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充電器

【Anker 621 Magnetic Battery (MagGo)レビュー】薄くて軽いが実用性は低い

今回はANKERの大人気ワイヤレス充電機、Anker 621 Magnetic Battery (MagGo)のレビューをしていく。

 

このバッテリーは非常に薄型で軽く、モバイルバッテリーとして優秀な条件を備えているように見えるし、俺も実際に使うまではそう思っていた。

 

しかし、数か月実際に使用した感想としては、実用性は低いという結論に至ったので、どうしてそう思ったのかを解説していきたい。

 

基本スペック

 

特徴EarFun Air Pro 4
価格5,990円
バッテリー5,000mAh
重量132g
寸法(H)111 x (W)66 x (T)11.5mm
充電端子USB Type-C
入力5V = 2.4A (最大 12W)
出力(有線)5V = 2.4A (最大 12W)
出力(無線)ワイヤレス出力:7.5W
パススルー充電対応
同時充電非対応(USB-Cとワイヤレスの同時出力は不可)

  

このバッテリーの特徴はなんといってもそのコンパクトなサイズ感。

   

胸ポケットに入るレベルの薄さと大きさ、そしてワイヤレスが故にケーブルが必要なく、持ち運びに非常に便利だ。

  

外観・付属品

 

箱から出してみると、バッテリー本体に加えて付属品は、USB TYPE C to C ケーブルと説明書のみ。非常にシンプル。

     

モバイルバッテリー本体を見ていこう。

 

    

まず驚くのがそのコンパクトさだ。

 

    

大きさはカードサイズで、胸ポケットにも余裕で入るくらい。厚さも11.5mmということで、iPhoneにコレを付けながら操作をしても十分実用可能だ。

    

欲を言えば、もっとコレが薄くなって、財布に入るレベルになればより実用的だろう。

   

  

底面には入出力に対応したUSB Type-Cの充電端子が1つ。

   

隣には電源ボタンとインジケーターが付いている。

   

iPhoneの場合は、くっつけると自動で充電が開始されるんだけど、ワイヤレスイヤホンとかの場合は、これに乗せても自動で給電は開始されない。

  

そういう場合には電源ボタンを押す必要があるので少し煩わしい。

  

 

インジケーターは光点が5つあり、それぞれ20%ずつバッテリー残量を刻んで表している。

 

例えば、光が2つ点いていればバッテリー残量は20%~40%の間になる。このあたりは直感でわかりやすいと思う。 

   

メリット

ここからは実際に実用した上で感じたメリットを解説していきたいと思う。

  

軽量コンパクト

このモバイルの最大の特徴にして売りは、その軽量さとコンパクトさだ。

 

クレジットカードレベルの大きさと130g程度の重さで、持ち運びが全く苦にならない。

 

勿論ワイヤレス充電だからケーブル不要な点も大きくて、ぱっと持ち出せる気軽さが素晴らしい。

 

モバイルバッテリーには、ストラップ型の有線ケーブル内蔵型も人気だが、正直ストラップ部分が邪魔なので、ことコンパクトさに限ればワイヤレスバッテリーの右に出るモノはいないだろう。

   

パススルー接続が可能

本機はパススルー接続に対応をしている点も大きい。

 

本機に充電をしつつ、ワイヤレス充電でスマホに給電することが可能なので、外出先でも単ポートの充電器とケーブルが1つずつあれば、両者に充電ができるのは、この製品のコンセプトと非常にマッチしていると言えるだろう。

 

デメリット

本機には注意してほしいデメリットも多いので購入前に確認をしておいてほしい。 

 

ワイヤレスの出力が低い

本機のワイヤレス充電の出力はMax7.5Wで、昨今のモバイルバッテリーの中では非常に低速だ。

 

本機は、ワイヤレス充電の規格の中でも、「Qi」の規格に対応。

 

より高速で15W程度出る「MagSafe」や「Qi2」の規格に対応していない点が非常に痛い。

  

参考【ワイヤレス充電】Qi2ワイヤレス充電とは何なのか?MagSafeとの違いとiPhoneユーザーが購入するならどっち

続きを見る

 

 

