トーマスガジェマガの動画を見るようになってから、いつか買おうと思っていたもの、それはドラム式洗濯乾燥機。
この春も大量のスギ花粉がまき散らされた結果、寝具を干すことができなくなってしまったことを口実として、ついに賃貸アパートの我が家にも導入をすることになった。
この記事では、古くて狭い洗濯機置場の我が家に、いかにしてドラム式洗濯乾燥機を設置したのか、その戦いを記した物語である。
ランドリースペースが狭い

まず、我が家にドラム式洗濯乾燥機を導入するにあたって、最大の難関がある。
それは、ランドリールームが狭いということだ。
我が家のランドリールームは「高さ108cm、幅77cm、奥行き74cm」とだいぶ狭い。

これがドラム式洗濯乾燥機を入れる前の環境なんだけど、見てのとおり、従前の縦型洗濯機の洗濯容量は5kgと、かなーーりコンパクトなモデルだったから、問題にはならなかった。
ただ、幅と奥行については、広くはないが一般的なドラム式洗濯乾燥機であれば設置可能だ。

ただし、問題なのが高さだ。
これは古いアパートあるあるなんだけど、水栓の位置がかなり低い位置(108cm)にあるんだ。
昔はドラム式洗濯乾燥機なんてなくて縦型のしかなかった。故に水栓の位置を高くする必要がなかったし、高いと逆に使いづらかったのだろう。
我が家の古い賃貸アパートも例外ではなく、水栓の位置が下から約108cmしかなかった。
どの洗濯機を買うか

さて、我が家には導入できるドラム式洗濯乾燥機に制限がありそうだということがわかった。
そして実際に家電量販店に行くと、スタンダードに売れているパナソニックの「LXシリーズ」とか日立の「ビッグドラム」なんかは軒並み高さが「106cm」に設定されている。

最近のマンションとかアパートの規格で何か統一基準があるのかというほど「106cm」っていうのは一定のラインになっているらしい。
繰り返しにはなるんだけど、我が家の水栓の位置は高さ「108cm」である。なので、頑張ればギリギリ入る。入るが、ちょっとした振動や搬入時のことを考えると、多分干渉してしまうだろうということは容易に想像ができた。
なので、このスタンダードに売れているモデルはあきらめて、もう少しコンパクトなモデルを買うことにした。結果としてこの選択は正しかった。
コンパクトなモデルのデメリット

それで、家電量販店を物色していると、まぁコンパクトなサイズのドラム式洗濯乾燥機もあるにはある。数は少ないが候補として5種類くらいはある。
具体的な候補は下記。
しかし、コンパクトなサイズのドラム式洗濯乾燥機には大きなデメリットがある。
それは、どのモデルも乾燥方式が「ヒーター式」であることだ。
乾燥方式の違い

そもそも、ドラム式洗濯乾燥機は、その乾燥方式のよって大きく2種類に分けることができる。
それがコンパクトなサイズを実現しやすい「ヒーター式」と、節電性能に優れた「ヒートポンプ式」の2種類だ。
ヒーター式

ヒーター式の乾燥は、イメージとして洗濯機の中に巨大なドライヤーがある感じで、温風を直接衣類に当てることによって水分を蒸発させる。
メリットとしては、比較的コンパクトなサイズを実現しやすい点と、価格の安さが魅力だ。
一方デメリットとしては、「衣類が痛みやすい」、「電気代が高い」ということが挙げられる。
ヒーター式の中でも、湿気を含んだ空気をそのまま外に出す「排気タイプ」は、「室内の湿度が高くなる」という大きなデメリットを抱えている。
ヒーター式のドラム式洗濯機を買う場合は、湿度が高くなりにくい「水冷除湿タイプ」を購入しよう。
ヒーター式の特徴
- 価格が安い
- コンパクトな機体が多い
- 電気代が高い
- 排気タイプに注意
ヒートポンプ式

一方、俺が欲しいのは「ヒートポンプ式」のドラム式洗乾燥機で、これは洗濯機の中に巨大な除湿器が内蔵されているイメージ。
メリットとしては衣類へのダメージが少ない、電気代が安い(ヒーター式のおよそ半分)、そして除湿した水は排水されるため、「湿度が高くならない」という点だ。
デメリットとしては、「機体がデカくなりやすい」ことと、「価格が高い」点が挙げられる。
ヒートポンプ式の特徴
- 巨大な除湿器で乾かす
- 電気代が安い
- 機体がでかくて価格が高い
- 湿度が高くなりにくい
ドラム式洗濯機に求める機能

