2025年4月現在、1万円以下のおすすめワイヤレスイヤホンとして必ず名前に上がるのが、以前に紹介をした、ANKERの「Soundcore p40i」と、今回紹介をするEarFunの「Air Pro 4」だ。
「Soundcore p40i」については、俺の耳の形との相性の兼ね合いで、正直イマイチではあった。
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参考【ANKER soundcore p40iレビュー】7,990円のコスパ最強完全ワイヤレスイヤホン
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というわけで、今回はコスパ最高峰の呼び声が高い、「Air Pro 4」についても実機を試してみた。
結果としては、個人的には「Air Pro 4」の方が毎日使いたいと思わせる完成度だった。
EarFun Air Pro 4の特徴
- コスパが高い
比較的手頃な価格ながら、ANCや長時間バッテリーを備えている点は魅力的。価格以上の価値を感じられる。 - バッテリー性能が優秀
イヤホン単体で最大11時間、充電ケース込みで最大52時間と長時間使用可能。 - ノイキャンが強め
特に低音のノイズを除去してくれる。 - 外観がスタイリッシュ
イヤホン本体の塗装は金属っぽい加工で高級感アリ。
EarFun Air Pro 4 スペック表
まず最初に、「Air Pro 4」 の、おおまかなスペックを把握しておこう。
特徴 | EarFun Air Pro 4 |
---|---|
![]() | |
実勢価格 | 8,190円 |
装着方式 | カナル型 |
ドライバーサイズ | 10mm |
ANC | QuietSmart 3.0-50dB |
外音取込 | あり |
充電端子 | USB Type-C |
再生時間(単体) | 11時間 |
再生時間(ケース) | 52時間 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
防水防滴 | IPX5 |
重量 | 約5g(片耳)/55g(充電ケース込み) |
コーデック | SBC,AAC,LDAC aptX,Adaptive aptX Lossless Snapdragon Sound LC3 |
「EarFun Air Pro 4」の定価は1万円を超えてくるんだけど、常時割引クーポンを発行しているから、実売価格は8,190円。Amazonのセール対象になると、7,000円台前半になることもある。
機能面に関しては、ANKER「Soundcore p40i」と同様、ANC、外音取り込み、マルチポイント接続、ワイヤレス充電に対応をしていて、機能性が高い。
主なスペック
- ANC
独自規格「QuietSmart 3.0」を搭載し、-50dBのノイズを低減。低音のノイズをよりカットする印象。 - バッテリー性能が優秀
イヤホン単体で最大11時間、充電ケース込みで最大52時間と長時間使用可能。 - 機能が高い
この価格帯でワイヤレス充電とマルチポイント接続に対応。
EarFun Air Pro 4 外観・付属品

「EarFun Air Pro 4」のパッケージはイエローを基調としたポップな色合いが特徴。
表面がホログラム加工された印刷で、気合が入っている。

開封するとこんな感じで、イヤホンケースが謎の紙で包まれている。Soundcore p40iと全く同じ。

付属品は充電用のUSB-A to C ケーブル(30cm)とイヤーピース。そして説明書と保証書と、お掃除用の綿棒。

保証書には30日間の返金保証と、最大24カ月の返品修理保証をうたっていた。このあたりもANKERをバチバチに意識している感じ。
ワイヤレス充電に対応しているからケーブルは正直不要。

イヤーピースはプリセットを含めば XS ~ XL までの5サイズから選べる。
イヤホンケース

イヤホンケースは流行の丸型というよりは、フチが取れた四角いボディといった感じ。
トップに「EarFun」のロゴがキラ光りし、全体的にマットな加工なのも「Soundcore p40i」とめっちゃ似ている。

大きさとしては、「Soundcore p40i」を上から押しつぶしたような形で、厚さは若干薄く、縦に短く横に長い。
このあたりは好みが分かれると思うが、薄くて細長い分、「EarFun Air Pro 4」の方がポケットに入れやすく、携帯性に優れている。
イヤホン本体

開封するとこんな感じ。光沢感のあるイヤホン本体が鎮座している。ちなみにフタを開けると内部が光る。
このイヤホンケースのいいところは、ケース本体が平べったい形をしている分、イヤホン本体を角度をつけて収納できる点だ。
このおかげで、手を差し込みやすく、イヤホン本体の取り回しがしやすい。地味な部分ではあるが、非常に重要なポイントだ。

