若いときには何も感じなかったのに、なんだか最近お腹が出てきているような気がする。30歳を過ぎればそんな風に感じる人も多いはずだ。
世の中には「絶対痩せる」と銘打ったダイエットに関するツールや器具が星の数ほど存在していて、それと同じくらいたくさんの人がダイエットに挑戦しては夢破られているんだ。
先に言っておくと、俺は今年で35歳になるんだが、人生で一度もダイエットというものをしたことはない。
自慢に聞こえたら申し訳ないんだけど、これは「ダイエット」というものをする必要がない生活習慣を実践しているからこそなんだ。
今回はそんな俺の「太らない」生活習慣を紹介していくから、最近腹が出始めたな、とか、なかなかダイエットが続かないなと思って悩んでいる人の参考になったら幸いだ。
ダイエットは失敗するもの
まず初めに、「ダイエット」はそもそも失敗するものだということを説明していく。
なぜ「ダイエット」は失敗するのかと言うと、単純にダイエットは辛いことだからだ。
例えば食事制限をしてご飯を食べない生活をしたり、毎日ランニングや筋トレを自分に課すことは非常に大変なことだ。
最初は意気込んでダイエットを始めようとしたのはいいものの、「ちょっと今日はやる気が...」とか、「今日はチートデイ(毎日)」とかいって、一回気を許したが最後だ。
人間、隙があれば楽な方に流れる生き物だからこれは仕方のないことなんだ。
摂取カロリー < 消費カロリー
人が今よりも痩せる方法は簡単だ。
摂取カロリー < 消費カロリー
が成り立てばいいんだ。
だから多くの人は、「じゃあ摂取カロリーを減らすためにご飯を減らそう」とか、「運動をして消費カロリーを増やそう」って思うんだけど、それが続かないのが人間なんだ。
痩せることは辛いことの繰り返し
何故なら、ご飯を減らすということは好きなものが食べれない、運動をするということは疲れることをしなきゃいけない、つまり「辛いこと」をしなければ痩せることができないからだ。
そして、人間は2,3日は辛いことを我慢することが出来たとしても、それを長く続けることはできないように出来ているんだ。
なぜなら、ストレスが溜まって体や精神に悪影響を及ぼすからだ。
楽して痩せるは不可能
繰り返しにはなるんだけど、体重を減らそうと思ったら「食事制限をする」とか「運動をする」といった辛いことを続けなければならない。
逆に言うと、楽をして痩せるというのは誰もが憧れることではあるんだけど、これは不可能なことなんだ。
だから、世の中に溢れている「楽して痩せる」というダイエット法は、全て嘘だと断言してしまってもいい。
そういったダイエット法は、一見すると楽そうに見えるか、一時的にしか効果が出ないものがほとんどで、日が経てば体重がもとに戻ってしまうものばかりだ。
失敗するダイエットの例
例として、巷にあふれているダイエット方が長続きしない理由を示す。
食事制限
代表的なのが炭水化物を抜いたダイエットだが、「食欲」は「性欲」、「睡眠欲」と並んで人間の三大欲求だ。
自分の好きなものを食べられないのは純粋にストレスで辛い。だからこれを制限し続けるのは不可能だ。
人間は糖と脂肪が大好きなんだ。
糖質制限ダイエット
糖質、つまり炭水化物を取らないという生活はストレスが大きすぎるためやめた方がいい。
ご飯を食べないのではなく、「食べ過ぎない」ことが大事。そしてお菓子は厳禁だ。
お菓子はタバコや酒、薬物と一緒で中毒性がある。
何故ならお菓子の中には俺たちが大好きな「糖分」、「脂質」、「塩分」がたっぷり含まれているからだ。
これを防ぐにはそもそも「お菓子を買わない」ことが非常に重要だ。
手元にあるとどうしても食べたくなる麻薬。それがお菓子なんだ。
食事抜きダイエット
摂取カロリーを減らすために「食事を抜く」のが最も悪手だ。
食事を食べないことは、超短期間で体重を減らすには最も手っ取り早い手法だし、病気で1週間何も食べれなかった人の体重が3kg落ちていることなんてザラだ。
しかし、その効果は長続きしない。病気から快復した人が、その後も体重が減り続けるだろうか。いや減らない。
つまり、我慢した食事制限のダイエットはどうしても効果が長続きしないし、体調も悪化する。食事を制限すればダイエットできるなら、全人類がダイエットに成功している。
筋トレ
3日坊主の代名詞。つまりそれだけ辛い。筋トレ自体は否定しないし、むしろやった方がいいことではあるんだけど、ダイエットの手段としては悪手。
何故なら、筋トレをしてもその効果を実感できるのは数か月後だからだ。
毎日頑張って筋トレをしても、自分の体には何も変化がない。体重も減らない。だから続かない。
人間、ご褒美がないと辛いことは長く続けることができないんだ。
ただ、筋肉が付くことで基礎代謝がアップするため、長期的な体作りを目指すのであれば、筋トレは必要だ。
