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【完全解説】ドコモの格安料金プラン「ahamo」の注意点と乗り換え前に知っておくべきポイント

携帯通信会社最大手、ドコモの格安料金プラン「ahamo」。

大手通信キャリアの正規プランが軒並み値上げを続けている中で、データ通信料30GB、5分間の通話無料、そして月額2,970円で提供してくれる家計に優しい存在だ。

今回は、そんなみんな知っている「ahamo」への乗り換えを検討している人に向けて、深堀りして解説をしていきたいと思う。

 

  • 意外と知らないahamoの内容
  • 他社の料金プランとの比較
  • 端末とのセット契約ができる
  • 乗り換えで20,000ポイントが貰える

ahamoとは

まず、ahamoの内容について説明をしていく。データ通信料30GB、月額3,000円以下で使えるっていうのは、みんな知っているとは思うんだけど、調べてみると色々知らない部分もあったりする。

各キャリアでahamoの30GBに近い料金で比較をしてみるとこうなる

料金データ量通話
ahamo2,970円30GB5分無料
LINEMO2,970円30GB5分無料
povo2,780円30GB22円/30秒
楽天モバイル3,278円無制限無料(アプリ)
Yモバイル4,158円30GB22円/30秒
UQモバイル3,828円35GB10分無料

まず、ahamoの対抗馬として最初に名前が挙がるのが、auとソフトバンクのサブブランド、「LINEMO」、「povo」で、ahamoをバチバチに意識した料金設定になっている。特にLINEMOは30GBの料金設定が完全にahamoと一緒だ。

また、楽天モバイルについては当初から一切値上げをしておらず、特に無制限プランを3,278円で提供し続けているのは純粋に凄い企業努力だと思う。

料金データ量通話
ahamo2,970円30GB5分無料
Yモバイル4,158円30GB22円/30秒
UQモバイル3,828円35GB10分無料

一方で店頭サポートのある「Yモバイル」と「UQモバイル」については価格面で見るとだいぶ見劣りする。UQモバイルは月額 3,828円(35GB)、Yモバイルはは月額 4,158円(30GB)と、ahamoに比べて割高な水準だ。

改めて見比べてみると、データ通信料30GB、通話5分無料、それを月額3,000円以下で使えるahamoはトップクラスにコスパが良い料金プランになっているのがわかると思う。

ahamoのメリット

ここからは、そんなコスパの高さが光る「ahamo」 を使う上でのメリットを挙げる。

シンプルな料金体系

まず、データ通信料30GB、5分間通話料無料、そして月額2,970円で使える「ワンプラン」であることが、ahamoの最大のメリットだ。

料金データ量通話
ahamo2,970円30GB5分無料

携帯会社の料金プランは複雑怪奇。割引前提の価格を前面に出して広告をうったり、その割引条件の達成難易度が高かったりして、更にはスマホ本体の代金まで考えると、いったいいくら払うのかが非常にわかりづらい。

その点、ahamoの料金プランは1つだけしかなく、割引条件もない。必ず月額2,970円で収まる「安心感」「わかりやすさ」が最大のメリットだ。

光回線の代わりになる

ahamoは月額2,970円で使えるプランが有名なんだけど、実はデータ通信料を増量することができる。それが「大盛りオプション」だ。

これはなんと1,980円追加するだけでデータ通信料を80GB追加することができる。通常の30GBと合わせて月間110GB使え、まさしく「大盛」なオプションだ。

ahamo料金データ量
通常2,970円30GB
大盛オプション4,950円110GB

月間110GBというと、1日に直せば3GB程度。1GBで1.5時間程度YouTubeをHD画質で見られるので、1日に5時間ぐらいの動画視聴に耐えられる。

アパートなどで光回線を引けない、または引けても共用回線で最高100Gbps程度しか出ないような物件の場合は、いっそのこと大容量データ通信プランに申し込んで運用するのも非常に有効だ。

