俺は普段炭酸水を良く飲む方で、いちいちスーパーで重たいペットボトルを買い込んで家で常備していたところなんだけど、炭酸水メーカーを買ってから生活が激変したっていう話は以前書いたところだ。
【炭酸水メーカー】ソーダストリーム&ドリンクメイト【レビュー】
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炭酸水メーカーを買った時から思っていたことではあるんだけど、ドリンクメイトの機種は何が何だかよくわからない。
だから今回は、2024年に発売されているドリンクメイトの機種について、それぞれどんな違いがあるのかっていうのについてを解説していきたいと思う。
結論を先に言うと、2024年現在でドリンクメイトの炭酸水メーカーを検討している人は、旧モデルを安く買うのがおすすめだ。
ドリンクメイトは機種名が似すぎ
2024年10月時点のドリンクメイトのラインナップは下記。
- Series660
- Series650
- Series640
- Series630
- Series620
- Series601
- Series580
- マグナムグランド
うん、マジで意味がわからん。簡単に言うと数字が大きいほど性能が高い機種になるんだけど、それでも機種ごとについている機能が違うから、カタログ表を見ないと何が何だかわからない。
ドリンクメイトはもうちょっと商品名にこだわるべきじゃないか?この名前で売り出そうとGOサインを出した担当者は相当やばいと思う。
スペック比較表
そんな超わかりづらいドリンクメイトの機種をスペック表にしたのが下図。
ドリンクメイトは2024年の5月に新製品を4機種発売したんだけど、そいつらに謎の名前の付け方をしているのがわかりづらい原因。
例えば新モデル最上位機種のシリーズ660は、旧モデルのシリーズ630のバージョンアップ品なんだ。
新モデルを「シリーズ700」、旧モデルを「シリーズ600」みたいな呼び方にすればいいのに、そうしないことも機体がわかりづらい原因。
だからこうやって表にしないと何が何だかよくわからない。
新モデルの進化点
ここからは新しいモデルが、旧製品と比べてどんな点が進化したのかっていうのについて解説をしていく。
大きく変わった点は次の2点
- 外観(レバー)
- ワンタッチシリンダー
外観(レバー)
まずパッと見てわかるのが外観だ。
旧モデルは機体の上部にあるボタンをプッシュしていたが、新モデルではレバーに変更されている。(Series580を除く)
外観については好みが分かれそうだが、せっかくレバー式にするのであれば、ソーダストリームの「アート」のようなお洒落な外観にした方が良かったのにと思わなくはない。
ワンタッチシリンダー
従来のシリンダーは交換の際に、機体をひっくりかえして重いガスシリンダーを挿して何回か回して取り付けるっていう作業が必要だった。
シリンダー重量が結構あることと、形状の都合上、旧モデルはかなり使いづらさを感じる点ではあった。
しかし、ワンタッチシリンダー対応機種は、機体の上部が取り外しできるようになったことで問題点を解消することに成功した。
そして、これまではぐるぐる回して取りつけていたシリンダーも、ちょっとだけ回すだけで大丈夫になった。
地味に大変だったシリンダーの交換作業が楽になったのは、素直に良くなった点だと思う。
主な機能
ここからはドリンクメイトの主だった機能について紹介をしていく。
水以外にも炭酸を入れられる
ドリンクメイトのいいところ、何といっても「水」以外の飲み物にも炭酸を入れることができること。(580を除く)
最大手のソーダストリームは全てこの機能がない。これはインフューザーという減圧弁がドリンクメイトは取り外しが可能で丸洗いすることができるからだ。(ソーダストリームは本体に内蔵なので洗えない。)
こうやって部品を清潔に保つことで、ジュースやお酒をスパークリングにしたり、気が抜けたビールの復活ができるのがドリンクメイトの最大のウリだ。
電動or手動
電動タイプはあらかじめ決められた強度の炭酸をワンプッシュで作成してくれる機能だ。現状ではシリーズ660と630の2製品のみ。
手動の場合は何回かプッシュをする必要があるが、それでも3,4回程度なので、電動は「あれば便利かな」ぐらいな立ち位置。なくても大丈夫。
炭酸強度
各機種によって設定できる「炭酸強度」の段数が異なる。
あらかじめ炭酸強度を指定しておくことで、毎回決まった濃度の炭酸を作ることができる。特に弱炭酸を作成するときに地味に便利。強炭酸ジャンキーには不要な機能。
