保険

【必要な保険は3つだけ】保険を見直して固定費を減らそう【人生の4大支出】

突然だがあなたは自分の入っている保険の内容を説明できるだろうか?

 

自動車保険はなんとなくわかるかもしれないが、生命保険の死亡保険金、医療保険の対象となる疾病。そもそも生命保険と医療保険の違いって何なのか?

 

とりあえず終身保険に入っているから大丈夫!っていう人も、終身保険って一体何なのか?病気になった時にそれって役に立つんだっけ?

 

この記事では「リスクの4分類」と「保険で備えるべきリスク」について解説していく。

 

リスクの4分類

「保険」というと、なんだかわかっていそうで良くわからないものだと思う。

 

「保険」について知る前に、まずは人生のリスクについて正しく把握してみよう。

 

リスクには「損害の大きさ」と「発生頻度」に応じて4つに分類することができる。

     

 

リスクの4分類

  • 低確率・損失小 → 貯金で備える(保有)
  • 高確率・損失小 → 貯金で備える(予防)
  • 低確率・大損失 → 保険で備える(保険)
  • 高確率・大損失 → 近寄らない(回避)

 

ここからはそれぞれのリスクについて解説していく。

  

①保有(貯金で備える)

発生確率が小さくて損失額も小さいリスクに対しては、リスクを受け入れて貯金で賄おう。

 

保有するべきリスクの例

  • レジャー中の損失
  • ホールインワン保険
  • がんなどの疾病

ガンになった場合でも、治療費は60%程度の人が100万円未満で済んでいる。

 

これは日本の社会保険がとても手厚いためだ。

  

痛い出費ではあるが、生活が破綻するというレベルでないなら保険は不要だ。

 

②予防(貯金で備える)

発生確率が高くても損失額が小さいリスクに対しては、予防して対策しよう。

 

予防するべきリスクの例

  • 盗難(防犯強化)
  • 病気(生活習慣の改善)
  • 軽いケガ(日頃のストレッチ)

 

③移転(貯金で備える)

そして、発生確率が低くても損失額が大きいリスクに対しては、保険をかけてリスクを移転しよう。

 

移転するべきリスクの例

  • 自動車事故
  • 火災
  • 死亡(子どもがいる場合)
  • 就業不能

 

④回避(近づいてはいけない)

最後に、発生確率が高くて損失額も大きいリスクに対しては、絶対に近づいてはいけない。

 

回避するべきリスクの例

  • 飲酒運転
  • 危険地帯への渡航
  • 深夜の繁華街徘徊

要するに一般的に危ないとされていることに対しては絶対に近づいていけないということだ。

 

ちなみに、回避するべきリスクに対してはそもそも保険が成り立たないので、リスクを移転することはできない。

 

低確率でも遭遇したら大損失になる場合に備えるのが保険

以上のように、保険をかけるべきリスクは、「低確率だけど食らったら人生が破綻する」場合だけなんだ。

 

そして、保険をかけるようなリスクはほとんどない。

 

保険について考えるときは、「不安」という感情を取り除いて、「確率」と「損失額」という「数字」のみで考える必要があるんだ。

 

それをしないとなんでもかんでも無駄な保険に入ってお金が貯まらなくなるんだ。

 

保険で備えるべき3つのリスク

結局のところ、入るべき民間保険は「自動車保険」、「火災保険」、「生命保険」の3つだけだ。

  

内容確率損失額
自動車事故(死亡)0.0039%数千万~数億円
火災0.035%数千万~数億円
自分が死亡0.1%数千万~数億円

この表は国の統計から数字を持ってきた概算の表になる。

 

起こる確率は低いが、損失額が最低「数千万円」と、一発で人生が終わりかねないリスクをはらんでいる。

 

それぞれのリスクについて詳しく解説していく。

  

①自動車保険

自動車保険は、民間(任意)保険と、自賠責保険とに分かれている。

 

自賠責保険は強制保険だから加入していない人はいないんだけど、本当に最低限の補償しかない。

 

自賠責保険の補償限度

  • 傷害(120万円)
  • 死亡(3000万円)
  • 障害(4000万円)

 

自動車事故で人を殺めてしまう可能性は0.01%もないんだけど、損失額は数千万円~数億円とされている。

 

とても自賠責保険で賄いきれる額ではないので、自動車を運転する人は絶対に民間保険に加入しなければならない。

 

