2026年2月8日。日本列島には局大寒波が押し寄せ、俺が住む関東地方も前日から雪交じりの空模様。世界はまさに変革の波が押し寄せていて、トランプ大統領はグリーンランドをぶんどろうとしているし、世界情勢不安から金の価格は乱高下を続けるし、日本では自民党の高市政権が鮮やかな奇襲解散を仕掛け、歴史的大勝利をその手中に収めようとしている。
そんな日の明け方、深夜3時。妊娠10か月目、つまり臨月の妻が「破水」をした。
この記事を書いている現在はまだ赤ちゃんは産まれていないのだが、そんな唐突に始まった激動の1日の記録を、忘れてしまう前に淡々と書き連ねていきたいと思う。
破水

破水と聞くと、ドラマでは妊婦が呻き叫び、旦那が必死に車を運転するようなシーンが頭に浮かぶ。実際、我が家も「破水したらどうしよう」と思って、寝具に防水シートをかけたり、車の座席にしh-とを被せたり、あれこれ考えて対策はしたんだが、実際はそんな緊迫したシーンにはならない。

とはいうのも、そもそも「破水」は、子宮の内側に皮一枚で赤ちゃんを包んでいる「卵膜」の一部が破れ、羊水が流れ出てきてしまうことを言うんだけど、別に破水をしても痛くはない。
じゃあ、なんでドラマではあんなに妊婦が泣き叫んでいるのかと言うと、あれは別に破水でお腹が痛いからではなく、単純に陣痛から来る痛みで叫んでいるんだ。

とはいうのも、そもそも出産に至るまでの理想的な展開は「子宮口が開いてくる」⇒「陣痛」⇒「破水」⇒「子宮口全開」⇒「分娩」なんだ。つまり、破水よりも陣痛が先立ってくるほうが自然で、お産の直前に破水をするのが一番理想的。
なぜなら、陣痛が来る前に破水をしてしまうと、まだ赤ちゃんが外に出てくる前に羊水が外に流出してしまうし、外部と繋がってしまうことで感染症のリスクが高くなってしまうから、陣痛が来る前に破水が来るのは好ましいことではないんだ。
しかし、妻の場合はちょうどこのケースに該当。妊婦の膀胱は赤ちゃんに圧迫されて尿漏れしやすいから、判別しにくいんだけど、ちょろちょろと液体が流れるのが止まらなかった。

通院していたクリニックに電話。すぐに来るようにと指示があり、まだ日が明けきらない暁の街を車でひた走る。検診の結果、やっぱり破水だったということで即入院するに至った。しかし、繰り返しにはなるが、妻はまだ陣痛が来る前に破水をしてしまった。
入院はしたが、分娩まではまだまだ時間がかかる。一方で破水から時間が長引くと感染症のリスクが高くなる。結果として陣痛促進剤を打つことになるが、結果としてはその日中に分娩には至らなかった。
稀に見るドカ雪

話は変わるが、この日は関東地方では近年稀に見る大雪を観測した。東名高速道路は止まり、箱根ではファミリーカーがドリフトしながら坂を転げ落ち、国道246号線は50kmに迫る超渋滞を記録した。
この日仕事だった俺は、妻の破水はあったものの、分娩までには時間がかかるということで普通に勤務した。勿論休むこともできたが、予定日より早く破水してしまったから陣痛は来ていないし、陣痛促進剤も午後から入れるっていう話だから、じゃあ「別に行ってもいっか」ということで出勤。結果としてはこれは過ちだった。

とはいうのも、明け方から大雪予報が出ていたが「まぁそんなに降らないっしょ」という心の隙が間違いなくあった。そしてそれが判断を誤らせた。繰り返しになるが、この日は天気予報が的中。近年稀に見る大雪になった。結果として「仕事終わりにクリニック行こっかな~」と思っていた俺の甘い計画は、スタックした車に阻止されることとなった。
それでも何とか雪積もる山を越え、何とか面会にまでこぎつけた。が、仕事を休んで昼から面会していれば何てことなかったのだ。
しかも、妻は入院しているとは言え、早めに破水してしまったし、いつ陣痛が強くなるのか不安に思っていた。それはそうだ。自分の体に今まさに大きな変化が起こっているし、選択を間違えれば結果が悪くなるかもしれない。死ぬかもしれない。結果は誰にもわからない。この日ばかりは休みを取るべきだった。すまない。
面会

