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充電器

【モバイルバッテリー】Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)レビュー【最適解】

今回はANKERの大人気モバイルバッテリー「Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)」をレビューしていきたいと思う。

 

このバッテリーの特徴は何といってもケーブル無しでも充電できる機構で、モバイルバッテリーとして最も合理的な形状をしていると言っていいだろう。

  

 

この一切のムダを廃した機能美は非常に好感が持てる。

 

そして俺の意見としては、「モバイルバッテリーとしての最適解」という結論に至ったので、その理由を解説していきたい。

 

スペック

まず初めに「Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C)」のスペックを確認していく。

  

特徴Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C)
価格3,490円(税込)
バッテリー5,000 mAh
搭載ポートビルトインUSB-C x 1、USB-C x 1
入力最大18W(9V⎓2A)
出力最大20W
(Huawei機器のみ22.5W)
(2ポート合計18W)
パススルー充電対応(最大出力15W)
サイズ約77 x 37 x 25 mm
重量約102 g

 

バッテリー容量の5,000 mAhはiPhoneを1回満タンまで充電できるかどうかといったところ。

 

USB-C のポートが2つ付いているため、スマホやガジェットを2台まで同時充電が可能なのが嬉しい。しかし、実際にそういう使い方をするかは微妙なところではある。

    

更にパススルー接続にも対応をしているため、本機に充電を行いながらスマホ1台に充電をすることもできる。(出力は最大15W)

  

注意点として、分厚いスマホケース(ケース下部が5mmを超える厚さのケース)、有名どころだと「iFace」のケースを装着したスマホの場合、タイプC端子がしっかり刺さらないため充電をすることができない。

 

外観・付属品

 

商品の内容は非常にシンプルで、本体とタイプC to Cケーブル(60cm)、そして取扱説明書だ。

  

 

バッテリー本体は非常にコンパクト。モバイルバッテリーの大きさはこれぐらいがちょうどいい。

   

  

タイプC端子が格納式で、別途ケーブルが必要ないのが本機の最大のウリ。

 

この無駄なものを排除した合理的なボディは非常に好感が持てる。

  

  

側面にはもう1つタイプC端子があるので、ケーブルを1本足せば同時に2台まで充電をすることができる。(合計最大18W)

  

 

反対側には電源ボタンがあり、1回押すとバッテリー残量を表示するインジケーターが点灯する。

  

  

インジケーターは正面にあり、バッテリー残量25%減るごとにライトが1つ消える。

 

 

本体重量は101,5gと軽量。本体も非常にコンパクトなので意外とずっしり感があるが、やはり軽いのは正義。

 

Fusion, Built-In USB-C ケーブル

 

参考に全部入りモバイルバッテリー「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) 」は202g

 

621 Magnetic Battery

ワイヤレス充電が可能な「Anker 621 Magnetic Battery (MagGo)」は125,5g。

 

これらの機種と比べても、軽さ、コンパクトさ、そしてモバ充としての信頼性の高さはピカイチだと思う。

   

 

惜しい点があるとすれば、頑丈さがウリのスマホケース「iFace」には対応をしていない点だ。

 

iFaceのタイプC端子の部分のケースが分厚すぎて、奥まで刺さらないため充電できない。

 

機能検証

 

ここからは、本機の急速充電機としての機能を検証していく。

 

入出力の性能は次のとおりだ。

  

特徴Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C)
入力最大18W(9V⎓2A)
出力最大20W
(Huawei機器のみ22.5W)
(2ポート合計18W)
パススルー充電対応(最大出力15W)

 

入力

まずはバッテリー本体への充電性能を確認していこう。 

 

本機の入力は、カタログスペック上は最大18W(9V⎓2A)である。実測してみた結果が次の通り。

  

 

おおよそスペック通りの18W(9V⎓2A)に近い結果を得ることができた。

  

出力

次にスマホへの給電性能を確認していく。

 

本機はタイプCポートが2つ付いているので、それぞれのポートごとに確認をしていく。 

 

まずは本体内蔵のタイプC端子を測定してみる。

   

  

カタログスペックは単ポート最大20W(9V⎓2.22A)なので、ほぼほぼスペック通りの性能。

  

なお、Huawei製品に限り、最大22.5W(10V⎓2.25A)らしい。俺はHuaweiを持ってないから検証できないんだけど、たぶん出ると思う。

 

次にもう1つのタイプCポートを同様に測定してみよう。  

  

  

こちらも約20Wの出力だった。

 

つまり、搭載しているどちらのポートからも最大20Wの出力で充電を行うことができる。

     

2台同時充電

次に、2ポート同時で充電をした場合の給電性能を見てみよう。カタログスペック上は2ポート合計で最大18Wの出力。

 

 

実際にバッテリー残量を減らした他のモバイルバッテリーと、iPhoneを同時に充電してみると、1台目は約8.7W、2台目は7.3Wということで、合計約17Wだった。

  

測定器が1台しかないので、ちゃんとした測定ができていないのは申し訳ないんだけど、おおむねカタログスペック通りの結果となった。

 

測定器もう一台買おうかしら。 

 

パススルー接続

更に本機はパススルー接続にも対応をしている。(カタログスペック上は最大15W)

  

  