イヤホン本体はよくある「完全ワイヤレスイヤホン」で、スティックの部分が少し長くて取り扱いしやすい。
代償としてうどんが耳から飛び出る。
外側全面が金属っぽい加工がされていることによって、だいぶ高級感が出ている。
内側はいかにもプラスチックな感じの塗装だが、ここは他の人からは見えない部分なので問題ない。
外観・イヤホン本体
- 見た目
金属加工っぽい仕上げで高級感がある。 - スティック部分が長い
掴みやすいが、代償としてうどんが耳から飛び出る。 - 取り回しがしやすい
イヤホン本体が斜めに配置されていて取り回しがしやすい。
あと、ケースにマグネットが内蔵されているから、イヤホンをケースにしまう時に地味に便利。
充実した機能面

ここはらは「EarFun Air Pro 4」 の機能面を紹介する。
コスパ最強イヤホンの呼び声が高いのは、値段に反してワイヤレスイヤホンに必要な機能が「全部入り」だからだ。
アクティブノイズキャンセリング

「EarFun Air Pro 4」のANCは、 独自規格の「QuietSmart 3.0」に対応している。
公称値最大-50dBという、高級機レベルのノイキャン機能を搭載しているとあって、実際に着けて試した感想としても、よくノイズをカットしてくれているなという印象。
特に、低音のノイズに強い印象で、エアコンの室外機の音とか、扇風機の風切音とかは無音になる。
アクティブノイズキャンセリング
- 独自規格の「QuietSmart 3.0」を搭載。
- 公称値最大-50dBで、ノイキャン性能は高い。
- 特に、低音のノイズに強い。
バッテリー

本機の特徴の1つとして、「長時間使える」ことが挙げられる。
イヤホン単体で連続11時間再生、ケース込みの場合は52時間の再生に耐えられる。
これだけあれば使用している間にバッテリーが切れることはないが、それでも毎日使っていたら勿論バッテリー切れになるので、充電は毎日行うようにしたい。
そして、本機はワイヤレス充電にも対応している。
バッテリー
- イヤホン単体で連続11時間再生
- ケース込みで50時間再生
ワイヤレス充電

本作は低価格ながら嬉しいことに、ワイヤレス充電に対応している。これは非常にポイントが高い。
充電を開始すると、ケース前面のインジケーターが白く点滅するので、わかりやすくて良い。

俺の場合は、モバイルバッテリー「Anker 621 Magnetic Battery (MagGo)」に載せて充電している。
充電器がケーブルに刺さっていないことで、机の周りがめちゃめちゃすっきりしている(ように見える)。
充電速度

また、本機の充電スペックは、公称値(5V*1A)で5Wの充電速度に対応をしている。
10分間の充電で2時間の使用が可能になるので、外出直前に充電をした場合でも、歩いて程度耐えてくれるのは安心だ。
ちなみに、実際にテスターを使って測ってみた結果としては、約2.5Wの充電だった。

これはスマホの充電とかでもそうなんだけど、常時マックスのスピードで充電をしていると、バッテリーの劣化が早まるから、常に最大値で充電しているわけではないんだ。
なので、イヤホンのバッテリー残量が空に近い時は5W近い充電が出るんじゃなかろうかと思う。これは後でやってみて結果を更新したいと思う。
ちなみに本機はワイヤレス充電にも対応をしているんだけど、同じ環境で充電をした場合、だいたい2Wの充電速度だった。
実際はここからロスが発生するから、1.5W程度の充電速度になると思われる。
充電速度
- 10分間の充電で5時間の使用が可能
- 最大5W(5V*1A=5W)
- 有線の方がちょっと早い
マルチポイント接続

マルチポイント接続は、同時に複数のデバイスに接続することが可能な機能だ。
とはいっても、同時に2台のスマホから音を流せるというわけではなくて、事前にイヤホンに割り当てた機種に、接続先をワンプッシュで変更できるっていう機能だ。
残念ながら「Air pro 4」の場合は接続切り替えが安定しなかった。ただ、これは環境によると思うから一概に言えない部分ではある。俺の場合はデスクトップパソコンとiPhoneで切り替える。
マルチポイント接続
- 同時に2台のデバイスに接続
片方のデバイスを操作すると自動で音源が切り替わる。 - 2台以上の登録も可能
ただし同時に接続できるのは2台まで - Air pro 4は接続安定しない
デスクトップPCとiPhoneの切り替えは不安定
外音取り込み

本機は外音取り込み機能にも対応。
外音取り込みは、イヤホンのマイクで収音した音をスピーカーで流す機能。
交通量が多いシーンなどで周囲に注意が必要な際に、いちいちイヤホンを取り外さなくても良いのが便利。
個人的にはなくてもいい。
IPX5防水

本機は IPX5 防水機能を備えている。
IPX5防水は、流水に耐えられるだけの防水性能であり、突然の雨や、スポーツシーンでイヤホンを流水で洗うことが可能。
装着感

