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【完全解説】マイネオの新料金プラン パケット放題+を使い倒せるかがポイント

面白い料金プランやサービスを打ち出し、独自色を出している「mineo(マイネオ)」。

「マイネオ」の特徴は何といっても、データ使い放題プランの「マイそく」や、月額385円でデータ使い放題になる「パケット放題プラス」。その内容について以前の記事で紹介をした。

この時の結論は、キャンペーン時以外はマイネオを選ぶメリットはないって感じだったんだけど、そのマイネオがこの11月にアップデート。

最低の1GBプランが料金据え置きで3GBに増量。さらに「1Mbpsのデータ使い放題オプション」が無料で付いてくる。これはヤバそう。

mineo(マイネオ)

というわけで今回の記事では、そんなアップデートしたマイネオの変更点と注意するべきポイントについて解説をしていく。

  • マイネオの新料金プラン詳細
  • 新料金プランの注意点
  • パケット放題+をいかに使い倒すか
  • 最もおすすめのプラン

マイネオの新料金プラン

まず、mineoの料金プランについて説明をしていく。マイネオの料金プランは通常の「マイピタ」に加えて、データ使い放題プランの「マイそく」に分かれている。

今回アップデートされたのは「マイピタ」のみなので、「マイそく」の詳細については次の記事を参考にしてもらいたい。

「マイピタ」では音声通話+データ通信のプランを「デュアルタイプ」データ通信のみのプランを「シングルタイプ」と呼んでいる。

デュアルタイプシングルタイプ
1GB⇒3GB1,298円880円
5GB⇒7GB1,518円1,265円
10GB⇒15GB1,958円1,705円
20GB⇒30GB2,178円1,925円
50GB2,948円2,695円

回線料金の設定はそのままに、50GB以外の各データ容量を増量。特に1GBのプランが3GBに増量されたのが一番インパクトがデカい。

他のデータ容量についても、「ちょっとギガ足りないかも」といった不安をカバーする絶妙な設定に感じる。

パケット放題もアップデート

更に嬉しいのが、マイネオの代名詞と言っていい「パケット放題」のオプションがパワーアップした点だ。

パケット放題1Mbpsが新登場

これまで、マイピタのプランでは10GB以上のプランを申し込むと、1.5Mbpsの通信速度でデータが無制限に使える「パケット放題プラス」が無料で利用出来た。

これがマイネオを利用する最大のメリットと言っても過言ではなかったんだけど、一方で1GB、5GBのプランでは、無料でこのオプションを使うことができなかった。

しかし、新料金プランに移行後は、「パケット放題1Mbps」が新設された。このため、新料金プランでは最低価格の1,298円で3GBのデータ量に加えて、ギガを消費することなく1Mbpsの速度でデータが使い放題になった。これは結構アツい。

パケット放題プラスが3Mbpsにパワーアップ

さらに今回のアップデートに合わせて「パケット放題プラス」が通信速度3Mbpsにパワーアップ。2025年12月時点ではトライアル扱いで、正式サービス開始は2026年3月。

こちらも新料金の15GBプラン以上なら無料で使えるのが嬉しい。

1.5Mbpsの速度ではどうしてもストレスだった動画視聴も、3Mbpsの速度であれ低画質で止まらずに再生可能だ。

それぞれの速度でできること

今回のアップデートを踏まえて、各通信速度でできる内容は次のとおり。

まず注目したい1Mbpsの速度だが、基本的にはあまり使い物にならないと思った方がいいだろう。動画は勿論、ウェブブラウジングも画像広告や動画広告が多いので、「Brave」のような広告をカットする検索エンジンアプリを導入しないと遅延が厳しい。

一方で3Mbpsの速度であれば、ウェブブラウジングは勿論、YouTubeのような動画でも、高画質にしなければ停止せずに流すことが可能。かなり実用的な速度と言っていいだろう。

1.5Mbpsでも、低画質であればそれなりに動画を視聴することができたんだけど、速度が2倍になったことで、より快適に使えるようになったのは大きな改善点だ。

気になる点

というわけでここまでマイネオのアップデート内容について解説をしてきたが、気になる点についても紹介をしておこう。

1Mbpsに期待しすぎてはいけない

繰り返しになるが、今回新しく登場した「パケット放題1Mbps」にはあまり期待しない方がいい。

ラインやXのような文字メインのサービスであれば良いが、画像や動画を扱うサービスでは1Mbpsだと遅延が激しい。快適に使うことはできないと考えておいた方がいいだろう。

1.5Mbpsと1Mbpsは、数字上ではあまり差がないように見えるが、実用上の使用感はかなり違う。「パケット放題1Mbps」は常用するのではなく、あくまでギガが切れた際の保険と割り切って使うべきだ。