というわけで、俺がドラム式洗濯乾燥機を導入するにあたって、重要視することは次の3点だ。
- コンパクトさ(最重要)
- ヒートポンプ式(重要)
- 温水洗浄
このうち、コンパクトさとヒートポンプ式については相反する要素だ。
だから、俺は半ばヒートポンプ式のドラム式洗濯機を買うことを今まであきらめていたところではあるんだけど、ここにきてついに我が家にピッタリのドラム式が見つかった。
それが「まっすぐドラム2.0」なんだ。
まっすぐドラム2.0

「まっすぐドラム2.0」は、中国の大手家電メーカー「ハイアール」グループの傘下「AQUA」が販売する、コンパクトモデルのドラム式洗濯乾燥機だ。
製品の特長としては何といってもそのコンパクトなボディにある。
これは、製品名の由来にもなっている、まっすぐドラム2.0の洗濯槽が水平設計なのが由来だ。一般的なドラム式洗濯機は、槽がやや傾いていることが多い。

水平にしたことにより無駄なスペースが省かれ、均一に洗濯物が回転することにより、ムラのない洗浄とシワ防止につながる。
そして、ヒートポンプ式機構を内蔵しつつ、高さ94.3cmという驚異的なサイズを実現することにより、機能性とコンパクトさを両立した、まさに賃貸物件に最適なモデルとなっているんだ。
まっすぐドラム2.0の機能性

まっすぐドラム2.0の凄いのはコンパクトなボディだけにとどまらない。ただサイズが小さいのであれば、他にも選択肢はたくさんある。
このドラム式洗濯機の最も凄い所は、サイズが大きくなりがちなヒートポンプ式の機構を積んでいながら、コンパクトなボディを実現しているところだ。
温水洗浄

また、俺がこのドラム式洗濯機を購入した大きな決めたは「温水洗浄」に対応しているからだ。
スタンダードな機能ではあるんだけど、コンパクトなドラム式洗濯にはついていない機種も多い。

食器洗いと同じで、洗濯物の汚れ落ちは水温に大きく影響される。特に冬場の寒い時期は水が冷たいから洗浄能力が落ちる。
個人的には洗剤は少な目でいいから、毎回この温泉洗浄を使った方が汚れ落ちがいいと思う。
まっすぐドラム2.0の種類

さて、実際にまっすぐドラム2.0を購入しようと思うと、いくつかモデルの違いがあることに気が付く。
ここからは、モデルごとにどんな違いがあるのかについてを解説していきたいと思う。
新型モデルと旧型モデル

まず、同じ「まっすぐドラム2.0」でも、新しい型と古い型がある。
それぞれ洗濯容量や機能によって型番が分かれているので確認していこう。
新型モデル

新型モデルと旧型モデルを見分けるには、型番に注目をしてみよう。
型番に「R」が付いているモデルが新型モデルだ。
新型モデル型番
また、若干ややこしいが、AQW-SD12R は、「まっすぐドラム2.0」ではなくて「まっすぐドラム」に分類されているが、新型モデルだ。
「まっすぐドラム2.0」と「まっすぐドラム」の主な違いは、洗剤自動投入に対応しているかどうかになる。
なお、AQW-D8Rは最もコンパクトなモデルだが、乾燥機構がヒートポンプ式ではなく、ヒーター式なので注意してほしい。
旧型モデル

一方で「旧型モデル」には型番に「P」が付いていることが特徴だ。
現在では生産が中止されているんだけれども、型落ち品として安く販売されている場合がある。
旧型モデル型番
- AQW-DX12P
- AQW-D12P
- AQW-SD12P(まっすぐドラム)
新型と旧型の違い

じゃあ新型と旧型でどんな違いがあるのかっていうのが一番気になるところだと思うんだけど、ぶっちゃけ大差はない。マジでない。
最上位モデルの新型AQW-DX12Rは、旧型AQW-DX12Pから、「洗剤と柔軟剤のタンク容量が増えた」こと、「新機能の泡ウォッシュが追加された」こと、「AIウォッシュが強化された」こと以外は違いを見つけられない。
最上位モデルだけタンク容量が増えた
・新モデルAQW-DX12R
[洗剤] 約800mL [柔軟剤] 約600mL
・前モデルAQW-DX12P
[洗剤] 約570mL [柔軟剤] 約480mL
それ以外のスタンダードモデルについては、操作パネルのデザインなんかの変更のみで、明確な違いは見当たらなかった。つまり単なるマイナーチェンジでしかない。
だから、極論、旧モデル品を買っても何の問題はないと思うし、型落ちで10万円を切っているようなら買ってもいいとは思う。ただ、俺は新型の「AQW-DM10R」しか買っていないから使用感については不明だ。
新型モデル同士の違い

