「LINEMO」。

なんかの通信会社で行っている。勿論時期によって還元額が異なるし、いちいち乗り換えの手間はかかるものの、タダ同然でスマホ回線が使えるようになることも多いので、是非活用してみてもらいたい。

注意点

というわけで、ここまで色々と1円スマホや携帯回線について安く運用する方法について解説をしてきたところではあるんだけど、実際に運用する上での注意点もある。それについて解説をしていく。

頭金に注意

キャリアのショップや家電量販店で1円スマホを買う場合、「頭金」が設定されていることがある。

頭金と言うと、車や家の場合、発注する際の手付金みたいな立ち位置で、払った分は当然本体価格からその分が除かれる。

しかし、スマホ業界の「頭金」は全く違い、ただの「販売手数料」でしかない。本体価格から引かれるわけではないので注意してもらいたい。

特典利用料に注意(ソフトバンク)

最近1円スマホに関するプログラムを改定したソフトバンク。ソフトバンクで1円スマホを買う場合に特に注意してもらいたいのが、「特典利用料」と「早期利用料」だ。

ソフトバンクで1円スマホを利用する場合、別途「特典利用料」と「早期利用料」が設定される場合がある。

これは、1円スマホを返却する際に何故か請求される料金になる。

毎月1円でスマホを使えますよってアピールしておいて。

実は最後に特典利用料「22,000円」がかかりますっていうやり方が最高に汚い。これなら最初から月額に上乗せしておいてくれた方がスッキリするっていうものだ。何故スマホをしっかり返却したのに金を追加で請求されなければならないのか。

まぁこれも見方によっては最新機種のiPhone17を二年間レンタルして22,000円で済むって捉えることもできるんだけど、それなら最初に特典利用料を取ればいい。

明らかに客に優良誤認させる為のやり口なので、ソフトバンクで契約をする際は「特典利用料」が含まれていないかを特に気を付けてほしい。

ちなみに、この特典利用料は、2年後にスマホを買い替える際に、ソフトバンクの指定機種を選ぶと免除される「買替え応援割」が適用される場合がある。

22,000円の特典利用料が免除になるが、次もソフトバンクで回線契約をする必要があり、利用者の囲い込みに他ならない。

こういう姑息な手を使っているからソフトバンクは好きになれない。

まとめ

というわけで今回は1円スマホが本当に月額1円で使えるのかや、回線利用料を安くする方法について解説をしてきた。

正直俺も最初は「1円スマホ」は新手の二年縛りとかの情弱サービスだろうと思っていたんだけど、実際に使ってみてそんなことはなかった。むしろ、制度をちゃんと理解することで、最新とはいかないが、そこそこ新しいiPhoneを回線契約込みで安く運用することができる神サービスだと思っている。

一方で、こういったことに詳しく無くて、ケータイショップで契約をしちゃう高齢者を始めとした人々は、キャリアにとっては、とってもとっても美味しい収入減になる。何せ、型落ちのiPhoneを使わせてあげる代わりに、毎月8,000円、保証も付けて2年総額20万円のサブスクに加入してくれるのだからこんなにも美味しい商売はないだろう。

回線契約の乗り換えがまぁまぁ面倒ではあるが、オンラインでできるし、乗り換えキャンペーンも各社行っているから、「スマホは6か月ごとに回線を見直すもの」として、若い世代を中心に、節約法の常識になってくれると嬉しい。

  • この記事を書いた人

ジェームス

元公務員 / 既婚 / FP / 新人YouTuber / 趣味は登山。

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