1Mbpsは他社の利用制限と同じ速度

更にいうのであれば、そもそも1Mbpsの通信速度は、ドコモの格安料金プラン「ahamo」やソフトバンクサブブランド「LINEMOベストプランV」の通信制限後の速度と同じ

ahamoの場合はもともと月に30GBの通信ができるが、それを超えた場合でも1Mbpsの通信速度で利用が可能だ。

つまり、「パケット放題1Mbps」は、データ使い放題を前面に押し出したサービスではあるが、そもそも他社では「最低限の速度」である点は認識しておいた方がいいだろう。

3Mbpsのデータ使い放題だが

そして今回アップデートされたパケット放題プラス。既存のユーザーであればデメリットなくデータ使い放題の速度が3Mbpsに向上。更にマイピタの基本データ量も増量されて、かなりお得になったように見える。

しかし、実際のところどうだろう。ここで改めて新料金プランを再掲する。

デュアルタイプシングルタイプ
3GB1,298円880円
7GB1,518円1,265円
15GB1,958円1,705円
30GB2,178円1,925円
50GB2,948円2,695円

3Mbpsが無料で使える15Gbまたは30GBのプランが一番人気になりそうだが、この2プランの場合、価格差はわずか220円。

その差額でデータ通信量15GBの差が出るのであれば、恐らく30GBプランを選ぶ人が多いと思う。

しかし、しかしだ。30GBプランを契約した人が、果たしてデータ使い放題とは言え低速の3Mbpsの回線を使うだろうか?

前回のマイネオの紹介記事でも触れたが、日本におけるユーザーの80%は月間10GB以下、90%が20GB以下のデータ通信利用にとどまっている。

仮に30GBのプランを利用したところで、そのほとんどを使い切る見込みはない。そうなると、無料とは言え3Mbpsのデータ使い放題が必要だろうか?いやいらない。(反語)

つまり、3Mbpsに増速された「パケット放題プラス」は、少なくとも30GBという大容量プランにおいては、実用性が低いと言ってしまっていいだろう。

料金パケット放題
15GB1,958円無料(3Mbps)
30GB2,178円無料(3Mbps)
50GB2,948円無料(3Mbps)

パケット放題プラスを活かすのであれば、僅か月額220円のわずかな差であっても、15GBのプラン方が賢い選択肢だと言えるだろう。

また、光回線替わりとして、50GBのプランを契約するのも検討できそうだが、そうすると楽天モバイルの無制限プランが視野に入ってくる。楽天モバイルはデータをどれだけ使っても通信制限がかからないため、マイネオを光回線替わりに使うのはあまり現実的ではない。

パケット放題は昼に通信速度が遅くなりがち

マイネオの「パケット放題」サービスの隠れた弱点として、昼の時間帯に通信速度が低下することが挙げられる。

これはマイネオに限った話ではなく、他の格安SIMでも同じことがいえるのだが、昼の時間帯はどうしても回線が混雑し勝ちで速度が低下しやすい。

もともと速度が出ないパケット放題のサービスは、昼の時間帯に更に速度が低下することが多いので、昼の時間帯はパケット放題のサービスではなく、高速データ通信を利用することをおすすめする。

3日で10GBの制限は健在

また、マイネオは自社のサービスを「データ使い放題」と表現しているが、実際には3日で10GB以上のデータを使うと速度制限がかかる。これが楽天モバイルの「データ無制限」との最大の違い

しかもかなり厳しくて「翌日の通信速度が200kbps」に制限される。

1.5Mbpsの速度であれば、3日で10ギガのデータを使うことはほぼほぼ不可能だったんだけど、ここで3Mbpsに速度がアップしてしまったことによって、速度制限にかかる可能性がグッと上がってしまった。

いくらデータ無制限とは言え、本当の意味での無制限ではないし、光回線替わりとして利用する際にも、この点は特に注意をしたいポイントだ。

他社の格安SIMとの料金比較

データ容量が増えてオトク度が増したように見えるマイネオだが、他社のプランと比べてみるとどうなのか。2025年現在最もコスパの良い格安SIMとして有名な「日本通信SIM」のプラント比較してみよう。

マイネオ日本通信SIM
1GB290円
3GB1,298円730円
7GB1,518円1,170円
15GB1,958円
20GB1,390円
30GB2,178円
50GB2,948円2,178円

今回、データ容量を増量したマイネオだが、日本通信SIMと比較すると、割高感がまだまだあるのが否めない。特に日本通信SIMの20GB以上のプランは通話料5分or月間70分無料のサービス付きなのが大きい。

勿論、マイネオは今回のアップデートで、すべての料金プランに「パケット放題」のサービスが付属している。これを上手に使いこなせるかどうかが、マイネオを選ぶポイントになるだろう。

マイネオのおすすめプランとサービス

さて、ここまでマイネオの新料金プラン、そしてデメリットついて解説をしてきた。

各プランのデータ容量が増量され、全プランに「パケット放題」のサービスも付与されたことにより、かなり使い勝手があがったように見えるが、実際のところ、そこまで万能な料金体系になっていない。