最上位機種の660シリーズは6段階の設定が可能であるが、640シリーズにいたっては1段階しか設定できないし、そもそも601シリーズや580シリーズは設定すらない。
とはいっても、別途プッシュで炭酸を足すことは可能。強炭酸ジャンキーはどうせ安全弁が作動するまで炭酸を注入し続けるので不要な機能かもしれない。
マグナムシリンダー
ドリンクメイトのガスボンベには、60Lのノーマルシリンダーと、142Lのマグナムシリンダーの2つがラインナップされている。
このマグナムシリンダーを使うと、500mlの炭酸水を作るコストを14円に抑えることができるので積極的に使っていきたいところだ。
エントリーモデルのシリーズ580、601、620はマグナムシリンダーに対応していないので、購入の際には注意をしてもらいたい。
ワンタッチシリンダー
繰り返しの説明にはなるけど、新モデルはSeries580を除いてワンタッチシリンダーに対応した。
下記動画が新モデルのシリンダー交換方法を紹介した動画になる。
従来のシリンダーは交換の際に、機体をひっくりかえして重いガスシリンダーを挿して何回か回して取り付けるっていう作業が必要だったんだけど、クイックコネクトの場合はその手間がだいぶ省けるようになった。
とはいえ、シリンダー交換自体は1か月に1回行うかどうかなので、あんまり気にしなくてもいいかもしれない。
各機種紹介
ここからは2024年時点で販売されているドリンクメイト各機種のスペックについて具体的に紹介をしていく。
Series660(現行モデル)
2024年10月時点でのドリンクメイトの最上位機種。内蔵バッテリーで駆動する電動モデルだ。
電動、マグナムシリンダー、炭酸強度6段階設定、クイックコネクトの全てに対応をしている。
好みの炭酸強度に設定をして、あとはワンプッシュで自動で炭酸水が完成する。まさにいたれり尽くせりなモデルだ。
特にシリーズ660は電動モデルの恩恵として、シリンダーの炭酸残量を表示してくれるのが地味に便利。
Series650(現行モデル)
シリーズ650は手動モデルながら、マグナムシリンダー、炭酸強度4段階設定、ワンタッチシリンダーと機能性が高いモデルだ。
上位機種の660と比較すると、電動でないことと炭酸強度の段階が少ない点が気になるが、価格差4,000円に見合うかどうかは人それぞれだろう。
旧製品のシリーズ620と比較して進化した点はワンタッチシリンダーに対応した点だけなので、新製品にこだわりがなければ価格が下がっているシリーズ620の方がコスパが良くておすすめだ。
Series640(現行モデル)
シリーズ640は新モデルの中ではエントリーモデルに位置づけられるが、マグナムシリンダーに対応していて価格も低く設定されている。
ワンタッチシリンダーにも対応していて、とりあえずマグナムシリンダーで炭酸水をコスパ良く使いたいという人におすすめのモデルになっている。
炭酸強度は1段階設定のみとなっているが、別途手動で炭酸を足すことが可能なので大きな問題ではないだろう。
価格も旧製品と比較しても安く設定されているので、結構おすすめ。
Series630(旧モデル)
劣化版シリーズ660。旧製品なので今となってはこちらを選ぶ理由はデザインくらいしかない。値段も高い。
660と比べて電源アダプターが必要になる。660は内部バッテリーがあるので単独で駆動するが、こいつはアダプターに接続していないと炭酸の電動注入はできない。
電源アダプターがなくても手動で炭酸を入れることは可能だが、それならこの機種じゃなくてもいい。
ちなみに別途乾電池を入れることができるが、炭酸強度設定とガスカートリッジ残量をあらわすディスプレイを光らせることだけしかできず、「炭酸の電動注入はできない」ので注意だ。
Series620(旧モデル)
シリーズ620は、マグナムシリンダーを使用可能なモデル、4段階の炭酸強度の機能を備えており、機能が650シリーズと機能が似ている。
それもそのはず、シリーズ650は現行モデルであり、620は旧モデルだからである。
シリーズ620と650の違いは見た目とガスの注入がプッシュかレバーか、そしてワンタッチシリンダーに対応しているかどうかである。
つまり機能に大した差はない。旧モデルであるシリーズ620の方がAmazonで安く販売している場合が多いので、気になる人はセール時を狙ってみてもいいだろう。
Series601(旧モデル)
シリーズ601のモデルは、マグナムシリンダー非対応で、炭酸強度の設定やワンタッチシリンダーにも非対応のエントリーモデルだ。
とはいっても、ジュースやお酒にも使用が可能な点は他モデルと一緒だ。
