梅雨のシーズンの悩み事の一つ、洗濯。
雨が続くとどうしても洗濯物を室内干しするしかなくなるし、湿度が高いから中々乾きづらいのは誰もが経験したことがあると思う。
洗濯物が乾かないとどうしても嫌な生乾き臭が発生するし、家だけでなく街や職場にも生乾き臭が充満するから本当に勘弁してほしい。
そんな俺も毎日のように洗濯を続けて10年になる。
梅雨の時期には何とか生乾き臭を抑えるために色々試行錯誤した結果、おすすめの洗濯テクニックと、役に立たなかった洗濯術について紹介していこうと思う。
ドラム式洗濯機を買えばいいんだけど
先に結論から言うと、生乾き臭を防ぐ最強の方法は「ドラム式洗濯機」を買ってしまうことだ。
洗濯から乾燥まで一貫して行ってくれるドラム式洗濯機は、まさに進化した洗濯機。生乾きなんかとは無縁の最強洗濯機なんだ。
でも俺は一人暮らしを始めた時にジモティーで縦型洗濯機を譲ってもらったし、以来縦型洗濯機を使い続けている。
ユーチューブではたくさんの人が「ドラム式洗濯機」を使っていない奴は情弱と言わんばかりに購入を勧めてくるが、どうしても購入する決断ができていないんだ。
本当にドラム式洗濯機は必要か
ドラム式洗濯機を導入すれば、間違いなく生活の質は向上するだろう。それは間違いない。
でも、俺は洗濯をするのが結構好きだし、洗濯物を干すのは苦痛ではないんだ。
せっかく天気がいい日なのに、わざわざ電気代をかけて洗濯物を乾燥することにも抵抗があるんだと思う。
だから、いつかはドラム式洗濯機を導入したいと思いつつも、わざわざまだ使える縦型洗濯機を買い替える勇気が俺にはまだないんだ。
この洗濯機が壊れるまでは、とりあえず使い続けようと思う。
俺の洗濯術
ここからは本題に入っていく。いかに縦型洗濯機でも気持ちよくできるのかを紹介していく。
洗濯槽を洗う
まず真っ先にやってもらいたいのが「洗濯槽」を洗うことだ。
特に洗濯をしたら服やタオルに黒いワカメみたいなものが付くようになったら急ぎ行ってください。
黒いワカメの正体はカビです。
あなたの洗濯機の見えないところにはカビがびっしりと生えていて、もう行く場所がなくなったカビが黒いワカメとなってあなたの洗濯物にダイブしているんです。
カビ汁で服を洗っているようなものなので、洗濯槽を洗ったことがないという人は至急洗濯槽を洗ってください。
洗うと言っても分解をしたりするわけではありません。めっちゃ簡単です。
「キッチンブリーチ」3本と、60度のお湯を洗濯槽にぶち込んで、1時間放置。
そして通常通り洗濯機を動かしてください。
これだけであなたの洗濯槽はピッカピカになります。
塩素系漂白剤はカビを溶かす働きがあり、高い温度でその作用が高まります。
熱湯だと洗濯機が壊れる可能性があるから、60度くらいのお湯を張るのがちょうどいいです。
お湯を洗濯槽に入れるのは少し大変だけど、そんなに時間がかからず300円程度のコストで洗濯槽がピカピカになるから、是非試してもらいたい。
注意点は、塩素系漂白剤を入れた後にお湯を入れると、塩素が蒸発して体に悪いので、必ず換気してできるだけ洗濯機の周りで息を吸わないでください。
香りがする洗濯用洗剤を使わない
まず、最初に全人類が守ってほしいのが、香り付きの洗剤を使わないことだ。
街中でも職場でも、異様に強い芳香剤臭をまき散らす人がいる。
匂いの正体は洗濯物に残った洗剤の匂いだ。
本人は気づいていないと思うんだけど、あの匂いは本当に他の人を不快にさせているんだ。
だから、洗濯用洗剤を選ぶときは芳香剤が入っていないものを選んでほしい。
「フローラルな香り」とかをパッケージに表示している奴は絶対に買ってはいけない。
そもそも、何で洗濯用洗剤に香りをつけるのかと言うと、洗濯物の匂いを隠すためなんだ。
だから、そんなパチモンの洗濯用洗剤を買うより、しっかりと汚れを落とす商品を選んでほしい。
柔軟剤は使わない
洗濯用洗剤と一緒に柔軟剤を入れている人も多いと思うけど、そもそも柔軟剤は不要だ。
柔軟剤を入れるメリットとして、「ふんわり仕上がる」というものがあるが、使わなくても全く問題ない。
そもそも柔軟剤は衣類を油でコーティングすることで、静電気を防いだり、衣類をふわふわにする効果が期待できるんだけど、油でコーティングしてしまうことで、タオルの吸水力が下がってしまうんだ。