つまり、マイネオをお得に利用できるかどうかは、「パケット放題」のサービスをいかに上手に使いこなせるかにかかっているといっても過言ではないだろう。

ここからはそんなマイネオの中でもお得な料金プランとオプションの組み合わせを解説していこう。

15GBプラン

まず、最初におすすめできるのは「15GBプラン」だ。

15GBというちょうどいいデータ容量に加えて、やはり通信速度3Mbpsの「パケット放題プラス」が無料で使える点が大きい。

3日で10GBの制限には注意が必要だが、パケット放題プラスを上手に使うことで、光回線替わりの運用も可能だ。この充実したサービスが月額2,000円以下で使えるのは特筆すべき点だと言えるだろう。

繰り返しになるが、30GBプランとの差額はわずか220円なので、そっちを契約したくなる気持ちはわかるが、高速データ通信はそこまで不要。割り切って15GBプランでいいだろう。

3GBプラン+パケット放題プラス

マイピタの最安プランに「パケット放題プラス」の有料オプション(385円)をつけることで、回線速度3Mbpsの恩恵を最大限に受ける組み合わせ。

料金パケット放題+合計
3GB1,298円385円1,683円
7GB1,518円385円1,903円
15GB1,958円無料1,958円

両方合わせた金額は1,683円になり、15GBプランとの差額は275円。ついつい15GBプランを申し込みたくなるが、3Mbpsのパケット放題プラスを常時使うのであれば、この構成が最も合理的

パケット放題プラスの弱点である、昼の時間帯に回線速度が遅くなりがちな問題も、3GBの高速データ通信があれば十分賄える。

個人的にはこの組み合わせがマイネオの新料金プランで最もベストな組み合わせだと思う。

50GBプラン+パスケット

そして最後、最もギガが無駄になりにくい組み合わせ。それが50GBプランと3GBプランを行き来しつつ、「パスケット」でギガを繰り越していく方法だ。

料金パスケット合計
3GB1,298円100円1,398円
50GB2,948円無料2,948円

まず最初に50GBの大容量プランを契約。これだけだと当然ギガが使いきれずにムダになるが、ここで使うのが「パスケット」のオプション。

パスケットの適用中は、余ったのギガを「無制限&無期限」で繰り越すことができる。つまり、最初に大量のデータ通信容量を契約しておき、次の月から3GBの最安プランで運用することで、賢く携帯回線を利用しようという作戦だ。

料金パスケット合計
3GB1,298円100円1,398円
50GB2,948円無料2,948円

パスケットのオプションは別途100円かかるが、50GBプラン契約時は無料。3GBプランに付けても月額1,398円で収まる。

メリットとしては3GBプラン契約時でもデータ残量を気にすることなく高速データ通信が使える点。そしてパケット放題に依存しないので、昼の時間帯でも速度低下を気にする必要がない点。

また、50GBプランは「パケット放題プラス」と「夜間フリー」が無料で付いてくる点も魅力。

ただし、一見するとかなり良さそうに見えるこの組み合わせだが、毎月必ず「1,398円」の料金がかかる点には注意が必要。

繰り返しになるが、日本通信SIMの「合理的みんなのプラン」であれば、20GBのデータ通信に5分間or月間70分の無料通話がついて、月額1,390円で使える。これを加味すると、この組み合わせはそこまでコスパが良いというわけではないように見える。

とは言え、業界最安の日本通信SIMに肉薄しているのもまた事実。更に日本通信SIMはドコモ回線しか利用できない一方で、マイネオはau、ソフトバンクを含め、3キャリアの回線が利用可能

昨今のドコモ回線はかなりつながりづらい(特に都心)という声も大きい。自分の地域でつながりやすいキャリアを選択してほしい。

まとめ

ということで今回は上方修正されたマイネオの新料金プランについて解説をしてきた。

料金据え置きでデータ増量、更に全プランにデータ使い放題オプションが無料で付いたことにより、かなり使い勝手が良くなったように見えるが、実際はそう上手くはいかない。

そんな中で特におすすめなのが、最安の料金プランに敢えてパケット放題プラスを有料オプションで付けることで、3Mbpsの使い放題サービスを使い倒すことだ。

料金パケット放題+合計
3GB1,298円385円1,683円
7GB1,518円385円1,903円
15GB1,958円無料1,958円

3日10GBの利用制限に注意が必要だが、月額1,683円で月間50GB以上のデータを使うことも難しくない。高速データ通信も3GB使えるので、制限がかかりそうになったらそっちを使っても大丈夫。

逆に、なんとなくコスパが良さそうだからと言って、30GBのプランを契約するのはおすすめしない。

料金パケット放題
15GB1,958円無料(3Mbps)
30GB2,178円無料(3Mbps)
50GB2,948円無料(3Mbps)

せっかく3Mbpsの速度でデータが無制限に使えるのだから、そんなたくさんのデータ容量は必要ない。

マイネオの強みを最も活かすのであれば、いかに「パケット放題+」のサービスを使い倒せるか。これにかかっているといっても過言ではないだろう。

mineo(マイネオ)

 

  • この記事を書いた人

ジェームス

元公務員 / 既婚 / FP / 新人YouTuber / 趣味は登山。

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