新型モデルの5機種について、特徴や機能についてまとめると長くなるから、詳細については別の記事で解説をするんだけど、簡単にまとめると次のようになる。
新型モデルの特徴
- AQW-DX12R
最上位モデル。便利機能が追加されているが、なくてもOK。 - AQW-DM12R
洗濯容量12kgのスタンダードモデル。子育て世帯にもおすすめ。左開きしかない。 - AQW-DM10R
洗濯容量10kgのスタンダードモデル。DM12Rより奥行きがスリム。 - AQW-D8R
洗濯容量8Kgの単身向けモデル。ヒーター式なので買ってはいけない。 - AQW-SD12R(まっすぐドラム)
洗剤と柔軟剤の自動投入機能を省いたモデル。DM12Rより1~2万円安い。
個人的な結論は、設置場所に余裕があるならAQW-DM12Rが最もおすすめ。次点で奥行きがスリムなAQW-DM10R。
簡単に各機種の特徴を説明する。
AQW-DX12R

個人的な意見としては、設置場所に余裕があるのであれば容量の大きいDX12RまたはDM12Rを買うのがおすすめ。
AQW-DX12Rは最上位モデルだが、DM12Rとの違いはほぼない。
一方で、ドアが右開き、左開きの2モデルある点、カラーにシルキーブラックが追加されている点の優位性はあるので、設置場所に合わせて購入できるメリットがある。
AQW-DM12R

繰り返しになるが、最上位モデルのAQW-DX12Rとの違いはほぼないから、価格の安いDM12RでOKなんだけど、左開きしかない点には注意。
洗濯容量12Kg、乾燥容量6kgは子育て世帯にも安心して使える容量だから、設置場所が許すのであればこのモデルが一番オススメ。
AQW-DM10R

一方で設置場所(奥行)に余裕がない場合はDM10Rがおすすめだ。DM12Rとの奥行きの違いはわずか約7cmだが、この違いは結構大きい。必ずランドリールームに入るサイズを選択してほしい。
我が家は家の間取りの関係で、どうしても右開きモデルにしたかったので、このモデルを購入した。
AQW-D8R

洗濯容量8kgの単身者向けモデルではあるが、決して買ってはいけない。
何故なら、AQW-D8Rの乾燥機構は「ヒーター式」だからだ。
「まっすぐドラム」のメリットはコンパクトモデルながらヒートポンプ式の乾燥機構を積んでいる事なのだから、このモデルを選ぶ必要性がない。
AQW-SD12R(まっすぐドラム)

「まっすぐドラム2.0」ではなく、「まっすぐドラム」。
といっても古いモデルというわけではなく、ちゃんと新しいモデルだから非常にわかりづらい。
AQW-SD12Rは、AQW-DX12RやAQW-DM12Rと比べて若干安いが、洗剤と柔軟剤の自動投入機能が無いのがデメリットだ。
せっかくの時短機能をなくしてしまうのはもったいないと思うが、絶対に粉洗剤しか使わないという人には選択肢に入るのかもしれない。
設置

そして今回お迎えをしたのがAQW-DM12Rだ。
我が家のランドリールームは「高さ108cm、幅77cm、奥行き74cm」と狭いが、思った以上にコンパクトに設置された。

懸念をしていた水栓との干渉についてもまったく問題なかった。
何ならかさ上げ台(7cm)をおいても余裕のある高さ。

元々はかさ上げ台を置く予定はなかったんだけど、配送の業者(ヤマダ電機の委託業者)の兄ちゃんの話によると、排水溝の位置との兼ね合いで置いた方が良いとのこと。
これは確かにその通りで、かさ上げ台がないと、ホースの取り回しが困難になる。そうすると、本当は置きたい位置(奥とか左右とか)にドラム式洗濯機を置くことができなくなる。
だから、基本的にはかさ上げ台を設置する前提でドラム式洗濯機は購入した方がいい。その点においても、やはり「まっすぐドラム2.0」は優秀だと改めて思った。
操作感