たしかに柔軟剤を使うとタオルはふわふわに仕上がるんだけど、水を吸わないのであれば意味がないどころか逆効果になるんだ。
洗剤は油を落とし柔軟剤は油をつける
洗剤は洗濯物の皮脂など「油」を落とす界面活性剤という成分が入っている。
一方で、柔軟剤は衣類を油でコーティングする成分が入っている。
つまり、相反する役割を持つものを洗濯機に入れてかき回していることになるんだ。
柔軟剤を入れることで洗剤の効果が下がるから、柔軟剤は入れる意味がないどころか、入れてはいけないものなんだ。
柔軟剤は臭すぎる
柔軟剤のメリットとして「香りづけ」を謳う商品もあるが、そもそも洗濯物に香りづけは不要だ。
もし香りづけが必要なのであれば、そもそもしっかりと汚れが落ち切っていないことになるし、匂いが残ってしまう衣類については、使用限界なので捨ててしまった方がいい。
柔軟剤の匂いは、毎日嗅いでいる自分は気づきづらいんだけど、まわりの人はしっかり不快だと思っているから、すぐに使うのをやめた方がいい。
必要以上に洗剤を入れない
汚れを良く落とそうと、洗剤を適量以上に入れる人がたまにいるが、絶対にやめてほしい。
とはいうのも、洗剤を適量以上に入れても効果は上がらないし、逆にすすぎ切れずに成分が洗濯物に残って匂いの原因になるからだ。
だから、洗剤を入れるときはしっかりと分量を守るか、少な目に入れることをオススメしたい。
少な目に入れると汚れが落ちないんじゃないかと心配するかもしれないが、たっぷりの水で洗濯を行えば、汚れはしっかりと落ちるので大丈夫だ。
多めの水量で洗濯をする
最近の洗濯機であれば、自動で水量を計算してくれるものも多いと思うんだけど、可能であれば1段階水量を多くして洗濯するのがおすすめだ。
何故かというと、洗濯物の汚れが残ったり匂いが残ったりする原因は大抵「水量が少ない」ことなんだ。
水量が少ないと洗濯物が洗濯槽の中で動かないので、汚れが落ちないし、すすぎの際に水量が少ないと汚れや洗剤がしっかりと落ちないので、匂いが発生する原因になるんだ。
だから、洗濯機を回す際には、たっぷりの水で行うことが大事なんだ。
粉洗剤を使う
汚れ落ちとは少し違う話になるんだけど、洗濯用洗剤は粉洗剤を使うのがおすすめだ。
最近はドラム式洗濯機を使う家庭も多いので、液体洗剤のラインナップが多いのだけど、縦型洗濯機を使う限りは「粉洗剤」がおすすめだ。
何故かというと、そもそも液体洗剤の中に含まれている成分にのうち「70%が水分」だからだ。
同じ分量の洗濯物を洗う際に必要になるコストは、粉洗剤の方が圧倒的に安い。
液体洗剤を入れざるを得ないドラム式洗濯機なら仕方がないところもあるが、縦型洗濯機を使う上でわざわざ液体洗剤を使う理由はない。
粉洗剤は溶けずらいから衣類に残りやすいというデメリットも確かにあるが、それは適切な水量で洗濯をしていないからであって、容量を守れば防げることなんだ。
ちなみに我が家で使い続けているのは「アタック 高活性バイオパワー」だ。
匂いもなく、しっかりと汚れを落としてくれて、何より安いので非常におすすめだ。
洗濯物を入れる前に洗剤を入れる
洗濯機を回す際は、まず洗濯槽に洗剤を入れて水を張ろう。
そして、洗濯物が無い状態で洗剤と水を攪拌してから、洗濯物を入れるようにしよう。
こうすることで、洗剤が全体にまんべんなく溶け、ムラなく洗い上げることができるんだ。
時間があれば少し漬けておく
前の手順の際に、すぐに洗濯機を回し始めても大丈夫なんだけど、頑固な汚れだったり、雨で部屋干しをしなければならない場合は、10分程度洗濯槽の中で漬けておくと、汚れ落ちが良くなり、匂いを防ぐ効果が期待できる。
これは、洗剤の成分がしっかりと衣類に浸透する時間を設けることで、汚れや雑菌を落とす効果が高くなるからだ。
部屋干しをしなければならない際は、漬け置きの時間を設けることで、洗濯の効果がアップすることを覚えておいてほしい。
洗濯が終わったらすぐ干す
これは言わずもがなのことだけど、洗濯機が回り終わったら、できるだけ早く干してほしい。
洗濯が終わった後の洗濯槽の中は湿度が最高に高い状態だ。
そんな状態で洗濯物を放置すれば、落ち切らなかった汚れや洗濯槽の中の雑菌が再び繁殖して、生乾き臭の原因になる。
洗濯物の生乾き臭を防ぐために、非常に大事なことなので、洗濯機が回り終わったら他の事を中断してでも最優先で干す作業に移行してほしい。