この点は競合の楽天モバイルの「無制限プラン」が3,278円で使うことができるので、次に説明をする回線の安定性を重視するかどうかが判断のポイントになる。

安定した通信回線

とはいうのも、ahamoの通信回線はドコモのサブブランドではなく、「ドコモMax」や「ドコモmini」のようなプランと同じ格付けだ。

にも拘わらず、各料金プランを比較してみると、ahamoのコスパの高さが圧倒的に優れていることがわかる。

料金データ量通話
ドコモMax8,448円無制限22円/30秒
ahamo2,970円30GB5分無料
ドコモmini2,750円4GB22円/30秒

つまり、格安料金プランでありながら、ドコモの安定した通信回線を享受できる点が、ahamoが底堅い人気である理由の1つなのだろう。

繰り返しになるが、家の光回線代わりで考えた場合、筆頭候補になるのは「楽天モバイル」なのは間違いないが、楽天モバイルはどうしても基地局が少なかったり、地下鉄や屋内の通信がつながりにくいというデメリットを抱えている。

安定した通信回線を求めるならahamoの大盛りプランを光回線代わりに運用するのはアリな選択肢だ。

海外データローミングも無料

ahamoの契約者は世界91か国の海外でもデータ通信を無料で利用できる。データ通信料は同じく月に30GBまでなのが嬉しい。

海外旅行出張の際に、わざわざ現地の通信会社や、海外向けのモバイルルーターの契約する必要がないのは隠れたメリットだ。

とは言え、ここら辺はクレジットカード付帯の海外旅行保険みたいなもので、日常では使用しないから重要ではないのも事実。他社でも必要があればオプションで海外データローミングが使えるので、大きなメリットではない。

手数料も無料

ahamoの特徴として、契約や解約にかかる手数料が無料なことも嬉しいポイントだ。

手数料(オンライン)手数料(店頭)
ahamo無料
LINEMO3,850円
povo無料
楽天モバイル無料無料
Yモバイル3,850円4,950円
UQモバイル3,850円3,850円

ライバルとなる「LINEMO」の場合、契約時に事務手数料が3,850円かかるので、この点、ahamoの方が経済的。

「LINEMO」に乗り換える際は定期的に行っている手数料無料キャンペーンなどのタイミングで行うようにしたい。

スマホのセット割が効く

ahamoの地味に良いメリットがスマホとの「セット割」が効くことだ。

繰り返しになるが、ahamoはドコモのサブブランドではなく正規プラン。なので、スマホと回線を同時に契約することで、スマホ代金の割引を受けることができる。

スマホと回線の「セット割」は、iPhoneの場合であれば最大44,000円の値引きを受けることができるので、結構安くスマホを購入できる場合もある。

「ワイモバイル」や「UQモバイル」もセット割を組めるが、回線料金は「ahamo」の方がコスパが良い。「povo」や「LINEMO」の場合はそもそもセット割が組めないので、この点は「ahamo」の隠れたメリットであると言ってもいいだろう。

また、スマホの本体価格が割引されることに伴い、2年後に返却をする「乗り換えプログラム」を適用して、端末を月額1円で運用することが可能だ。

乗り換え割キャンペーンの開催

ahamoは、スマホとセットで契約をしなくてもお得に運用することができる。

とは言うのも、SIMのみの契約でも定期的に20,000円相当のdポイント還元キャンペーンを行っていているからだ。

ahamoの月額が2,970円なので、6か月は実質無料で運用することが可能。更に、6か月経てば別の回線に乗り換えてもブラックリスト入りしないので、例えば「楽天モバイル」なんかの乗り換えてキャンペーンを利用することで、回線料金をグッと抑えることが可能だ。

他のキャリアでも乗り換えキャンペーンは毎日のように実施されているので、こういったキャンペーンを乗り継いでいくことでお得にスマホを運用することができるぞ。

乗り換えはちょっと面倒くさいが、自分の住んでいる地域で、どの回線がつながりやすいのかをチェックする良い機会にもなるので、積極的に活用をしてほしい。

速度制限後も1Mbps

ahamoの場合、月間のデータ通信量が30GBを超えてしまった場合に速度制限がかかる。

とは言っても制限後の速度も「1Mbps」まで出る。動画視聴などは最低1,5Mbps欲しいのでストレスがかかるが、Lineやウェブ検索程度なら実用範囲内の速度だ。

料金
ahamo1Mbps
LINEMO(ベストプラン)300kbps
LINEMO(ベストプランV)1Mbps
povo2.0128kbps
楽天モバイル設定なし
Yモバイル(プランS)300kbps
Yモバイル(プランM)1Mbps
Yモバイル(プランL)1Mbps
UQモバイル1Mbps