耳に付けた時の装着感は良い。
イヤーピースは一般的な丸型のタイプで、良くも悪くも普通。つまり慣れている着け心地。
イヤーピースも5サイズあるから、他のカナル型イヤホンを使っていて違和感がない人は、このイヤホンも問題なくフィットしてくれるだろう。
装着感
- カナル型イヤホン
イヤーピースで着け心地は普通。 - イヤーピースは5サイズ展開
XS ~ XL まで5サイズあるので、耳のサイズに合わせて調整できる。
音質

最も気になる音質面。
全体的にクリアで聞きやすいという印象。特別音質がいいというわけではないんだけど、耳が疲れにくく、長時間の使用に適当なんじゃないかと思う。
音質
- 低音重視
低音が強調され、ノリのいい曲と相性がいい。 - 音の解像度が高い
普段聞こえていないような音が鮮明に聞こえる。気がする。
ただ、音の好みに合わせて専用アプリ「EarFun Audio」でカスタマイズ可能だ。
専用アプリ「EarFun Audio」

専用アプリ「EarFun Audio」では、タッチ操作の割り当てやイラコライザ機能で自分好みの音質に調整をすることが可能だ。

これはぐらいは他のイヤホンメーカーの専用アプリでも同じようなことはできるんだけど、「EarFun Audio」の機能で特徴的なのが「適応イラコライザ」だ。

適応イラコライザは、8つの周波数帯が違う音のボリュームを上げ下げして、音が聞こえなくラインを見つけていくんだけど、これが結構理に適っているんじゃないかなーって思うんだよね。
EarFun Audio
- 色々なカスタマイズが可能
タッチセンサーやイラコライザなどの設定ができる。 - 適応イラコライザが面白い
8つの周波数帯が違う音のボリュームを上げ下げして最適な音質を探る。
マイク音質

通話の際に重要となるマイク音質だが、実際に試してみて特に不満に感じる点は無かった。
騒音のない環境の場合だと、非常にクリアに声を聞き取ることが可能で、ANKERの「Soundcore p40i」と比べても非常にクリアだった。
一方で家の中で掃除機を付けた超騒音環境下では実用的にやや辛かった。騒音環境下では「Soundcore p40i」の方が優秀。
スマホとの接続方法

iPhone との接続はとてもスムーズ。
- iPhone の設定 ▷ Bluetoothをオン
- イヤホンケースの蓋を開ける
- 接続先の候補に機器名が表示される
またアンドロイドスマホ向けには、Google Fast Pair に対応していて、iPhone と同じような感覚で接続することができる。
接続方法が簡単なのは、ワイヤレスイヤホン初心者の人にとっても心強い限りだ。
操作方法

タッチコントロールの割り当ては専用アプリ「EarFun Audio」で設定が可能だ。
基本の 再生/停止 や曲送り 以外にも音量の上げ下げ、ノイキャン切り替えなどを操作できるので便利だ。
カスタマイズは右のイヤホンと左のイヤホンそれぞれ設定できる。
3回タップまで設定できるので、誤作動防止に1回タップに設定を割り当てないというのもアリだ。
プリセット
- 再生/停止
2回タップ - 曲送り
R 側を3回タップ - 曲戻し
L 側を3回タップ - 音量を上げる
R 側を1回タップ - 音量を下げる
L 側を1回タップ - 音声アシスタント
R 側を長押し - ANCモードの切り替え
L 側を長押し
まとめ

今回はEarFanの完全ワイヤレスイヤホン 「Airpro4」のレビューしてきた。
「Air pro4」は、10,000円以下で買える完全ワイヤレスイヤホンとしては、ANC、ワイヤレス充電、マルチポイント接続などの機能が充実しており、更に音質面も申し分ないという完成度を誇っており、発売から半年以上経った2025年現在でも、最もコスパの高いワイヤレスイヤホンとして多数のレビュアーから推薦される製品だ。
ライバル機としてはANKERのサウンドコアp40iが筆頭に上がるが、この2機種についての比較は別の記事で解説する。
EarFun Air Pro 4の特徴
- コスパが高い
比較的手頃な価格ながら、ANCや長時間バッテリーを備えている点は魅力的。価格以上の価値を感じられる。 - バッテリー性能が優秀
イヤホン単体で最大11時間、充電ケース込みで最大52時間と長時間使用可能。 - ノイキャンが強め
特に低音のノイズを除去してくれる。 - 外観がスタイリッシュ
イヤホン本体の塗装は金属っぽい加工で高級感アリ。
というわけで今回の記事は以上だ。最後読んでくれて感謝。