プロポーズにかかせないもの、「婚約指輪」。
数多の女性が一度は憧れた存在であり、男性にとってはプロポーズの必需品であり、結婚するためのパスポート、それが「婚約指輪」なんだ。
意中の女性とデートの終盤、いつもと違うちょっとお高いレストランでの食事。
女性も、今日はいつもと違うと思っている。これは間違いないやつだ。
ちょっと緊張した雰囲気で食事は進み、終盤、いざ箱パカを敢行!
ちっこい箱の中に鎮座するキラッキラの指輪を見て、きっと彼女は感極まるでしょう。めでたしめでたし。
っていう話ではないんだ。今回は。
俺も彼女にプロポーズする時に、婚約指輪を贈ろうと思っていたし贈る以外の選択肢はないもんだと思っていた。
あなたが贈ろうとしているその指輪本当に必要なんですか、何であなたは指輪をプレゼントするんですか、本当に彼女は指輪が欲しいんですか、指輪じゃなきゃダメなんですかっていう俺がかつて感じた疑問。
婚約指輪と結婚指輪の違いすらわからなかった俺が、なぜ婚約指輪ではなくエンゲージウォッチを贈ったのかについて、その理由を解説していく。
そもそも婚約指輪とは
かつての俺がそうだったように、婚約指輪って何のことはよくわからない人も多いんじゃないかと思う。
みんなのオヤジやオカンが身に着けている指輪は婚約指輪ではない。
あれは結婚指輪だ。
「婚約指輪」はプロポーズで渡すヤツ。
入籍してから付けるのが「結婚指輪」なんだ。
だから、ほとんどの結婚している人たちが付けている指輪は「婚約指輪」ではなくて「結婚指輪」なんだ。
婚約指輪はほとんどつけない
じゃあ、婚約指輪ってどのタイミングで付けるのかと言えば、プロポーズ~入籍するまでの間になる。
長くても一年くらいだろう。
だから、入籍をしてしまったら婚約指輪をつける機会はなくなってしまうんだ。
もちろん、付けてはいけないという決まりはないんだけど、婚約指輪は日常使いには向かない。
何故かというと、婚約指輪はダイヤがドーンと乗っているタイプの指輪だから、あまりにもハデすぎるし、ぶつければ壊れる可能性が高い。
逆に、結婚指輪は常につけているものだから装飾が少なくて、日常の小傷はつくけど、壊れる心配はないんだ。
婚約指輪の相場価格
そんなほとんど身につけないでタンスの肥やしにしかならないものに何十万円もかけるなんて意味がわからない。
でも、いざ婚約指輪を贈ろうと考えた時に、みんなどれくらいの指輪を買ってるのかなーってすごく気になるじゃん。
2022年7月に行ったマイナビウェディングの調査によると、婚約指輪の平均購入価格は約40万円で、購入価格で最も多い価格帯は「30~40万円未満」で30%を占めている。
昔は「婚約指輪は給料の3か月分」なんて言っていたけど、今だと大体給料の1~2か月分といったところになる。
でもね、俺はこの数字怪しいと思っている。
繰り返すけど、プロポーズするための婚約指輪の値段って絶対この平均価格を気にするじゃん。
そうすると安い指輪を贈って、失敗したり甲斐性なしなんて思われたら目も当てられない。
だから、ブライダル業界はあえて単価の高い店の客にアンケートしたりして印象操作をしているんじゃないんですか?と思っています。根拠は全くありません。
婚約指輪は月給の3か月分って誰が決めたのか
話は逸れるけど、婚約指輪がダイヤモンドリングとして贈られるようになった1970年代、イギリスの企業「デアビス社」が、「ダイヤモンドは永遠の輝き」とか、「ダイヤモンドは愛の証」なんていうプロパガンダを打ち出したのがきっかけだ。
そしてデアビス社は、結納の際、新郎から新婦に渡される結納金の全国平均が25歳男性の給料の2~3カ月分だったことに目を付けて広告をし始めた。
決定的になったのは、芸能人の郷ひろみと二谷友里恵が結婚した際、婚約指輪の値段を聞かれ、郷ひろみが照れながら「給料の3カ月分です」と答えたことだ。
これが今でもなんとなく一般常識として「婚約指輪は給料の3か月分」になった由来なんだ。
だから、婚約指輪を贈る風習自体日本には勿論なかったし、高いダイヤモンドを乗せた指輪を売りたい企業のキャンペーンにのせられているだけで、贈らなきゃいけない理由なんて一つもないんだ。
じゃあいくらの指輪を贈ればいいんだよ
そうはいってもプロポーズに指輪がないなんてありえないし、安い指輪なんて渡せるわけないだろっていう気持ち、めっちゃわかる。
でもさ、さっきまで話した指輪に関する知識って女性の方が圧倒的にあると思わないか?