他社のプランと比較をしてみると、「LINEMO(ベストプランV)」のようなデータ通信量30GBのプランが1Mbps。安い料金帯のプランが128kbps~300kbpsとなっている。

楽天モバイルは段階性料金プランで、20GB以降は無制限の為、そもそも速度制限という概念がない。

ahamoのデメリット

ここまでahamoにまつわるメリットを紹介してきたが、勿論デメリットもある。

通信品質が悪い

まず、ahamo、というかドコモ回線全般に言えるんだけど、「最近、回線品質悪くね?」っていうのは良く聞く話。そして実際にNTTドコモの前田社長も、通信品質対策については「最重要課題のひとつ」として認めている。

実際に俺もahamo回線を使っているんだけど、au回線やソフトバンク回線よりも「つながりにくい」と感じることがある。

NTTドコモ決算資料

ただ、ドコモ前田会長もそんなことは百も承知。つい先日の11月4日に行われた決算説明会での案内では、2025年度から5G基地局の整備を進めてきており、2025年度下半期は上半期比3倍、そして2026年度は更にその勢いを加速させる計画だという。

今後のドコモの通信品質の改善に期待したいところだ。

小容量プランがない

データ通信料30GB、5分間通話料無料、そして月額2,970円で使える「ワンプラン」であることが、ahamoの最大のメリットではあるんだけど、逆に言えば30GB近く使う人じゃないと損ともいえる。

例えばライバルの「LINMO」の場合、3GB(990円)、10GB(2,090円)、30GB(2,970円)の段階性プランを採用している。

故に、基本は10GB以下の使い方なんだけど、たまに超えちゃう場合がある。みたいな場合はLINEMOの方が全然安くなる。

総務省HP

また、スマホのデータ通信量について、総務省が発表した統計によると、令和2年6月時点で、月間20GB以上使う人の割合は、全体の11%程度だったということがわかっている。

大容量プランだから安心だと「ahamo」を契約したのはいいものの、結局使わなければお金をドブに捨てているのと一緒だ。

「ahamo」は確かにデータ通信量30GBとしてはコスパが優れているが、小容量しか使わないのであれば割高。そもそも自分が毎月何ギガのデータを使用しているのかをチェック

ahamoポイ活はオススメできない

「ahamo大盛り」契約者向けのオプションで「ahamoポイ活」というサービスがある。これは全くおすすめできないサービスだ。

追加で月額2,200円支払うことにより、「dカード」や「d払い」での支払いの際にポイント利率が3%~10%アップするというサービスなんだけど、月間の上限が4,000ポイントまで。

無料オプションならまだしも、月に2,200円支払って得られるのが最大1,800ポイントなのであまりにも渋すぎる。

4,000ポイント還元を受けるには、常に10%還元だったとしても4万円の買い物を毎月しなければならないので、無駄な買い物をすることも多くなる。

ポイントの為に無駄な出費を増やしていては本末転倒なので、普段からd払いを多用している人でも、「ポイ活オプション」は利用しない方が賢明だろう。

ahamo光は囲い込みなのでおすすめしない

ahamo契約者向けの光回線サービス「ahamo光」がある。

1ギガタイプの場合、マンションは月額3,630円(税込)、戸建てタイプ:4,950円(税込)となり、特にマンションタイプはそこそこ安い。

また、2年契約プランではあるものの、途中解約の違約金も1か月分しかとられないので、大きな負担ではないだろう。

ただし、繰り返しにはなるが「ahamo光」は「ahamo契約者」のみに行っているサービス。つまり、ahamoを解約した場合、自動的にahamo光も解約となる。

携帯回線の乗り換えだけでも面倒くさいのに、光回線も乗り換えなければならないとなるとかなり面倒だ。結果として「ahamoは安いし、光回線も安いからこのままでいっか」ということになりかねない。

