今回は北海道の主峰、大雪山系旭岳を訪れた。
一度は訪れたいと思っていた山で、高山植物咲き乱れる7月、桁違いなスケールの大自然、そして天候にも恵まれて、非常に良い山行だった。
山頂に登頂はせず、ロープウェイを降りた先の散策道を楽しむ行程だったが、山に登らなくてもその雄大な自然を味わうことができるので、旭川、富良野、美瑛方面に旅行に行く際は、是非旅程に組み込んでみてもらいたい。
大雪山旭岳(だいせつさんあさひだけ)

旭岳(あさひだけ)は、北海道上川郡東川町にある、標高2,291 mの山で、大雪山連峰の主峰(北海道最高峰)。
旭岳は、ロープウェイで5合目にあたる姿見駅(標高約1,600m)まで行くことができ、頂上への中継地点となるほか、姿見駅周辺は散策道が整備されており、手軽に美しい高山植物や昆虫、大自然に触れることができる。
北海道の先住民族、アイヌの人々は、その美しい大雪山をカムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)と呼び、崇敬と畏敬の対象とした、山岳信仰の山でもある。
コースタイム

最初に、この登山のコースタイムを示しておく。(2025年7月13日:天候晴れ)
旭岳ロープウェイ駐車場(9:45)- 山麓駅(10:00)- 姿見駅(10:10) - 第1展望台(10:20)- 姿見池(10:45)- 鏡池(11:05)- 姿見駅(11:25)
登頂を目指さず、姿見池を散策する目的であれば、まずは第一展望台を目指し、鏡池を経てから姿見池を目指すのが基本のルートで、1時間程度で回れる。
今回はほぼ逆回りの行程となったが、特に順路の定めはないので、好きに散策しても大丈夫。
記念写真を撮るなら第1展望台、山をバックに花の写真を撮るなら第1展望台と第3展望台の間の散策路上がおすすめ。
旭岳ロープウェイ駐車場

旭岳へのアクセスは、よっぽどの猛者でない限りロープウェイを使っていくのがおすすめだ。

お値段がシーズンによって違っていて、6/1~10/31はトップシーズンでお値段がまぁまぁ高い。高いが、それ以上のものを見せてくれるので、ここは躊躇なく払おう。
普通運賃 | シーズン(11/1~5/31) | トップシーズン(6/1~10/31) | ||
---|---|---|---|---|
往復券 | 片道券 | 往復券 | 片道券 | |
大人(中学生以上) | 2,600円 | 1,500円 | 3,500円 | 2,200円 |
小人 | 1,700円 | 1,100円 | 1,750円 | 1,100円 |

トップシーズンの休日とは言え、そんなに混んでいないだろうと舐めていたら、そんなことは全然なく、駐車場は着いた時点で満車。
隣のビジターセンターも満車だったので、出遅れると登山者が下りてくるのを待つしかない。
山麓駅

山麓駅からのロープウェイの運行間隔は15分。

北海道でよく見かけるタッチのイラストのTシャツやタオル。

売店もある。

いざ、カムイミンタラへ出発。


ロープウェイめっちゃ長い。
姿見駅

姿見駅到着。
到着すると登山ガイドの講習があるんだけど、今回は散策なのでスルー。

カムイミンタラ到着。気温は涼しいが日差しは厳しい。
そしてハイシーズン真っ只中で高山植物が開花中。


第1展望台

10分ほどで第1展望台へ到着。
記念撮影はここがベストポイントだし、登山や散策が難しい人も3,500円出してここまでくる価値はある。

左手には十勝岳連峰がそびえる。
中央の平地は美瑛、富良野あたりで、小麦畑で色が茶色く塗りつぶされているのがわかる。
以前北海道に来た時に登った雌阿寒岳もそうだけど、北海道の山はスケールがデカい。
関東みたいに近くに山がドーンとあるんじゃなくて、遠くに広くそびえたっている感じが、ここじゃないと見れない景色って感じで好き。
第1展望台を後にして、姿見池まで行ってみる。
姿見池

雪解け水でできた天空の池。旭岳の山容が映るから姿見池。

湖面に波紋が出ているから、魚がいるのかと思ったらアメンボさんでした。
奥に蒸気が噴出している所があるので、そこまで行ってみます。

めっちゃ蒸気吹いている。箱根の大涌谷みたいなやつ。

満足したので帰ります。めっちゃ景色良い。

このあたりは火薬の原料として硫黄採集がされていたらしい。
急にゴールデンカムイ要素が出てきた。

鏡池に向かいます。

鏡池到着。

もう一個池があって、二つ合わせて夫婦池。
勿論小さい方がお父さん。

鏡池から第1展望台の間にはチングルマが群生しているので、思わず心が動く瞬間。

第1展望台に帰ってきました。来た時よりだいぶ人が多い。
散策コースなら1時間くらいで回れるので、旭川に動物園を見に行くならこっちに来て北海道の自然を味わうことをおすすめしたい。
下山後
下山後の楽しみと言えば、風呂と飯。
天女の足湯

旭岳にほど近い場所の穴場スポット「天人峡」にある足湯。
天人峡は、約3万年前の巨大噴火の影響で形成された柱状節理に囲まれた渓谷。

天人峡を代表する奇岩「七福岩」は、針のように尖った七つの岩が天に向かって立ち並ぶ壁岩。
旭川らーめん 青葉

旭川に移動したので、旭川らーめんの中でも多分知名度No1の「青葉」へ。

昔ながらの中華そば、というわけではなく、豚骨のパンチも聞かせた醤油らーめん。
とは言っても横浜家系みたいにくどくない。あっさり目。
旨いけど並ぶほどではない。
OMO7旭川

今回宿泊した宿は、星野リゾートグループが手掛ける「OMO7旭川」だ。
新婚旅行の際にも泊った、割と思い入れのある宿だ。

OMO7全般に言えるんだけど、ロビーでその町の観光案内みたいなのをやっていて、おすすめの店やスポットを紹介してくれるのが面白いシステムだ。

旭山動物園とタイアップしたアニマルルームが人気で、部屋数が少ないので予約が困難。

個人的にOMO7旭川の気に入っている所は、朝食が旨いことだ。

おすすめはワッフルとローストビーフ丼。ただし、今回行ったときはローストビーフ丼が海鮮茶漬けに変更されていた。悲しい。