洗濯物を干すときは広い間隔で
晴れていて外干しが可能な時は気にしなくていいんだけど、部屋干しをしなければならない時は、なるべくたくさんのハンガーを使って、広い間隔で洗濯物を干してほしい。
これは、洗濯物が近い間隔であると、風の通りが悪くなって湿度が高い状態が続き、洗濯物が乾きづらくなるからだ。
室内干しができるスペースが限られている場合があるかもしれないが、干す際は一か所にまとめないで、複数の部屋に分けて、できるだけ風通しが良い状態で干す事をおすすめしたい。
扇風機やサーキュレーターを駆使する
合わせて、サーキュレーターや扇風機などで洗濯物の周りにある湿気を吹き飛ばすことが大事だ。
洗濯物の周りの空気が動かないと、いつまでたっても洗濯物は乾くことはない。
雑菌の繁殖する環境が長ければ長いほど、生乾き臭が残るリスクが高まるんだ。
だから、扇風機やサーキュレーターを使って、できるだけ湿気を吹き飛ばしてあげることが大事になる。
風を当てる時は、洗濯物に当たった風が窓の外に出ていくように配置するのが好ましい。
締め切った部屋で扇風機の風を当てても、部屋の湿度が高いままでは洗濯物が乾くことがないからだ。
除湿機を導入してもいいが
部屋干しの際に除湿器を導入すると部屋の湿度を下げる効果があるので、洗濯物が早く乾く。
ただし、洗濯物を干す前提で除湿器を購入する際は、小さいものではなくパワフルなタイプをお勧めしたい。
小さい除湿器では部屋の湿度を下げるのに時間がかかるので、導入してもあんまり意味がない可能性が高い。
また、除湿器はその構造上、音がかなりうるさくなるので、「夜寝ている間に部屋干し」を考えている人は注意してもらいたい。
また、排熱も凄いので、部屋の空気を湿度を下げて涼しく寝たいという使用も不可能だ。
洗濯物はランドリーバスケットに入れておく
脱いだ服や使ったタオルを洗濯機にそのまま放り込んでいる人も多いと思うが、これは絶対にやめた方がいい。
確かに室内に衣類を脱ぎ散らかしておくより、洗濯機の中に放り込んでおいてほうが見た目がいいのだが、洗濯機の中はそもそも湿度が超高い。
そしてその湿度が超高い中に、汗や汚れがついた衣類や水にぬれたタオルを突っ込むと、雑菌が大繁殖する環境が整う。
洗濯槽の中でわざわざ臭い衣類を育てていることになるんだ。
だから、洗濯物をそのまま洗濯機に入れるのではなく、まずはランドリーバスケットに入れるという習慣をつけてほしい。
ランドリーバスケットを風通のある場所においておけば、菌の繁殖を防ぐことができるから、洗濯をした際に匂いを防ぐことができるんだ。
裏技 熱湯消毒
裏技というほどではないが、部屋干しの際におすすめのテクニックがある。
それは「熱湯をかける」ことだ。
大きめの容器や洗面台に栓をして、洗濯物を入れて、あとは電気ケトルで沸かした熱湯を注ぐだけでいい。洗剤は不要だ。
生乾き臭の元になる雑菌は熱湯に非常に弱いので、これをするだけで驚くほど生乾き臭を防ぐことができるから是非試してもらいたい。
熱湯に浸して10分ほど放置して、あとは普通に洗濯機で回すだけでOKだ。
もちろん、衣類によっては熱湯NGなものも多いと思うんだけど、タオルとか男性用のパンツとか靴下であれば熱湯をかけても大丈夫だ。
熱湯NGな衣類は晴れた日に一気に洗濯するか、雨が続きそうな場合は他の洗濯物とは分けて重点的に風を当てて部屋干しするように心がけよう。
一方で熱湯OKなタオルなどは、適当に干しておいても生乾き臭が発生しないので、あまり気にしないで洗濯をして構わない。
まとめ 結局ドラム式洗濯機を買えば全てが解決する
ここまで書いておいてアレなんだけど、やっぱり色々気を使って洗濯するよりも、ドラム式洗濯機を買えば何も気にしないで全てを終わらせてくれるし、洗濯物を干す必要もないので、やっぱり次に洗濯機を買い替えるときはドラム式洗濯機を導入してみたい。
それでやっぱり自分に合わないなと思えば、また縦型洗濯機に戻せばいいし、「乾太くん」みたいな衣類乾燥機を導入してみてもいいかもしれない。
とは言え、ドラム式洗濯機は高いし、誰でも導入できるわけではないと思うので、縦型洗濯機を使っていて生乾き臭に悩んでいる人は、是非今回紹介したテクニックを実践してみてもらいたい。