つまり、ahamo光は実質的には顧客の囲い込み施策以外の何物でもないので、利用はまったくおすすめできない。

「携帯回線」も「光回線」も、回線をバンバン乗り換えていくことが最もお得に利用することができるので、固定費用を抑えたい人は注意しておきたいポイントだ。

(結論①)月に20GB以上使う人ならahamoは良い選択肢

繰り返しになるが、スマホ回線の選び方として、まず一番大事になるのが「月にどれくらいの通信料を使用しているか」だ。

結果、毎月のデータ通信量が10GBを常に超えているのであれば「ahamo」は有力な選択肢になる。

料金データ量通話
ahamo2,970円30GB5分無料
LINEMO2,970円30GB5分無料
povo2,780円30GB22円/30秒
楽天モバイル3,278円無制限無料(アプリ)
Yモバイル4,158円30GB22円/30秒
UQモバイル3,828円35GB10分無料

30GBまでの中容量帯で比較してみると、「ahamo」と「LINEMO」がトップクラスにコスパが優秀なので、基本的にはこの2つから選択することになる。

また、「povo」についてはプリペイド式の契約なので、都度データ通信量を購入していくスタイルになる。最も合理的ではあるが、豆に管理できる人向け。サブ回線としての需要も高い。

(結論②)月に20GB以下なら楽天モバイル

残念ながら大手3キャリアの料金プランでは「20GB」がない(20GBが30GBに引き上げられた為だが)ので、毎月の通信料が20GBに届かないのであれば、第4のキャリアである楽天モバイルがおすすめだ。

楽天モバイルの場合は「3GB・20GB・無制限」の段階性料金プランになっていて、20GB以下の通信料であれば月額「2,178円」で収まり、ahamoより経済的だ。

通話に関しても「楽天リンク」という専用アプリを使えば、電話番号から無料で電話かけることも可能。楽天モバイルをまだ使ったことがないっていう人は、紹介キャンペーンで楽天ポイントが大量に貰えて実質無料で運用できるので、是非試してみてもらいたい。

(結論③)月に10GB以下ならahamoじゃなくて良い

逆に言えば、月に10GB以上のデータ通信量であれば、「ahamo」を選ばなくても良い。

繰り返しになるが、ahamoは30GBの料金プランしかないため、10GBしか使わないのであれば自ずと割高になってしまうからだ。

大手キャリアで選ぶのであれば、LINEMOの「ベストプラン」が最も経済的だ。5分の無料通話が無くなるのが気になる人は、前述した日本通信SIMの「合理的みんなのプラン」か、povoをサブ回線で契約し、「5分かけ放題」を550円で運用するという運用もアリだと思う。

(期間限定)ahamoへの乗り換えで20,000ポイントが貰える

最後に、ここまで読んでくれた人で「ahamo、いいな」って思った人に1つ朗報だ。

「ahamo」では定期的に乗り換え促進キャンペーンを行っていて、今なら最大の「20,000dポイント」が貰える。

「dポイントの使い道なんてねーよ」って思うかもしれないが、dポイントはamazonでも使用可能。連携することでamazonでの買い物に対して1%分のdポイントが付与されるため、普段からamazonでお買い物する人は、ahamoへ乗り換えた際にAmazonとdポイントの連携を忘れないようにしておきたい。

まとめ

今回はみんな知っているドコモの格安料金プラン「ahamo」について解説をしてきた。

月額3,000円以内で30GBのデータが使え、通話無料も付き、追加の料金請求がない安心感はまさに「定番」という言葉がぴったりだ。

通信回線が繋がり辛いという意見も耳にするが、2025年度以降、基地局をドンドン増やして対応する方針なので、今後のahamoのサービス拡充を期待したい。

 

  • この記事を書いた人

ジェームス

元公務員 / 既婚 / FP / 新人YouTuber / 趣味は登山。

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