だから、もしかしたらあなたの彼女も実はそんなに高い指輪を求めていないし、もしかしたら指輪なんていらないって考えている可能性も高いんだ。
これは相手次第になると思うんだけど、彼女と一緒にジュエリーショップに入ってよく観察してみてください。
あなたが見るべきは指輪のお値段じゃなくて指輪を眺めている彼女の様子です。
もし彼女がものすごく楽しそうに指輪を選んでいたら、はい、諦めてください。
彼女は間違いなく婚約指輪を欲しがっています。
ティファニーでもカルティエでも、ブルガリでも、ハリー・ウィンストンでも、妥協しないで彼女が望むものを買ってあげてください。
一方で、店員オススメをつけるだけだったり、あまりテンションが高くなさそうな場合。おめでとう、可能性はまだあります。
彼女はもしかしたら高価な婚約指輪に興味がないかもしれません。
でも、もしかしたら本当は指輪が凄くほしいんだけど、気を使って興味がないフリをしているだけかも知れない。
ここは彼女の性格とか趣味嗜好で大体見抜けるんじゃないかなと思います。
エンゲージウォッチを贈るという選択
じゃあ、もし彼女が婚約指輪を必要としていないなら何も必要ないのかと言われれば答えはNOだ。
これは贈り物としてタンスの肥やしになってしまうエンゲージリングよりも、単純に貰って嬉しいものを贈った方がいいんじゃないかっていう話なんだ。
でも、プロポーズの時に高級家電や車を贈るわけにはいかない。
そこでオススメなのが「エンゲージウォッチ」だ。
エンゲージウォッチといえば、婚約指輪を贈られた女性がお返しとして男性に贈るものというイメージが強いが、男性が婚約指輪の代わりに贈っても大丈夫だ。
俺が当時、妻に贈ったのは「SEIKO ルキア SSVV059」だ。
女優の綾瀬はるかとタイアップした限定1000本の時計で、控えめなダイヤと白蝶貝の美しいダイヤル、赤の差し色が大人の落ち着きを感じる時計だ。
この時計を彼女が付けてくれたらめっちゃ似合うだろうなと思って選んだし、今も仕事に行く際は付けてくれるので、本当にこの時計を贈って良かったと思う。
とはいっても、13万円程度で買えるので、婚約指輪に比べたら全然安い。
でも、やっぱり贈り物は値段じゃなくて、相手のことを考えて贈ったモノであれば、いくらであれ何であれ構わないんだと思うんだ。
指輪を買うのならゼクシィで来店予約をした方がお得
エンゲージウォッチの良さはわかったけど、やっぱり婚約指輪を贈りたい。
もちろんそれでも全然OKだと思う。彼女はきっと喜ぶ顔と思う。
だから、もし婚約指輪を買いに行くのならゼクシィとかのサイトで来店予約をしてから行くのがオススメだ。
その時のキャンペーン次第だけど、来店予約してから購入すると、2万円ぐらいのギフト券や、割引サービスを受けられる場合があるんだ。
ゼクシィのようなブライダルサイトは「入籍した後」に見るものだから盲点なんだけど、実は入籍前にもこうやってお得な情報が載っていたりするので、一度チェックしてみることをオススメしたい。
これは婚約指輪だけじゃなくて、結婚指輪にも同じことが言えるから、調べておいて損はないと思う。
まとめ 彼女が喜ぶ顔を想像してプレゼントを選ぶ
今回はプロポーズする際に当たり前のように必要になっているエンゲージリングが本当に必要なのかについて、俺の体験を元に記事を書かせてもらった。
繰り返しになるが、個人的には婚約の贈り物が婚約指輪である必要はないと思う。
大切なのは、「指輪を贈れば彼女が喜ぶ」と決めつけるのではなく、彼女の喜ぶ顔を想像してプレゼントを選ぶことなんだ。
だから、相手のことを考えて贈ったモノであれば、いくらであれ何であれ構わないんだ。
その彼女を想う情熱があれば、プロポーズは大成功間違いなしだろう。