ランニング
ジョギング、ランニング、水中歩行に代表される有酸素運動は手軽にできると思われ勝ちだが、実際はハードルが高い。
まず、着替えたり準備するのがめんどくさい。そしてそこそこ時間がかかるので、毎日定期的に行うにはある程度まとまった時間の確保が必要。
ジョギングやランニングは朝か夜に行うのがいいが、朝早くてやるにはハードルが高いし、仕事終わりの疲れ切った夜にやるのもキツイ。故に続かない。
ヨガ
激しい運動が不要で、比較的楽そうに見える。インナーマッスルを鍛えることでボディラインを整えられるなど、女性に大人気。
しかし実際は超めんどくさい。
家の中でできるから着替えなくてもいいが、ヨガマットを引いたり、そもそもヨガは時間がかかる(30分くらいでも短い)ので、まとまった時間が必要。
有酸素運動と同じで、朝活や会社帰りにできるかと言われたら、キツイ。故に続かない。
脂肪吸引
痩せるための生活習慣を手に入れることが大事。一時的に痩せたとしても、一生脂肪吸引をするつもりか。
ダイエット成功の秘訣は無意識
ここからは本題の、どうやったらダイエットを成功させることができるんだよっていうハナシになるんだけど、それは「痩せる習慣」を無理なく生活に取り入れることなんだ。
繰り返しにはなるんだけど、食事制限とかランニングとか筋トレとか、効果的な方法でもストレスが溜まるダイエット法は長続きしない。
逆に、効果が少ないものでも、長期間に渡って取り組むことができれば、自ずとダイエットは成功するんだ。
実際にここからは俺が実践している方法を紹介する。
プロテインを飲む
方法の1つ目はプロテインを飲むことだ。
プロテインと言うとマッチョな人達が飲んでいるイメージがあるかもしれないんだけど、別にマッチョ以外が飲んだってかまわない。むしろ積極的に摂取した方がいい。
プロテインはいわゆる「粉モノ」だ。
お好み焼きとかたこ焼きと一緒で、お腹の中で水分を含むことで、とにかく腹持ちがいい。
そして、プロテインにはたくさんのたんぱく質や栄養素が含まれている。いわゆる「完全栄養食」なんだ。
毎日主食をプロテインに置き換えるだけで、摂取カロリーを大幅に減らすことができ、かつ、栄養バランスも整えることができる。
プロテインは現代人にとっては「魔法の粉」といってもいい素晴らしいアイテムなんだ。
朝食をプロテインに置き換える
朝飯をたくさん食べる人は少ないと思う。トースト1枚だけっていう人もザラだろう。
その朝食、プロテインに置き換えよう。
朝食をプロテインに置き換えれば、無駄な糖質を取る必要がないし、準備から片付けまで1分で済ますことができるから、忙しい朝の時間でも余裕をもって取り組むことが可能だ。
昼食をプロテインに置き換える
忙しい午前中の仕事が終わって、ランチの時間が唯一の楽しみという人も多いと思う。
流石にプロテインだけだと味気ないという風に思う人もいるかもしれないんだけど、ランチをプロテインに置き換えると次のようなメリットがあるから非常におすすめだ。
- 昼食を食べすぎると午後眠くなる
- 昼休憩の時間を長くとれる
- 弁当を持ってこなくて済む
腹が減ったらプロテインを飲む
お昼前やおやつの時間になってくると、どうしても腹が空いてくる。
これは普通に食事をしていてもなるし、朝食と昼食をプロテインに置き換えてもなる。
だから、小腹が空いたらプロテインを飲むんだ。
つまり、プロテインには「食事の時間」という概念がない。腹が減ったら飲む、これでいいんだ。
夕食はしっかり食べる
じゃあ夕食もプロテインにしてしまえばもっと痩せるじゃんって思うかもしれないんだけど、それはあんまりおすすめしない。
繰り返しにはなるんだけど、ダイエットの秘訣は「習慣化」することだ。
夕食までプロテインで済ませてしまうと、栄養バランスが極端に偏ったり、家族と話す時間が無くなってしまう。
だから、朝と昼はプロテインに置き換えて、夜は食べたいものをしっかり食べて家族団らんの時間を過ごす。
これが、ストレスなく続けられる「食事制限」の方法なんだ。
炭酸水を飲む
プロテインと並んでおすすめなのが「炭酸水」を飲むことだ。
炭酸水も飲むとお腹の中で炭酸ガスが発生することで、一時的ではあるが満腹感を得ることができる。
「ああ、ちょっと腹減ったな」って思った時に、プロテインは少し準備に時間がかかるが、炭酸水なら手軽に用意することができる。
「このちょっと小腹が空いたな」を対策できるだけでも、炭酸水の効果は絶大だ。
注意点があるとすれば、もちろん無糖の炭酸水を飲むことだ。ここでコーラや三ツ矢サイダーを飲んでしまったら元も子もない。
自転車通勤をする
プロテインを飲むのであれば、せっかくならトレーニングをしないともったいないとは思わないだろうか?