特筆するべきはAmazonでの価格が非常に安いこと。(9,800円程度で販売されている。)
これは、シリーズ601が旧モデルであることが関係していると思われるが、手軽に炭酸水メーカーを使ってみたいという人におすすめしたいモデルだ。
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Series580(現行モデル)
シリーズ580は現行モデルながらドリンクメイトで唯一の水専用のモデルだ。
マグナムシリンダーやワンタッチシリンダーなどの機能にも対応していないが、その代わりに定価で9,900円と非常に安い。
そして機能性を捨てた代わりに、非常にスマートなボディになったので、このシンプルさにビビッと来た人にはいいと思う。正直俺も炭酸水作るだけならコイツで構わないと思う。
ちなみにワンタッチシリンダーには対応していないが、他の新モデルと同様に機体上部を取り外し可能で、比較的シリンダーの取り付けが容易になった。
マグナムグランド(旧モデル)
マグナムグランドは、旧モデルながらマグナムシリンダーに対応した機種だ。
スペック的にはシリーズ601とほぼ同じだが、特質するべきは他シリーズと一線を画したデザインと操作性の高さだ。
円柱形でスタイリッシュなデザインは、個人的にはかなりカッコイイと思う。実際にリビングに置いておいても違和感がない。
そしてマグナムグランドの最も良い点はその操作性の高さだ。
他モデルのボトル取り付け方法は全て「ねじ込み式」であるのに対して、マグナムグランドは唯一「スライド式」だ。
手間的には「ねじ込み式」も「スライド式」も大して変わらないんだけど、スライド式は「カシャッ、ガチャーン」っていうガジェット感があって結構好き。
おすすめモデル
さて、ここまでドリンクメイトメイトの現行モデルと旧モデル、それぞれどんな違いがあるのかを説明してきたところではあるんだけど、それらを踏まえて「今」買うべきおすすめモデルを紹介する。
ただし、俺もすべてのモデルを実際に使っているわけではないので、これはあくまでスペックと価格を加味した個人的な意見だ。
今後、実機を手に入れて順次レビューをしていきたいと思う。
Series660
ドリンクメイトの最上位機種。
電動で好みの炭酸がワンタッチで作れる。マグナムシリンダー対応、炭酸ガスの残量もわかりストレスフリーな1台。
既に炭酸水メーカーを使っているっていう人や、毎日炭酸水を飲みたいっていうヘビーユーザーにおすすめだ。
Series601
シリーズ601は旧製品のエントリーモデルで、マグナムシリンダーやワンタッチシリンダーといった機能には対応していない。
逆に言えば、余計な機能を排除したシンプルなモデルとも言える。
メリットは何といってもその価格の安さだ。
定価こそ他モデルとあまり変わらないが、旧モデルということもあり、Amazonではスターターキットが9,800円という低価格で販売をされている。
とりあえず炭酸水メーカーを試してみたい人におすすめの1台だ。
マグナムグランド
マグナムグランドは、旧モデルながら他シリーズとは一線を画したデザインと操作性の高さがウリの機種だ。
特にボトルの取り付けは唯一の「スライド式」を採用。操作感の良さがねじ込み式とは段違いだ。
更にマグナムシリンダーにも対応をしていてコスパ良く炭酸水を作ることができるので、毎日炭酸水を楽しみたい人に最もおすすめなモデルはコレになる。
ただし、ドリンクメイト公式ショップでは在庫が少なくなってきている様子で、「ブラック」は販売していない模様。
「メルカリ」でも安く出品されているので、そっちで安く手に入れるのもオススメだ。
まとめ 旧モデルを安く買うべし
いかがだっただろうか。ドリンクメイトはいい製品なのに商品名が似すぎていて非常にもったいない。
そして正直なところ機能的にはどれも大差ないのに、似た商品を出しすぎていている点もいただけない。
そして新モデルで変わった点は、ボタン式からレバー式になったこと、そしてワンタッチシリンダーが登場したことだが、これも正直に言えば旧モデルと大差ない。
だから、これから炭酸水メーカーを試してみようと思っている人は、型落ちで安くなった旧モデルの購入をおすすめしたい。メルカリでもかなり安く手に入れることができる。
そして、炭酸水メーカー使ってみて自分の生活にマッチするようなら、シリーズ660といった上位機種や、ソーダストリームのカッコイイデザインのモデルを購入するといいだろう。
この記事が誰かの参考になったら幸いだ。
今回も最後まで読んでくれて感謝。