実際にモバイルバッテリーの充電を満タンにした状態でスマホとパススルー接続してみると実測をしてみると、出力は約15Wで、公称値通りの結果となった。

    

ちなみに、バッテリーの残量が少ない場合にパススルー接続をした場合は、入力が12W、スマホへの出力が7Wであったため、残りの5Wがモバイルバッテリー本体に充電をされていると推定される。

    

  

つまり、パススルー接続時には、スマホとモバイルバッテリーどちらにも同時に充電がされるようだ。

 

メリット

ここまでの内容を踏まえて、本機のメリットをまとめると次のようになる。

   

  • 軽量コンパクト
  • 別途ケーブル不要
  • 20W給電が可能
  • 2台同時充電が可能
  • パススルー接続が可能
  • ムダの無い機能美

 

特に個人的に主張したいのが、ムダの無い機能美が素晴らしい点だ。

 

とは言うのも、昨今のモバイルバッテリーは、やれストラップ代わりのケーブルだとか、マグセーフ対応だとか、残量表示だとか、付加価値をつけたがるんだけど、ぶっちゃけそんなものは不要だ。

  

それらの機能を一切排して、軽量コンパクト、かつ充電することのみに機能を一点集中した本機は、まさにモバイルバッテリーとして最も合理的な設計だと思う。

 

 

正直ケーブル代わりのストラップは邪魔だし、ワイヤレス充電はロスが多すぎてモバイルバッテリーとしての機能を果たせているか疑義があるし、バッテリー残量表示なんかインジケーターの表示で十分だ。

 

そして、パススルー接続や、2台同時充電をした場合でも、出力が大きく低下しない本機は、本当に使いやすいモバイルバッテリーだと思うし、モバイルバッテリーはこうであるべきだとも思う。

 

余計な機能は一切いらない。なぜなら、モバイルバッテリーは「充電すること」こそが至上命題なのだからだ。

 

気になる点

そんな最高の機能美を備えた「Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C)」だが、気になる点があるとすれば、最強のスマホケース「iFace」に惜しくも対応をしていない点だ。

 

まぁこれはこのバッテリーの問題というより、iFaceの構造側の問題であるし、これ以上USBタイプC端子を長く出っ張らせると、流石にカッコい悪いし操作性にも影響を与えかねない。

 

 

かといって、iFaceを脱ぎ捨てる訳にもいかないため、充電するときだけケースを外すことを強いられる。

 

あと強いて言うなら、商品名に22.5Wを謳っておいて、実際はHUAWEI製品にしかその恩恵が無い点は気になる。

 

まぁそれでも最大20W出力で微々たるさだからいいんだけど、じゃあそれなら最初から商品名は20Wにしておいてよっていう風には思う。

  

おすすめの使い方

最後に、本機のおすすめの使い方を紹介して終わりたい。

 

日常使い

まず前提として、本機は5,000mAhのバッテリー容量があり、有線接続のため、iPhoneを1回満充電にする程度のスペックがある。

 

そのため、日常的には、本機を保険として持っていればバッテリー切れになる心配はほぼ皆無だろう。

 

もし、それでもバッテリー切れになる場合が多いなら、そもそもスマホのバッテリー劣化が著しいから、バッテリーを買う前に急ぎスマホの買い替えをおすすめする。

 

旅行

本機はパススルー接続に対応しているため、旅行用のモバイルバッテリーとしても優秀だ。

 

本機とは別に充電器とケーブルを1つずつ用意する必要はあるが、本機は20W出力なので、充電器も同様に20W程度の出力のもので良く、非常にコンパクトだ。

 

 

パススルー接続によって、スマホ本体とモバイルバッテリー両方を同時に充電することができるため、就寝時にまとめて充電が可能だ。

 

登山用

個人的に最もおすすめな使い方が「登山」にもっていくモバイルバッテリーとして最適解だと思う。

 

とは言うのも、登山には極力必要のないものはもっていかない方がいいのだが、現代登山において「スマホ」は必需品だ。

 

写真撮影や動画撮影はもちろん、登山マップの表示、更には緊急時の連絡手段として、スマホはなくてはならない存在だ。

 

 

しかし、道中、動画撮影をしすぎて、緊急時に充電残量がない、というケースはかなり多い。

 

もしもの保険の為に、モバイルバッテリーは登山者の必需品と言って過言ではないんだ。

 

本機は、軽量コンパクト、そして有線接続によるエネルギーロスが少ないことからも、登山用のモバイルバッテリーとして最も優秀なモデルと言っていいだろう。

 

まとめ

というわけで今回は「Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C)」のレビューを行ってきた。

 

本機は、正直に言えば「地味」だ。

 

本当にただ充電をするだけに特化していて、面白みがまったくない。

 

ただ、個人的にはその一切のムダを排除した機能美に惚れる。

 

ゴテゴテしたガジェットもいいが、やっぱりこういうムダの無い製品が、なんだかんだいって一番使いやすいし、しっくりくる。

 

という訳で今回のレビューは以上だ。最後まで見てくれて感謝。

 

  • この記事を書いた人

ジェームス

元公務員 / 既婚 / FP / 新人YouTuber / チャンネル登録者はメインCH800人、サブCH10,000人 / 趣味は登山。

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