新型のAQW-DM10Rの操作はタッチパネル式。
色々ボタンがあって悩ましいと思うかもしれないが、説明書を見ないでも直感的に操作が可能だ。
特に個別の設定をその都度変更することができる。例えば洗いの時間を長くしたいとか、脱水を多めにしたいっていう場合も、ポンポンと切り替えを行うことが可能だ。

繰り返しにはなるが、特に温水洗浄は嬉しい機能だ。
デメリットとしては、使うと洗濯にかかる時間が目に見えて増える点。
ただ、この点についても、仕事に行っている間とかに予約モードで終了時間を設定しておくことでデメリットを解消することができる。
予約モードは24時間設定可能で、洗濯の終了時間を設定する感じだ。

また、まっすぐドラム2.0は洗剤や柔軟剤の自動投入に対応をしている。

各容量は、洗剤が約570mL、柔軟剤が約480mLとなっている。
我が家では柔軟剤は使わないから、統合して1つにまとめられればなお良かった。

なお、自動投入とは別に、手動で粉洗剤や漂白剤を入れておくスペースがある。
しかし、容量がめちゃくちゃ小さいからこぼれてたり水がかかったりする心配がある。だから我が家では使用していない。
このスペースについてマジで不要。洗剤の自動投入と統合してほしい。
実際の操作方法や使用感、レビューについては動画にまとめているから、そっちを参考にしてもらいたい。
国産メーカーじゃなくて大丈夫か

最後に、まっすぐドラム2.0が中華製品である点について簡単に説明して終わりたい。
繰り返しにはなるんだけど、「まっすぐドラム2.0」を生産している親会社はハイアールっていう中国企業だ。
中華製ということで拒否反応を示す人もいるかとは思うんだけど、「AQUA」については日本と深いゆかりがある。
AQUAとはどんなメーカーなのか

まっすぐドラム2.0を開発しているのは、中国の大手家電メーカー、「ハイアール」傘下のグループ会社「AQUA」。
旧三洋電機をパナソニックが買収した後、さらに中国に売り渡された経緯があるんだけど、三洋電機のドラム式全自動洗濯機「AQUA」が企業名の由来だ。
AQUAの前身は三洋電機

つまり、「AQUA」は、もともと日本の大手家電メーカーのブランド名であるし、パナソニックのドラム式洗濯機の技術も三洋電機をルーツとしている所が大きい。
なので、パナソニックの高級なドラム式洗濯機も、AQUAのまっすぐドラム2.0も、元々は同じ三洋電機の技術によるところが大きくて、つまりはパナソニックもAQUAも大差ないということなんだ。
また、コインランドリーなどの業務用洗濯機の日本市場シェアはAQUAが7割と圧倒的で、その技術力とノウハウに疑いの余地はない。
AQUAとは
- 三洋電機のドラム式全自動洗濯機「AQUA」が企業名の由来
- 旧三洋電機の技術が製品に継承されている
- コインランドリー向け洗濯機のシェアNo.1
そうはいっても、壊れた場合のサポートとかについては国内メーカーの方が信頼できるよっていう人も多いと思う。
一応、AQUAの製品にも1年間のメーカー保証はあるし、家電量販店で購入することで、5年くらいの延長保証を無料で付けてもらえることも多いから、不安な人は実店舗で購入するのもいいと思う。
ちなみに、俺はヤマダ電機のネットショップで購入をした。勿論延長保証は無料でついてきた。
まとめ

今回はついに買ってしまった、ドラム式洗濯乾燥機「まっすぐドラム2.0」についてレビューをしてきた。
我が家のランドリールームは非常に水栓の位置が低く、それがこれまでドラム式洗濯を導入できない理由になっていたところではあるんだけど、まっすぐドラム2.0が登場したことによって状況が変わった。
まっすぐドラム2.0を購入した決め手は、コンパクトなモデルながらヒートポンプ式乾燥機構を内蔵している点、そして温水洗浄に対応している点だ。
見た目はパナソニックのカッコイイドラム式洗濯機には劣るかもしれないが、機能性はこちらの方が遥かに高い。
メンテナンス性や耐久性については、まだまだ未知数なところがあるが、旧国産メーカーの技術力を信じて、毎日使用していきたい。
YouTube版