そして何とかクリニックにたどり着いて面会をしたのが夜19時過ぎ。夜のクリニックに夜間通用口から入ると、院内は閑散としていた。が、妻のいる入院棟は新生児の声が聞こえて結構騒がしい。
妻の部屋に入る。なるほど、一日中、痛みと不安に耐えて疲労の色が濃い妻がいた。やはり仕事を休んだのは失敗だった。陣痛促進剤が効き始めてきて、数分置きに陣痛があるのが見ていて辛い。ツラいが、それ以上に辛いのは妻なので、励ましたり話を聞いてあげることしかできない。できることをする。

面会の時間は20時までで、残念ながらお産が進んでいない状態では夫でも付き添いは不可。とのことなので、いったん退出。いつ呼ばれてもいいように近くで待機している合間に、深夜のココスでこの記事を書いている。
時間は日付が変わった午前1時。衆議院選挙は高市政権の歴史的圧勝に終わり、雪は止んだ。しかし、積もった雪は以前冷えて固まり、外は凍てつく寒さ。人は誰も歩いていない。
反省と教訓
さて、ここからは実際に妻の破水に直面した俺の実体験を踏まえて、ブログ風に書いて行く。ポイントは次のとおり。
- 交通手段はあるか
- 不測の事態に備えているか
- 産院はできるだけ近い方が良い
交通手段はあるか

まず、今回の経験から最も大事だと感じたのは「交通手段」の有無だ。そんな当たり前のことをと思うかもしれないんだけどちょっと待ってほしい。我が家は幸いにも車があるから良かったが、東京に住んでいる人はほとんど車を持っていないだろう。
俗に「陣痛タクシー」と呼ばれる配車サービスもあるが、破水は「時」と「場所」を選んではくれない。旦那が仕事に行っている最中に破水するかもしれない。深夜でタクシーが呼べないかもしれない。
不測の事態に備えているか

また、交通手段をばっちり用意していたとしても、今回のように大雪が降ってしまった場合はどうだろう。いくらスタッドレスタイヤを履いていても、道路が通行止めになってしまってはお手上げだ。救急車だって来れないかもしれない。自分の車が寒さでエンストしてしまうかもしれない。
そんな状況でどう対応するのか?それも大事だが、あらかじめ雪の天気予報が出ている場合などは、事前に産院の近くに移動しておくとか、できるだけ備えておくに越したことはないだろう。
ただ、繰り返しになるが、仮に破水をしてしまったとしても通常は痛みがない。最悪羊水が全て出てしまっても赤ちゃんが直ぐに死ぬわけではない。(感染症のリスクが高くはなる。)慌てて車をかっ飛ばして事故したり、警察に捕まってしまっては元も子もない。落ち着いて行動することを心がけたい。
産院はできるだけ近い方が良い

当たり前かもしれないけど、産院は自宅から近いに越したことはない。今回の破水の一件でもそうだし、妊婦検診の度にクリニックに通わなければならないので、評判ばかり気にして遠くの産院を選ばないように注意したい。
(まとめ)破水は怖いものではない

というわけで今回は第一子の出産に伴い、予定日よりちょっと早めに破水をしてしまった妻と、それに立ち会った俺の体験談を書いてきた。
繰り返しになるが、破水と聞くと「痛い」とか「怖い」というイメージが先行するが、そんなことはない。確かに、順番としては先に陣痛が来て、出産直前に破水をするのが一番良い。しかし、「破水」したからと言ってすぐに産まれるわけではない。陣痛が来ない限り子どもは生まれない。
ただ、先んじて破水をしてしまうと、裂け目から細菌が侵入して感染症のリスクが高まるのもまた事実。実際は破水をしてから2、3日以内には出産をしなければならないので、そこから陣痛促進剤を打ってお産を促すことになる。
つまり、破水は確かに緊急性がある事案だが、怖いモノではない。しっかりと準備しておけば大丈夫。体の変化で不安な妻に変わり、冷静に対応しよう。