バッテリー容量が少ない

5,000mAhのバッテリー容量も少ないと言わざるを得ない。

 

コンパクトさとトレードオフなのはわかるが、ワイヤレス充電の場合は発熱が激しいから、ロスを考慮すれば実効の容量はせいぜい3,000mAh~4,000mAhだろう。

 

スマホを1回満充電することができないくらいの容量で、思った以上にすぐ残量が無くなる点には注意をしておいてほしい。

 

価格が高い

5,000mAhの容量にしては価格が高いのもデメリットだ。

 

有線タイプで同じ容量、より高出力に対応したモデルでも、1,000円台から購入することができる。

 

絶対にワイヤレス充電でなければならない理由がないのであれば、正直そういったものでも実用上は十分だろう。

 

 

2台同時充電ができない

本機は有線での出力とワイヤレスでの出力に対応をしているが、同時に出力をすることはできない。

 

実用上はあまり問題ないかもしれないが、気をつけておきたいポイントだ。

  

もっと軽量コンパクトな製品がある

本機の発売は1年以上前だから仕方ない所もあるんだけど、他社から本機より軽量コンパクトな製品がドンドン発売されている。

  

10mmを下回る厚さは当たり前になってきていて、特にMATECHから発売をされた「MagOn Blade 5000」は、厚さ6.9mmという驚異的な薄さで話題になった。

   

 

なので、正直、ワイヤレスモバイルバッテリーを今買うのであれば、こういったより薄いモデルの方が良いだろう。

 

ただし、ことバッテリーに関してはコンパクトさと安全性に関してはトレードオフの関係がある。

 

発熱がしやすいという報告もあるので、そういった点を考慮するのであれば、低速充電の本機の方が理にかなっているのかもしれない。

 

日帰りや1泊の旅行ならおすすめ

というわけで、本機のメリット・デメリットについて書いてきたが、具体的な実用シーンを考えると、日帰り旅行や1泊程度の旅行のお供としてならアリなんじゃないかなと思う。

 

正直、日常の中であればモバイルバッテリーなんて不要だ。

 

問題は、写真や動画を多くとってスマホのバッテリーを多く消費するシーン、つまり旅行ということになるんだけど、そのお供として軽量で手軽に充電ができる選択肢としてはアリだと思う。

 

ただし、繰り返しにはなるんだけど、ワイヤレスモバイルバッテリーはその構造故に発熱が大きくロスが大きい。

 

そもそも、充電をしたいだけならワイヤレスである必要がない。カバンでも、ズボンのポケットの中でも、スマホを操作しながらでも充電は可能だ。

  

故に、本当に「保険」として持っていくぐらいなら良いが、より確実性を求めるなら有線のタイプを持って行った方がいいだろう。

  

そもそもモバイルバッテリーなんて持たない方がいい

ワイヤレスに限らず、そもそもモバイルバッテリーなんて持たないに越したことはない。

 

日常生活でスマホのバッテリーが足りなくなる場合が多い人は、そもそもスマホのバッテリーがへたっているのだから、モバイルバッテリーなんか買わずに、その資金で新しいスマホに乗り換えるべきなんだ。

 

荷物はできるだけ少ない方がいいし、できるだけ軽い方がいい。

 

まとめ

こんかいはANKERの大人気ワイヤレス充電機、Anker 621 Magnetic Battery (MagGo)のレビューをしてきた。

   

このバッテリーは非常に薄型で軽く、モバイルバッテリーとして優秀な条件を備えているように見えるし、俺も実際に使うまではそう思っていた。

 

しかし、数か月実際に使用した感想としては、そもそもワイヤレスモバイルバッテリーなんて買わなくていいんじゃね?って思ったし、実用シーンはかなり限られている。

 

とはいえ、持ち運びしやすい点は間違いないので、ワイヤレスモバイルバッテリーを使ってみたい人は、本機以外にも、より軽くて薄いモデルがあるから、そっちを検討してもいいと思う。

 

  

  • この記事を書いた人

ジェームス

元公務員 / 既婚 / FP / 新人YouTuber / チャンネル登録者はメインCH600人、サブCH10,000人 / 趣味は登山。

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