車両保険は不要

ちなみに、民間の自動車保険にはオプションで「車両保険」をつけることができるが、これは不要だ。

 

これは、自動車保険の特徴として、保険を使うと「等級」が上がってしまうことに関連していて、翌年以降の保険料がとても高くなってしまうからだ。

 

あとは、もしも自動車が全損したとしても、それが人生が破綻するようなリスクにはなりえない。

 

同じ車両を買えなくても、中古で安い車を購入すればいいからだ。

 

②火災保険

次に備えるべきリスクは「火災」だ。

  

火災には「失火法」という法律で、例えアパートの隣の家から火が出て自分の家も焼け落ちてしまった場合でも、隣人には賠償する義務がない

 

つまり、自分の責任じゃないのに家が燃えてしまった場合でも、自分自身で何とかしなければならないのだ。

  

せっかく購入した家が突然無くなってしまったら、生活が立ち行かなくなる。

 

そこで、火災リスクに対しては民間保険で備えようという訳だ。

 

地震保険は不要

ちなみに火災保険の特約で、地震保険というものがあるが、これは加入不要だ。

 

地震も火災も同じようなものだろうと思うかもしれないが、地震保険の場合、地震による住宅の損失の程度によって保険金の額が違うのがデメリットだ。

 

出典:ソニー損保

 

ここでポイントなのが、支払われる保険金は「時価額」に対しての%なところだ。

 

3,000万円の建物を建てたとしても、20年度に被災すれば全損した場合でも保険金はほとんど支払われない。

 

また、東日本大震災の時でさえ、被災した人の70%が「一部損」認定。

 

さらに言うと、マンションに至ってはほとんどの場合が「一部損」の認定になる。

 

「一部損」の場合の保険金は、時価額のたったの5%にしかならない。

 

これでは保険をかける意味なんてないと言わざるを得ないだろう。

  

③生命保険

最後に、急に死亡してしまうリスクに備えるのが「生命保険」だ。

 

これは若い人でも加入している人が多いかもしれないが、生命保険が必要になるのは「子育て中の夫または妻」だけだ。

 

ライフプランにおいて、子ども1人が成人するまでにかかる金額は、全部公立の学校に通ったとしても「最低2,500万円」程度がかかる。(出典:auフィナンシャルパートナー)

 

家族の稼ぎ頭が子育て期間中に死亡してしまった場合、遺族年金ではこの金額を賄うことができないため、民間の生命保険で備えるという訳だ。

 

ちなみに、保険金額が最も大きくなるのは「子どもが生まれた直後」で、最も小さくなるのが「大学卒業時点」になる。

  

新社会人に生命保険は一切不要

社会人になると、会社お抱えの保険営業マンが手ぐすねを引いて待ち構えている。

 

彼らはまだピュアな心の若者たちに向けて「若いうちから入った方がお得」みたいな事を言うんだけど、保険金の受け手が親しかいないのに一体どういう了見で保険に加入させるのか。

 

保険が必要なのは「人生を破綻させるリスク」に対してだけ。これが鉄則だ。

 

まとめ:人生で4番目に大きな支出は「保険」

人生における3大支出は「老後」「住宅」「教育費」、これは有名な話。

 

それでは4番目に多いのは?

 

そう、「保険」なんだ。

 

これまで説明してきたように、保険で備えるべきリスクは少ない。

 

それでも、目に見えない将来の不安によって、僕たちは「不必要なもの」をたくさん買わされているんだ。

 

日本人は保険大好き

生命保険文化センターが実施した「生命保険に関する全国実態調査」(二人以上の世帯調査)によると、1世帯あたりの年間払込保険料(個人年金保険の保険料を含む)は平均37.1万円となっている。

 

つまり、1世帯あたり月に3万円も生命保険にかけていることになるんだけど、これをネット保険で条件検索すると、掛け捨てでなんと「死亡保障2億円」になる。

 

個人年金保険を含んだ金額だとしても、あまりにも保険をかけすぎだ。

 

リスクと上手に付き合うことで、その毎月3万円のお金で人生を豊かにすることができるようになるだろう。

  • この記事を書いた人

ジェームス

神奈川出身。地方公務員(行政職)を10年勤務。 高校、大学と平凡な人生を歩み、安易な理由で入庁。以後、ポンコツ公務員として勤しむ。 趣味は登山、野球観戦。ヤクルトスワローズが好き。

-保険