とは言っても筋トレやランニングを毎日続けるのは辛い。だけど、そんな運動も毎日の習慣に取り入れてしまえばいいんだ。
毎日の習慣で意識が変わる
俺の場合、片道7kmの道のりを毎日自転車通勤している。
自転車通勤を始めた時はなかなか辛い日々だったが、今では自転車通勤をすることが当たり前になっているし、逆に車の通勤をしようとも思わない。
誰でも自転車通勤ができるわけではないとは思うんだけど、ここで言いたいのは生活の一部に強制的に運動をする習慣を取り入れることが大事なんだということだ。
電車通勤でもいい
例えば電車で会社に通勤をしている人は、「最寄り駅から1つ手前で降りて歩いて行く」ということを習慣にしてもいいと思う。
最初は面倒くさいと思うかもしれないんだけど、慣れればそれが当たり前の習慣になるものだ。
強制力を持たせる
ここで1つ注意点があるんだけど、この習慣は最初は「強制」されるものじゃないといけない。
電車通勤の場合は、定期券の購入をその最初から1つ手前の駅までにしておいて、「最寄り駅まで行くと余計に電車代がかかる」という一種の罰を自分に課すことが大事なんだ。
最初から会社の最寄り駅までの定期券を買ってしまうと、「きょうはちょっとダルいから...」とか「雨が降っているから...」っていう最もらしい理由をつけてサボったが最後。ダイエットは失敗に終わる。
俺の場合はそもそも家に車がない状態だから、自転車で通勤せざるを得ない状況を自分で作り上げている。雨でも関係ない。どうしてもの場合はタクシーや遠い駅まで歩いて行くしかない。
つまり、自転車通勤でも徒歩通勤でも、それ以外でもなんでもいいんだけど、それを自分に半ば強制することができる環境を整えてあげることが大事なんだ。
まとめ 毎日の習慣で意識が変わる
良くビジネス本や自己啓発本には、「意識が変われば人生が変わる」みたいなことが書いてある。
これは、アメリカ有名な哲学者「ウィリアム・ジェームズ」の言葉
- 意識が変われば行動が変わる
- 行動が変われば習慣が変わる
- 習慣が変われば人格が変わる
- 人格が変われば運命が変わる
が由来になっているんだけど、1番目がハードル高いし、ダイエットで言えば2番目の「行動が変われば習慣が変わる」が無理なことなんだ。
繰り返しにはなるんだけど、何故なら、人間は辛い行動を続けることができないからだ。
だから、そもそも無理な行程はすっ飛ばして、3番の「習慣が変われば人格が変わる」からスタートすればいいんじゃね?っていうのが俺の考え方なんだ。
それを体現しているのがこの記事で紹介した「プロテイン」、「炭酸水」、「自転車通勤」を組み合わせたダイエット法なんだ。
だから、そもそもこれが俺の「習慣」だから、ダイエットをしているなんて微塵にも思っていないし、今更この習慣を手放す気にもなれない。
これはダイエット以外の事にでも当てはまると思う。
何かをやろうと思った時、最初は行動するところまで行けるんだけど、それを習慣化するっていうのはものすごく大変なことなんだ。
このやり方はすぐに結果が出ることは少ないかもしれない。だけれども確実にあなたの人生を変えることができるから、参考になれば幸いだ。
今回も最後まで見てくれて感謝。